
2024年3月3日 桃の節句から始めよう
今日の天気は晴れでした。
明るい青空と陽光が、ふりそそぐ中、時折、冷たい風が吹きます。
風は確かに冷たい、しかし、この明るさはたとえようもなく、春の光でした。
どうやら季節は、日々混乱しながらも、それでも進んでいるようです。
街中の梅の花は散り始めています。
今日は桃の節句です。
そのうち、桜が咲くことでしょう。
咲く花も変わっていくのです。
そのうちに、花が散り
緑が萌える季節になるはずです。
全ては、決してとどまることはできず、
必ず、進むのです。
そこで決めました。
「2024年度は、仕事量をぐっと減らす」
仕事についてから、
少しでも年収が上がるように、
安定した生活が出来るように、と仕事に励んできました。
しかし、来年度を目の前にして、これまで通りの仕事ではなくなることが決定しました。
これに関しては、システムのひずみに巻き込まれたというか、
この国でありがちな、「良かれと思って法整備した結果、これまで仕事をしていた人たちが割を食うか、追い出される」という事象が起きたということです。
大きなシステムの話でもあり、
どうあがいてもひっくり返すことは無理そうです。
生活スタイルを2年前から少し変えたのですが、
仕事に対する昔の考え方がなかなか変えられず、
「仕事をきちんとやりたい」と思い続け、
仕事はほぼ変わらない量をやってきたのです。
それは、変わりたくなかったから、だと思います。
生活スタイルが変わっても、自分は変わらないままでいたいという
子どものような、思春期の少年少女のような気持ちがあったのだと思います。
そして、ここ2年、それで何とかやって来られたので、「変化」から逃げおおせた気になっていました。
今考えれば、この2年は、神様がくれた移行期間、過渡期だったのです。
最後の情けの期間とも言えるでしょう。
自分としては、生活スタイルを少し変えたから見逃してもらえるだろう…とどこかで思っているところがありました。
甘かったです。
「変化から逃げおおせることは何人たりとも出来ない」というのが、
この世界の法則なのです、多分。
「最も力を入れてきたものを変えないといけない、それこそが変化である」と冥王星に言われている気さえします。
「変えられる」「変えよう」と自ら思ったものを変えることは容易いですが、
ずっとしがみついてきたもの、必死に手に入れてきたものを手放すのは
本当に苦しいものです。
しかし、その知らせが来た際、
ひどい衝撃と同時に、
どこかで「とうとう来たか…やっぱり逃げおおせることはできなかった」とも思ったのです。
頭のどこかでは、ちゃんとわかっていたのでしょう。
それでも、諦めが悪いもので、
何とか今年度同様の仕事量をこなそうとスケジュールを組もうとしました。
しかし、どうしてもうまくいきません。
それどころか、しばらく落ち着いていた動悸が、
急にまた起こり始めました。
気持ちは落ち着いているつもりなのに、
身体の中には強いビートが響いています。
ダンスが踊れそうなくらいの強いビートです。
何となく、不穏で苛立つ気持ちにもなってきました。
暗く、不安定な気持ちです。
ところが
今日、とても美味しいランチを食べて、
つきものが落ちたようになりました。
丁寧な接客を受けて美味しいランチを楽しんだ際に、
ハッとしたのです。
生活を楽しみ味わうこと。
自分がやりたいこと、
求めていることは、そういうことであって、
仕事を限界まで入れることや
金銭的安定を激しく求めることではないと気がついたのです。
お金は大切です。
しかし、心のゆとりはもっと大切です。
「やりたいことをやる時間が欲しい」
「もっと好きなことをしたい」
と、昨年何度も家事をしながら、思いました。
そして趣味に打ち込んでいる人を見て、苛立ちを感じていました。
他人の活動にケチをつけたくなった時は、
自分がやりたいことをやれていない時でしょう。
家事や仕事をやりすぎていて
自分が真にやりたいことに取り組めていないということです。
「自分が本当に何をやりたいのか?」
実のところ、それはまだはっきりしていません。
ただ、目の前には、
積まれたままの山ほどの本、
書き散らして結末のない創作、
苦手だけれど、少しできるようになってきた運動、
植えたい野菜の数々、
ストック記事のないnote、
健康診断の結果などが散らばっていて
それらに真剣に取り組むだけでもそれなりに時間が必要そうです。
やりたいことは、それらに取り組んでいるうちにまた出てくるでしょう。
それでもまだ仕事がしたいのなら、それはその時です。
今日の朝まで、未練がましく、
「仕事を何とか入れる方向で…」と思っていたのが、
嘘のように、
「これはもう、少しゆっくりしよう」とすとんと腑に落ちました。
この流れに抗わず、しっかりゆとりを持ったスケジュールを組もうと思うと、
動悸も落ち着いてきました。
SNSを眺めていると、
様々な人たちが転機を呟いていて、
それにもホッとしました。
仕事を辞めたり、減らしたり、
会社を作ったり、
専門職を離れたり、
そういう人たちがこれだけいるということが
とても励みになります。
「皆、変化の時なのだ」と思って、仲間のように感じながら
エールを送っています。
今日は桃の節句ですが、
次の節句の頃にはこの新しい状態が馴染んでいるかもしれません。
2ヶ月経てばきっとそうなっているはず。
さあ、怖がらずに、次の節句を目指して行きましょう。
いいなと思ったら応援しよう!
