眠くないから読書の話

2:30を過ぎても、今日は全然眠くない。
本を読もうと思ったけど、いまはたぶん本を読むには脳が元気すぎる。
だから書くことにした。
わたしは気が散りやすくて、脳が元気すぎると集中して本が読めない。
いろんなものが入り込んでくる。
たとえばさっき、映画『花束みたいな恋をした』を観てひとしきり感想を書いた後、夏目漱石の『こゝろ』を読んでいたときのこと。本を開いても脳はずっと映画のことを考え続けていたのだろう、目で文字を追って思い浮かべた景色、日本家屋に着物の人々、の上に、映画で見た平成の河川敷と有村架純と菅田将暉が多重露光みたいにオーバーラップして、とても困った。
読書は大好きだけどあんまり向いてないらしい。
いつも、文を追っているはずがふと気がつくと他のことを考えていて全然頭に入っていないとか、どうしても他のことが頭から離れなくて文字が全く入ってこないとか、そんなことばっかり。
一番集中できるのは、体調悪めのとき。体調悪すぎ・疲れすぎだと読めないから、その手前の手前くらい。脳もあんまり元気じゃないみたいで雑念が浮かびにくい。静かに着実に読み進めることができる。毎日こんなふうにすいすい本が読めたらなぁ、と思う。
あとは電車の中も。ノイズキャンセリングは必要だけど、電車の走る音や隣の人の話し声が遠くに聞こえて、雑念の発生を比較的妨げてくれる。だから読みやすい。

急に眠くなってきた。おやすみなさい。


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