うらがみ

1999/生活の模索

うらがみ

1999/生活の模索

マガジン

  • 2024年5月

    毎日投稿の集合場所

最近の記事

『アートとフェミニズムは誰のもの?』 2024.5.3

『アートとフェミニズムは誰のもの?』(村上由鶴著、光文社新書)を読みました。 第1章でアートの読み方、第2章でフェミニズムについて、が順に解説されたあと、第3章ではフェミニズムを使ってアートの問題点を読み解き、第4章ではフェミニズムの発信をしているアートが多数紹介されています。 第3章では主にルネサンス以降の有名画家・絵画が取り上げられていました。男性中心の社会において、女性は「自分たち(男性)以外のもの」=「よそ者」として扱われ、絵画のなかで男性(描き手)の欲望の対象とし

    • 雨の日 2024.5.2

      わさわさと葉のついた枝が、濡れた地面に落ちていました。葉の裏は雨水を弾いて、水滴がぷっくりとついています。床は一面まっすぐに濡れているから、丸っこいその植物と水滴だけが浮かびあがって見えて、雨だという実感がわきました。 銀行の入口前に傘立てがあり、傘を入れてから室内へと進みました。用事を済ませながら、「この間に傘が盗られていたらどう帰ろう?」と考えます。銀行という場所柄、警戒心が強まったのかもしれません。外は結構な雨。持っているカバンは布製で、カバンの中にはカメラが入ってい

      • 保健室とか図書室とか 2024.5.1

        前回、”特定の書きたいものはない”と投稿しましたが、実は、ひとつだけ裏のテーマがあります。 「高校生の頃の私に届けるつもりで書きたい」ということです。そして、今もどこかにいるかもしれない、高校生の頃の私みたいなだれかにも。 「高校生の頃の私」には、不登校だった時期がありました。いわゆる社会のレール、“勉強をして良い学校に行く”に乗っかり、やっと高校生になったと思ったら、勉強は難しい上に周りはもう“良い大学”を目指していて、色々嫌になったからです。「嫌になった」とは言っても自

        • よく生きるためによく書く

          5月1日から毎日投稿することにしました。ひとまず5月中は続けます。内容・形式はその日まかせ、なんでもありにします。 ルールを3つ決めました。①毎日投稿する②はじめた話題は完結させる③タイトルをつける です。 最近、よく「私は何を書きたいのだろう」という思いが浮かびます。ここ数ヶ月、以前よりもnoteを更新していて、投稿する話題を取捨選択する機会が増えたり、他の方の投稿も読むようになったり、ということが影響していると思います。考えてみましたが、現時点では内容・形式のどちらにつ

        『アートとフェミニズムは誰のもの?』 2024.5.3

        マガジン

        • 2024年5月
          3本

        記事

          夢日記20240329

          1、 ある友人からLINEが45件来ていた。開くと、何やら言葉も送られてきていたけれど、食事の写真が大量に届いていた。カツ丼、こぼれいくら的な“こぼれ納豆”、あとはなんだか忘れてしまった。写真に映る食事はどれもかなり大きなお皿で、4、5品はあったと思う。写真は10枚は見えたから、もっと多かったのかもしれない。すべて同じお店で撮影されたもののようだった。焦茶の、古びた木のカウンターのお店。場所は浅草だという。これ一度に全部食べたのかな、さすがに入らないでしょ、と驚いた。 LIN

          夢日記20240329

          とても好き

          ジョージ・ホイニンゲン=ヒューン写真展に行った。1920-40年代のファッション写真やポートレート、彼が旅して撮った写真などの展示。銀座のシャネル・ネクサス・ホールで3月31日まで。 大好きな時代なので終始うきうき。 前にネットかどこかで見たことがあって、すごく好きだった写真。見られて嬉しかった。構図がとても好き。階段が生む幾何学模様的な印象、上に見える脚、スポーツウェア。すごく、20年代っぽい趣味が現れているというか。 バレエ・リュスの香りがしてよくよく見るとセルジュ・

          とても好き

          『椅子とめぐる20世紀のデザイン展』

          日本橋髙島屋で開催されていた『椅子とめぐる20世紀のデザイン展』へ。 椅子を中心に、食器等も出展されていて、20世紀のデザインを概観できるような展示だった。 第1章 20世紀の始まり アール・ヌーヴォー 1901-1918 第2章 デザイン革命 モダニズム 1919-1938 第3章 デザイン黄金時代 ミッド・センチュリー 1939-1968 第4章 斬新なデザイン ポストモダンへ 1969-2000 と、20世紀を4章に分けた展示構成。 モダニズム、ミッドセンチュリー、ポ

