はるまあ@万年助教

看護系大学教員。いかに楽しく、ラクに生きるか考えていたのに、なぜか修羅の道、大学院博士…

はるまあ@万年助教

看護系大学教員。いかに楽しく、ラクに生きるか考えていたのに、なぜか修羅の道、大学院博士後期課程へ進学。生きるために博士になると決めた。

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昇進エントリー:助教→准教授昇進の過程で努力したこと

このたび、万年助教を脱しまして、准教授に昇格しました。 12月頃に昇進の話を聞かされた時は、てっきり講師だと思っていたのですが、最近になって准教授と判明。 驚き。エイプリルフール?いや、事実です。 2階級特進でアタイ死ぬの? いや、もちろんとっても嬉しいのですが。 「なんでお前なんかが昇進するんじゃボケェェ!」 ですよね。私が一番そう思っています。 まだ心がいろいろ追いついていませんが、ひとまずおめでたいことに変わりはないので、今の心境、昇進に向けて努力したこと、今

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    • 博士号はとるべき?~博士号を取得して良かったこと~

      博士号を取得して良かったこと?うん、今んとこなんもない。 で、終わらせてはいけないですね。笑 見えにくいだけで、いろいろな「良かったこと」が起きているはずなのです。 今日はそれをちょっと考えてみたいと思います。あわよくばこの記事が、博士号を取ろうと悩んでいる方、もう少しで博士号が取れる!なんて方の励みになればと思って、書いてみます。 まず、私は2023年度をもって博士課程の単位取得および論文執筆が完了し、博士(医学)を授与されました。 はるまあ博士、爆誕(自分で言うな

      • 死刑制度を看護学生と議論した話

        最近、夕方まで残っていると看護学科の学生2名がフラフラと研究室にやってきて、好き勝手なことを話して帰っていく時がある。ぶっちゃけ楽しい。笑 先週は「先生、死刑制度には賛成ですか?反対ですか?」っていきなり質問してきて面食らったのだけれど、そこから小1時間くらいワイワイ議論して、有意義な時間を過ごした。 学生曰く、死刑制度には反対だそうで、死ぬということで責任を果たしたということになるのか?そうでなければ、死ぬより辛い義務(労役とか)を経験させ、死ぬまでその責任を果たしても

        • テラ・インコグニタ

          こんばんわんこそば。やってきました2024年度。 昨年も昇進エントリーを書いたのを思い出し、4/1のこの節目に、noteを書いておこうと思い立ちました。 2023年度も激流の川を必死に泳ぐような1年でした。もう忙しすぎて、溺れないようにがむしゃらで。何がなんだか分からないまま過ぎていったというのが正直な感想です。 でも、しっかり振り返っておかないと、このまま、ただただ歳を取っていくだけだろうと(まあそれも別に悪くないんですが…)。 備忘録として、そして近い未来に読み返

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          祖母が死んだ時の話

          こんばんは。今日もお疲れ様です。 なんだか毎日があっという間に過ぎて行きますが、いかがお過ごしでしょうか。 私は博論もひと段落し、やっと落ち着くかなぁと思っていましたが、何やかんやで多忙な毎日。 今年度からシラバスを作るようになったんですが、今は来年度のシラバスの第三者チェックを経ての修正に追われてます。 さてさて、そんな忙しいときに限って、何だか昔の自分が何を考えていたか気になり、mixiを開いてみました。 すると、大学生の時の未熟な自分の恥ずかしくなる黒歴史日記

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          まだ大学院行かずに消耗してるの?

          博士課程の中間報告がひと段落してヒャッハー!!!って気分なので、noteを書く。 (明日も実習だけど気にしない。) 今日の大学教員は、悲しいかな、真面目に働けば働くほど大学業務に追われ、研究からどんどん遠のいていく・・・。 しかしながら、過去記事でも述べたが、研究業績がものを言うのが大学という組織なのである。 じゃあいつ研究するの?今でしょ!わかっちゃいるけど、目の前の山積みのタスクを優先し、研究までたどり着けない。 みなさんは「時間管理の4領域」をご存じだろうか?

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          看護大学教員は研究フィールドをどのように作るか

          看護学という分野は、実学であり、そこに看護を提供できるフィールドがあることが前提の学問だ。 そのため、大学教員になる前に働いていた病院や自治体などの現場を研究フィールドとして持っておくと良い。 私も以前、保健師として働いていた自治体とは今も交流がある。しかしながら、退職して数年が経過し、親しくしていた上司・同僚の退職や異動、組織再編成もあり、「現場で研究させてくださ~い!」と気軽に言えるような関係性ではなくなっちゃったのだ。 医師のように臨床しながら大学に所属する、とい

          看護大学教員は研究フィールドをどのように作るか

          研究時間をいつ捻出するか?

          看護大学教員の永遠の課題。 研究時間をいつ捻出するか。 正直、私は教員になりたての頃は全く研究時間が作れず、実習指導で疲弊してたし、「え?教育と研究の両立なんて無理ゲーじゃない?」と毎日思ったものだ。 大学の看護学科の教員は、領域にもよるが、下記の理由によりハチャメチャ忙しい。 1年のうち、半年以上を実習指導に費やす 実習がある日は、1日実習先に張り付いていないといけない 科目数が多く、とにかく講義の準備に時間を割かれる 大学業務としての委員会活動がヘビーすぎる。

          研究時間をいつ捻出するか?

