見出し画像

2024年8月26日 友達とエール交換

何度も書いていますが、友達と話すのが好きです。
もちろん、黙って隣にいる友達も寄り添う友達も、素晴らしいです。
しかし、私は、話し合いたい!
何についてもいろいろと語りあいたいのです。
それも、出来るなら突っ込んだ話をしたい、と思います。
「○○が好き」「わかる~」だけでなく
「○○が好きなのはこれこれこういう理由からで」とか
「○○の素晴らしいポイントは▲▲で、それがどう素晴らしいかというと」とか
「○○に惹かれるのは、たぶん、子どもの頃に◆◆という体験があったことと関連するかもしれなくて」
「〇〇が好きで、そのことについての情報を集めていたら□□という情報を発見して…」
と言われて、「なんと!興味深い」と言いたいタイプです。
そうして、できれば、「もう少し詳しく!」とツッコミ、もっと聞き出したいのです。
だから、「好き!」「神!」だけ言われると、正直なところ物足りません。
「あなたにとって神なのはわかった!」
「しかし、もう一声!、もう一押し!」と思ってしまいます。
その人がその人なりに、奮闘し掘り下げてきたことを知りたいのです。
特に友達であれば…。

古い友達と出会い、
最近の人生での奮闘ぶりを語るのを聞くたび、
「さすがにこの人は我が友達である」と誇らしい気分になります。
痩せ我慢とか盛るとかいうのではなく、
辛い体験をも咀嚼して自分のものにして話す姿勢、
逆境と言える中でも考えることをやめずに、
その状況を言葉にしようとするスタイル、
それこそが「我が友」であるのです。

お互いが語る状況にぴったりの比喩表現や例え話が見つかるとゲラゲラ笑い、
それを何度か確かめるように使ってみて、
また笑います。
あんまりにもつらい話には、「それはつらい。よくやっている」と声に出し、
しんみりした雰囲気になることもあるものの、
それで終わるわけというわけでもないのです。
我々は部外者が想像するように、
傷を舐め合っているわけでもないし、
マウントを取り合っているわけでもありません
我々の会は言うなれば、お互いの日頃の健闘を讃えあう会です。
エール交換会といえばいいでしょうか。
勝敗よりも、ハードな戦いだったね!ナイスファイト!という会なのです。
そもそも、ただでは転ばないというか、
勝ちはせずとも負けはしないというのが、
妙齢以上の人生経験を得た女性たちの人生でのプレースタイルだと思います。
我々は、まだ戦うのをやめる気はないのです、勝てなくても。
だからこそ、エールを交換し合って、次のために元気になる必要があります。

世の中にはマウントを取り合う女性たちというのがいるようですが、
そういう人たちがいるところを避けてきたからか、
周りにそういう存在はおらず、
ユニコーンかペガサスくらい、未知の存在です。
今後も出会わないでいられるとありがたい、と思っています。
相容れないものは別の土地で暮らすのがベストでしょうから。

さて、今回の友達との話で盛り上がった話は、「本来、日本文化に愛という概念はないのでは?」という結論に至りました。
どうしてそういう話になったのかはわかりません。
でもとにかく面白かったです。
カフェを梯子しながら、しゃべってしゃべって、
負けない力を蓄えるのです。
大人ですので、ひとつのお店に長時間粘るということはしないように気をつけています。
もし、あまりに一つの店舗で、長時間になってしまった場合は、再度、商品を注文します。それは最低限のマナーだと思っています。
出来れば、座席と座席の間隔が広く、軽食かデザートのメニューがある店だと好ましいです。
真剣に話をすると、お腹が空いて、喉が渇くものですから。

そして、こういう時には、ちょっとしたお土産・プレゼントを準備することが多いです。
友達が好きそうなものは大前提として、
旅行のお土産、最近自分が気に入っているお菓子や食べ物、郷土の名産品、お茶などが、多いでしょうか。
高いものではなけれど、質の良いもの、そして、あまり重たくなく日持ちするものを選びます。
前日までに準備するか、当日出会うまでに買い求めます。
手間はかかります。
忙しい時などはその時間を捻出することが、大変だなぁと思うことも、ないと言えば嘘になります。
それでも、やっぱり、何か準備をしてしまうのは、自分たちの仕事や日常の行動が、
社会的に評価されにくく、時には、理不尽な扱いを受けることを十分知っているからかもしれません。
せめて、友達の間では、正当に評価したいし、その頑張りに見合う、素敵なものを贈りたいのです。
相手にも同じように何かを返してもらいたいとはあまり思っていません。
これはそういうことを期待したやりとりではないのです。

「応援してるよ、
頻繁に会ったりしないけど、いつだって。」
ということを伝える手紙のようなものです。
ファンレターに返事があれば嬉しいですが、
返事を強制するのは違う、と思っています。
こう書いてみると、
私は遠いキャラクターやアイドルより身近な友達や身内を推す人間なのかもしれません。

今日も、友達とは少し離れた空の下、
仕事をしているでしょう。
そして、私も。


いいなと思ったら応援しよう!

千歳緑/code
気に入ったら、サポートお願いします。いただいたサポートは、書籍費に使わせていただきます。