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#小説
小説「枯らす少年と死なずの少女」終
はじめに
本文中には、人が死ぬ描写、架空の兵器や戦争、政治に関わる描写があります。
これらは何らかの思想の拡散や批判を目的としたものでは無く、またそれを助長する目的も無い事をご理解ください。
また、その他にもあなたの好みにそぐわない描写を含むかもしれません。
本作が創作物である事をご理解の上、お読み頂きますよう、お願い致します。
終 透過
『擬似地球の終末化現象は、初めの観
小説「枯らす少年と死なずの少女」四
はじめに
本文中には、人が死ぬ描写、架空の黒人の人物描写があります。
これらは何らかの思想の拡散や批判を目的としたものでは無く、またそれを助長する目的も無い事をご理解ください。
また、その他にもあなたの好みにそぐわない描写を含むかもしれません。
本作が創作物である事をご理解の上、お読み頂きますよう、お願い致します。
四 残像
眠りから覚めて、夢を見た様な、けれども見ていな
小説「枯らす少年と死なずの少女」三
三 陰影
白銅色の髪が揺らめいて、驚愕を露にした少女の顔が少年に向けられる。
「どういうこと…………?」
少女の問いに、少年は俯いた。
死んだ緑、萎れた木、崩れた魚、少年の目の前で姿を変えた者達が、何度も何度も目の前に現れては消えて、少年の胸を一際強く締め付ける。
「ぼく、ぼくがね、あるくと、みんなしんじゃう。みどりいろも、さかなも。でも、ひとがいて、だいじょうぶなのに、やっぱりしんじ
小説「枯らす少年と死なずの少女」二
二 鏡面
昼間は酷い暑さだった。
こんな事なら空が青くならないで、ずっと薄明かりがいいのに。
胸中にそういった思考を浮かべて、少年は夜空を仰いだ。
月と星が遺骸地帯に居る少年をうっすらと浮かび上がらせる夜は、ぎらぎらとした群青一色の昼間にも、太陽が地平線にしがみつく夕暮れ時にも無い、繊細な極彩色の芸術を描き出す。
少年は言葉にならない感慨を息として吐き出して、ゆったりと腰を下ろした
小説「枯らす少年と死なずの少女」一
はじめに
本作「枯らす少年と死なずの少女」は創作物である事を理解した上でお楽しみください。
また、作中には『死』や『怪我』の描写が含まれます。
苦手な方はご注意ください。
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枯らす少年と死なずの少女
何年経っても忘れられないものはなんだろう。
どうしても忘れられなかった。というのは、その時が来るまで分からない。
けれど、忘れたくないと、そう思えるものなら、自分で