世界は存在しない

先日、突然、窓の外で、轟音が轟いたので、ベランダに出てみると、季節外れの花火が打ち上げられていた。不思議に思い調べてみると、感染対策で、地元の夏祭りが、短縮されて行われた影響で、花火だけが、延期になっていたのが、こんなに「季節外れ」になるまで、遅れて、実施さたらしいが、そもそも「花火」とは、本来、遅れるものだ。 実際、ベランダで、じっくり、その様子を眺めると、当然、華やかな火花が空に上がってから、数秒遅れて、その音は響き渡る。小学校の理科でも習う、光と音の速度の違いから、起こる現象だけど、そんな科学的な理屈なんて、分からなかった時代の人達は、雷という自然現象は、何故か、天から閃光が降ってくるのと、轟音が轟くのが、同時でないのか、分からなかった筈だ。 当時の人達は、世界とは、そんなチグハグなものだと、認識していたかもしれない。チグハグで当然だろう。世界には、目(視覚=光)も、耳(聴覚=音)もない生物だって居るのだから「世界」とは、生物によって違う姿をしている筈だから、特定の姿をしていないのだろう。 

 我々は、普段、世界を目で捉えているが、聞いた話では、ミミズは目を持たない代わりに、皮膚で光を感じるらしい。我々の見ている世界と、彼等の感じる世界、どちらが、本当の世界の姿だろか?きっと、世界なんて、我々ごときに知覚できる程、単純でないのだろう。「世界」とは、視覚しか持たない我々に認識できないものなのだろう。

我々は普段、自分達で思っている程、賢くないのだろう。世界には、花火も雷の光も音も同時に知覚出来ている生物もいるかもしれない。もし居るなら、それが、「それが、世界の真の姿」なのではなく、我々の知覚が、その程度なだけでは?

我々は知覚で世界を感じるから、世界は知覚に則った姿をしている筈だが、知覚は、生物ごとに違っているから、我々か世界と呼んでいるものは、他の生物には、違って見えているに違いない「世界」そんな不思議なもの本当に存在してる?そうは思えないです。

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