          看護大学教員としてたった一つ大切にしていること

          Answer: 「いつも楽しそうにしていること」 以上! でもこれ、案外難しいんだよね……看護の大学教員って、やれ講義だ実習だ委員会だ就活指導だ、と、とにかくクソ味噌忙しいので、どうしても心に余裕がなくなるから。 しかも、元々そんなに笑顔が得意でない(何なら写真撮られると笑顔がひきつるダメ人間)ので、どうしても真顔でいる時間が長いんだよね。 そんな自分に気付いたのは、コロナ禍になってzoom画面に映る自分の顔を見てからだ。 めっちゃ怖い顔しとるやんけ。 これじゃ学

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          公務員、辞めるべきか辞めないべきか

          今日はオンライン実習の日。 学生がブレイクアウトルームでグループワークをしっかりやってくれているので、とりあえず隙間時間で日記でも書こうと思い立った。 昨日の夜は、公務員時代の仲の良い同期(保健師ではなく事務職)と、45分ほどzoomで話した。 彼は公務員という安定を捨て、息子や家族に「好きなことをしていいんだよ」を体現できる人生を送る決意を固めた最高にCOOLな友人である。 彼は経済的に苦しい時期を乗り越え、現在は個人事業主として軌道に乗っている。やっぱり自分の専門以

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          大学教員としての資質

          だいぶ前だけど、将来大学の教員になりたいという学生から「教員として大切なことって何ですか?」というボヤっとした質問を受けた。 教員として必要な資質について問われたのかな、と少し考えて、私は「寛容さかな~」と答えた。 まず、教員は自分より何年も年下の学生と関わるので、学生のいろんなことが気になっちゃう。 なんだけど、学生はみんな放っといてもちゃんと大人になっていくので、いちいち気にしてたら仕方がない。そういう意味での寛容さが一つ。 むしろ、未熟さは多少ありながらも、新鮮で、

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          何のために働くのか

          妻の影響でドラマを良く観るようになり、最近は「正直不動産」と、「持続可能な恋ですか?」の2つを観ている。 んで、今回の話がどちらも「何のために働くか」みたいなテーマで、考えさせられる部分が結構あったので忘れないようnoteに綴っておきたい。 正直不動産では今まで呼吸するように嘘を吐きまくっていた主人公(山ピー)が呪いで嘘をつけなくなり、正直営業することで顧客の人生や価値観に触れ、成長していくみたいな物語。ライバルの営業マンである市原隼人の悲惨な過去を知り、友情が芽生えてい

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          学生から色々なものをもらっていると気づいた

          最近、広報関係で学生と関わることが多くなった。 やっぱり学生と話すのは楽しい。いろんな若さと個性に触れて、こっちまで若くなったような気になる。 見た目から年齢が分からないほど若々しい大学教員が多い要因の一つには、やはり学生との関わりの賜物があると思う。 なので、教員はもっと学生に感謝するが良い。あなたの若さは学生との多世代交流のおかげなんだから、学生に優しさと、良い教育で還元してあげてくださいな。 コロナ禍でも自分なりの楽しみを見つけて生きる学生たちを見て、ハッとさせ

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          頭でっかち

          気付けばGWも終わり。GWって書くと看護界隈ではまず「グループワーク」が思い浮かぶのだが、今回のGWはゴールデンウィークのことね。ガハハ。 ひたすら娘の具合が悪かったので、ご機嫌も悪うござんして、ず~っと一緒にいました。娘とたくさん過ごせたのは嬉しいけど、休んだという感覚はあまりない。 で、最近、思うのはアウトプットしようともがいてばかりいて、インプットを全然していなかったということだ。 論文を書こうと思っても書けないわけだ。頭の中の知識がからっぽだから。いや、からっぽ

          出産予定日まであと10日で死産した私たち夫婦の話

          死産の経験私たち夫婦には長男がいました。 2019年9月中旬、出産予定日まであと10日、何の問題もなく育っていた長男は、突然、妻のお腹の中で心臓を止めてしまいました。 それまでつわりもあまりなく、医師から見ても順調な経過、健診でも異常はなく、すくすくと育っていました。 胎動があるたびに私たちを笑顔にしてくれ、健診時にエコーで見せてくれる、愛くるしい寝顔に私たち夫婦はいつも元気をもらい、「早く会いたいね」と話していました。 9月上旬に妻が実家に帰省して数日後、LINEが

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          自殺の現状と、身近に死にたい人がいたらどうするか、の話

          某テレビ番組に出演歴のある若い女性が急死したことが話題になっている。 5/24現在では自殺とまだ断定されていない訳なのだが、断片的な情報から誰もが「そうであろう」と想起している。 この事件に伴い、SNSを始めとするネットでの誹謗中傷やネット上の暴力・いじめ(cyber-bullying)が改めて問題になっており、「芸能人も一人の生身の人間です」と有名人が続々と誹謗中傷を批判するコメントをしている。 しかしながら、誹謗中傷と批判の区別もつかないような人たちが、新たな誹謗中

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