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世界という現象

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我々が普段「世界」と呼んでいるものは、確固たる物質存在ではなく、我々の「多数決」的な認識で、その姿は変化する、という流動的な側面を持っているという視点で捉えた世界像を描いたエッセ…
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#エッセイ

「世界」という勘違い

先週、ボイジャー1号の通信トラブルが、一部復旧したという報道が、有りました。

これは、僕には、なかなか面白いニュースに思えた。 

我々は、日頃、見たり、触れたり出来て、確認できるものだけを「存在・実存」とか「実態」等と認識しているが、 そもそも僕は、そんな通信トラブルが、有った事すら知らなかったから、僕にとって「通信トラブル」は、無かったも同然だ。

この状況をそのボイジャーに当てはめて考える

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色と欲の話

ベランダで育てているチューリップも、ようやく、花開き、街に出ると桜は満開だ.

春は、なんと、色鮮やかな季節だろう。

色という概念は、きっと、この時期に生まれたのだろう。

空の青に、雲の白、木々の緑と、目に映る光の全てに、名前を付けていくのは、骨の折れる作業だった事だろう。我々は、物を色と形で、識別するが、

色を識別出来る生物は、決して多く無い,我々一部の類人猿と,一部の昆虫だけだ、 目の発

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ひずみ~世界の歪みから・シルバーブロガー かく語りき~

以前、脳の疾患(脳卒中)」を患った事がある

脳に損傷を負うという事は、

実に不思議な体験で、

MRIで撮影された脳の断面画像には、はっきりと白い影(損傷部位)が写っている。

その後、再発も経験し、健常者に比べると、正常に機能している脳の部位は明らかに少ない。

脳が個人の「自我」とか、「個性」や「人格」の源であるなら、発症前の自分と発症後の自分がまったく同一である保証は、どこにも無いし、む

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目と眼(まなこ)と瞳(ひとみ)と土偶の存在論

今日、眼科通院だった。眼と書いて「がん」と読むのは、不思議だ。 それは、(まなこ)とも読み、目や瞳と、同じ意味である事も、また不思議です。
顔に付いた一つの器官に名前が複数以上有るのは変です。

一つの事象・物には、名前は一つで充分でしょ?

僕は、不思議な事や、分からない事を、分からないままにしておくのが苦手な性分だから、ネットで「目に、眼や瞳と複数の呼称が有る理由」と調べてみたが、ネットでググ

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「無」は有る?

我々には、言葉を正しく使う習慣が無い。 
少なくとも僕は、日頃、日常的に、よく口にする言葉の意味や定義を、いちいち検証して使ってないから、「知ってるつもり」で、よく分からない言葉を不用意に使ってしまう事が有る。



例えば、「世界」とか、

世界ってヤツは、シンプルな言葉だけど、実に厄介で、摩訶不思議な概念です。

たとえば、先日、玄関先でコオロギが一匹死んでいた。生前、彼の暮らした「世界」と

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隣は何をする人ぞ?

むかし、地球の隣に、火星という星が有ったそうです(今は見えなくなってしまったので確認できないから「無」に限りなく近い存在です)

地球に、最も近い惑星だから、昔は、肉眼で見えたらしい。なら、そこが「宇宙の始点」かもしれない。

全く知覚の届かない、遥か遠くの空間を「宇宙」なんて名付けても、その名称に意味が有るとは思えない。 だって、名前なんて「隣の村の○○橋」とか、「山のふもとの○○川」って具合に

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世界は存在しない

先日、突然、窓の外で、轟音が轟いたので、ベランダに出てみると、季節外れの花火が打ち上げられていた。不思議に思い調べてみると、感染対策で、地元の夏祭りが、短縮されて行われた影響で、花火だけが、延期になっていたのが、こんなに「季節外れ」になるまで、遅れて、実施さたらしいが、そもそも「花火」とは、本来、遅れるものだ。 実際、ベランダで、じっくり、その様子を眺めると、当然、華やかな火花が空に上がってから、

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太古の海と太古の空

今日は快晴で、気持ち良い青空だったが、

地球に青空が、生まれたのは、いつの事だろう?

地球が誕生して以来、ずっとそうだった?

そんな訳ある筈ないでしょ?

地球に「ある程度、進化が進んだ生物」が出現するまで、色を識別出来る生物は、存在しなかった訳だから、空の色は、「無色同然」だった筈でしょ? そうした「生物の進化」は、太古の海中でゆっくり進んだ筈だ。なら、海の中で空は青くなっていったのでは?

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