見出し画像

まだ大学院行かずに消耗してるの?

博士課程の中間報告がひと段落してヒャッハー!!!って気分なので、noteを書く。

(明日も実習だけど気にしない。)

今日の大学教員は、悲しいかな、真面目に働けば働くほど大学業務に追われ、研究からどんどん遠のいていく・・・。

しかしながら、過去記事でも述べたが、研究業績がものを言うのが大学という組織なのである。

じゃあいつ研究するの?今でしょ!わかっちゃいるけど、目の前の山積みのタスクを優先し、研究までたどり着けない。

みなさんは「時間管理の4領域」をご存じだろうか?
名著「七つの習慣」で紹介されているものである。図で表すとこんな感じ。

画像拝借:https://www.b-chan.jp/entry/essay/7-habits-important-things

大学教員にとって、第1領域は主に大学業務。例えば授業のレジュメ作り、委員会活動、実習指導、成績付け、などなどである。そして第2領域が研究である。スティーブン・コヴィーによると、第一領域は差し迫ってやるべきことなのだが、特にこの領域から人を成長させてくれる要素はあまりないみたいなことが書いてあった。

本当に重要なのは第2領域で、人間性やキャリアを高めてくれるので、何とか時間を作ってやりなさい、と書籍で紹介されていた気がする。だいぶ前に読んだので知らんけど。

確かに研究は個人の裁量に依存するものが多く、締切りもあってないようなものなので、なかなか進まない。しかし、心にいつまでもシコリのように存在し続けて休みの日も思い出して憂鬱になり、机に突っ伏して泣きたくなる。大学教員の8割が持っている悩みである(はるまあ調べ)

さて、本題に入るが、研究をするためにはどうすれば良いか。多忙な看護大学教員が、研究時間を捻出するための工夫も以前の記事にまとめたけど、、

もうね、業績を作るなら、とにかく、大学院に行こう。

個人的にはこれが一番だと思う。

結局人間というのは、仕事優先で第1領域やっちゃうし、自由な時間があればダラダラしたいし、漫画が読みたいし(私だけ?)、第4領域に逃げてしまう怠惰な生き物だ。

大学院に行けば、確実に研究せざるを得なくなる。
修士なら基本2年、博士なら基本3年以内に論文をまとめなくてはならない。
おまけに学位も取れる。

とは言え、大学院に入ることに二の足を踏む人も多いだろう。実際私も相当悩んだ。たまたま知り合いの素敵な研究者が素敵なボスと引きわせてくれたため、幸運にも素晴らしい研究室に入ることができたけど、その機会がなければいつまでもウジウジ悩んでいただろう。

みなさんが大学院に二の足を踏む理由は大体以下の感じではなかろうか。

1.教員やりながら大学院行けるのか…

行ける!行ってる人いっぱいいる。私の知り合いだけでも10人以上の看護大学教員が本業をこなしながら、大学院生の二足の草鞋をはいている。現役看護師や保健師、あるいはママさんとしてバリバリ活躍しながらやっている人もいるので、研究環境がある程度整っている大学教員ができないという道理はない。

勤務した大学によっては、「大学院?何言ってるザマスか?他にやることいっぱいあるザマスよね?」という教授陣が多いかもしれない。そういう人たちは大抵修士しかなくても教授になれた層で、定年まで逃げ切れる幸運な世代、我々とは生きる時代、価値観が違うのだ。なので無視して良し。

それでもとても大学の雰囲気的にいけない…他に行ってる人もいない…という人は、残念ながら就職する大学を間違えたかもしれない。
私も前の大学では大学院の「だ」の字も出ないような大学だったが、今はむしろ上司が率先して「大学院に行きましょう!全力でサポートするから」と言ってくれる(行く気のない人は少しプレッシャー?)素敵な環境である。

幸い、雨後の竹の子のように看護大学は増えているので、大学院に行き、キャリアップを少しでも考えるのであれば、勇気を出して転職することを検討すべきかもしれない。

2.大学院試験に受かるか心配

大丈夫。たぶん。大学院は科目も英語と専門試験のみというところが多いし、大学入試より倍率も低いところが多い。
英語は辞書持ち込みがOKのところもあるし、受験を決めたらなるべく看護系のインパクトファクターの高い有名学術誌の海外論文を読むようにしよう(これはそのうち紹介したい)。他分野であればnatureなどの有名なものを読んでおくと十分対策になる。何より、受けなきゃ受からない。

3.働きながら修了できるか心配

大丈夫。たぶん。最近は社会人入学制度を積極的に採用している看護系の大学院も多いので、講義は夜間や土日に開講することも多い
最短の修了年限では不安な場合は長期履修制度も活用しよう。でも、修士を5年も6年もかけるのはあまりお勧めしない。〆切が長ければ、結局いつまでも第2領域に収まって取り組めなくなってしまう。
大学院と言っても学生なので、妊娠出産などのライフイベントが重なれば休学も可能だ。

あともう一つ、看護は看護学博士とってなんぼ、みたいな風潮はあるけど、個人的にはあまり気にしないようにしている。博士なら何でもいいよ。「自分が何を研究したいか?」という本質で決めるべきだと思うんだ。◎◎博士なんて肩書にこだわるよりも、自分がやってて楽しい研究をさせてくれる分野、指導教員に巡り会うことの方が何百倍も大事だろ?親友!

疲れたのでこの辺で。イケハヤ風の煽るタイトルにしましたが、結局行くか行かないかは、個人の自由ですので、行かないという選択肢も同様に尊重されるべきである、といことはもちろんお伝えしておきます!

大学院に入るメリットや研究フィールドの作り方についても過去記事に少し書いているので、良かったら参考にしてね。

はるまあ

twitter


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?