熟れたバナナ

熟れたバナナが3本も残っていた。
明日には食べきった方が良さそうなのに、今日気がつくと夜ごはんまで食べ終えて、お腹がいっぱいだった。
食後のデザートに1本なら、と房からもぎ取ると、皮は想像以上に柔らかくなっていて、反動で残り2本の根元もぽっきり折れてしまった。3本とも、中身がすこし顔をのぞかせている。部屋は暑い。バナナは常温保存だよね、上が開いたまま常温保存したら悪くなりそう。今日すべて食べきらなければ！と頭はぐるぐる。「これから3本！？」という言葉はバナナに聞かれた。
その後間隔をあけて2本を完食し、残り1本。本当に今日食べきれるかな。明日の朝ごはんにしようと思っていたのに。とか思いながら、やっぱり今日はもう入らない気がして「バナナ　開けちゃった　いつまで」と消費の目安を検索した。咄嗟に入力した「開けちゃった」に違和感をおぼえた。とはいえ「中身が見える」では伝わらない気がするし、すこし見えるだけだから「皮むいた」も違う。でも検索は「皮むいた」で良かったかもしれない。皮を完全にむいたものが持つ間は余裕だろうから。
Googleは「開けちゃった」を汲みとってくれて、開けたなら冷やしておこうと教えてくれた。暖かい土地の植物だから寒い場所に置くと熟成しないけれど、すでに熟していたら冷やせる（野菜室推奨）らしい。皮が黒くなっても、身が綺麗なら食べて大丈夫とのこと。じゃあ冷蔵庫に入れちゃおう。野菜室ないから結構寒いけどがんばってね。必ず迎えに行くから。