          『椅子とめぐる20世紀のデザイン展』

          夜空のカーテンと夜明けの光

          太陽のもとよりは夜の方が落ち着くけれど、明け方の、じょじょに明るむ空と、まぶしい朝日はすごく好き。重々しくせまってくる昼間の太陽とは違って、朝日は軽く伸びをしているような気がする。 twililightに行った。 あかるい場所だった。まさに明け方のような。 気になった本を手に取って、店内の展示も見ながら、じっくりと歩きまわる。本屋さんというよりも、いろんな人の創造物が集まっている場所、という印象を受けた。ちいさく光るものが寄り添って、あつまって、光になっている。ぽわっとし

          夜空のカーテンと夜明けの光

          いま興味あることや考えたいことがたくさんある。脳が3つほしい。 読みたい本もたくさん。1つ読む間に次読みたい本がいくつも出てくる。読むのがゆっくりだから、どんどん目の前を通り過ぎている気がする。一皿食べ終わらないと次のお皿を取れない回転寿司にいる気分。速読の練習しようかしら。

          いま興味あることや考えたいことがたくさんある。脳が3つほしい。 読みたい本もたくさん。1つ読む間に次読みたい本がいくつも出てくる。読むのがゆっくりだから、どんどん目の前を通り過ぎている気がする。一皿食べ終わらないと次のお皿を取れない回転寿司にいる気分。速読の練習しようかしら。

          もうひとりの自分

          2月22日。昔の話をする。 小学生の頃のお風呂あがり。洗面台の方へと顔を向け、自分の顔が鏡に映ったそのときに、ふと「私は誰?」という思いが湧く日が、時々あった。洗面台には朝にも対面していたけれど、これが起こるのは決まってお風呂上がりだった。 毎度毎度、「私は誰?」という思いが浮かんだ瞬間、次の質問へと移行する。「では今“私は誰”と思ったのは誰?」。わからない。「え、私って何?何なんだろう」。無限ループ。たとえるならば、自分が他人のように思える、という感覚といえばわかりやすい

          もうひとりの自分

          記憶って何?

          気になる展示を見つけた。 記憶、特に記憶と写真、記憶と過去との関わりに以前から興味を持っている。 でもまだ考えるための素材が足りていなくて、頭が混乱している。本を読んだり映像や写真を見たり作品に触れたりして、今後ゆっくり考えていきたいテーマ。人生の間じゅう頭の片隅で追求していたいくらい。 わからなすぎるから、今の混乱や興味の姿をあえてここに書き残すことにした。 最近、「記憶はどこにある何なのだろう」と考える。 どこ、って人の中かな。 それはそう? 展示の紹介文にある

          記憶って何?

          かなしみ

          『もういない君と話したかった7つのこと』を読んだ。 この本の存在は今日、点滅社さんの上に貼った記事で知った。何か明るい景色を見せてくれるかも、と、わりかしすがるような気持ちで買いに行った。 まじめくさった顔で読み始めたけど、著者の海猫沢めろんさんの、運動嫌いなのにボクシングジムに3年以上通ったり宗教に通ってみたり瞑想にハマって禅寺に行ったりという珍しめの行動やらその他珍しめの出来事やらが、「太陽は明るい。」くらい当然なことのように書いてあるから、気がついたら所々笑っていた。

          『ガザとは何か』読んでほしい。

          『ガザとは何か』を読んだ。 パレスチナで、今、そしてずっと前から起こっていることについて。 誤解していて、知らないことだらけだった。 「最初は誰も知らないです。だから少しずつ、学んでいくということを継続していけばいいのだと思います」。本文中の岡さんの言葉。身体中にしまう。 一刻も早く、全員が、人間として生き、暮らすことができる世界になりますように。

          『ガザとは何か』読んでほしい。

          旅がしたいよ

          旅がしたいよ

          『鬱の本』を読んだ

          点滅社『鬱の本』を読んだ。 この本の存在を知ったとき、私がこれを読まないわけにはいかない、と感じ。 84名の「鬱」と「本」に関する文章。 1名につき見開き1ページなので、さっと読める。読みやすい。心の調子の悪めな時に読むとちょっと引きずられたけど。 各々にとっての「鬱」をテーマに書かれている。診断される鬱病だけではなく、それも含めざっくりとしたくくりの「鬱」。幅が広くてありがたい。 「鬱」という言葉に心当たりがある人は、トラウマや元々の性質などの影響で、物事に正面から向き

          『鬱の本』を読んだ

          2023年の目標:前進、と去年書いている。ちゃんと前に進めた1年だったように思う。想像以上に目の前が明るくなった。ありがたい。今年のうちに読み終わるつもりだった本は新年も一緒にすごすことになりそうだけど、それもなんだか良いかも。

          2023年の目標:前進、と去年書いている。ちゃんと前に進めた1年だったように思う。想像以上に目の前が明るくなった。ありがたい。今年のうちに読み終わるつもりだった本は新年も一緒にすごすことになりそうだけど、それもなんだか良いかも。