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サンティアゴ巡礼に行ってきた人 に、聞いてみた

サンティアゴ巡礼、って、知ってました?
私qbc、ぜんぜん知らなかったです。
有名らしいんですけど。
有名、らしいんだけど。私は知らない!
ってことで行ったことある人いたので、聞いてみました!!!

まえがき:qbc・qbc康弘(作家・無名人インタビュー主宰)


サンティアゴ巡礼とは何か?

サンティアゴ巡礼とは、聖ヤコブの足跡を辿る心の旅

聖ヤコブとは?
イエスの十二使徒の一人。スペイン語でサンティアゴ。殉教後、聖人として崇められる。
巡礼の歴史:

  • 813年: 聖ヤコブの墓が発見され、教会が建立。

  • 中世: エルサレム、ローマと並ぶ三大巡礼地に。

  • 近世: 戦乱や宗教改革の影響で衰退。

  • 近代: 遺骨再発見、巡礼が復活。

巡礼路:

  • 様々なルートが存在。

  • 人気はフランス人の道(約800km)。

  • 巡礼証明書をもらうには徒歩100km/自転車200km以上が必要。

巡礼宿(アルベルゲ):

  • 巡礼者向けの安価な宿泊施設。

  • 公営/私営があり、交流の場としても人気。

巡礼のシンボル: ホタテ貝

  • 道しるべや巡礼者の証として使われる。

サンティアゴ大聖堂到着後:

  • 巡礼証明書を申請。

  • ミサに参加。

巡礼の意義:

  • 宗教的な目的だけでなく、自分を見つめ直す旅として人気。

  • 多くの人との出会い、美しい自然、歴史に触れる貴重な体験。

さあ、あなたも一歩踏み出してみませんか?

やばい! AIのgoogleGeminiさん超優秀!!!!!

今回は一休誰絵さんに話を聞きました

ということでインタビューは、一休誰絵さんにお伺いしました!
無名人インタビューチームで(なんとなく社会学インタビュー)周辺にかかわってもらってる人です!!!

誰絵さんのアカウント

誰絵さんの無名人インタビュー

誰絵さんの企画した社会学インタビュー

そしてインタビューのお供には、ミミハムココロさんに来てもらいました。
ミミハムさんはインタビューモニター企画から参加して、今は編集チームでも活躍してもらっています。

ミミハムココロさんのアカウント!

ミミハムココロさんの無名人インタビュー

ミミハムココロさんは2023年にワーキングホリデーでスペインに行っていたんですが、サンティアゴ巡礼には行きたいと思いつつも行けなかったそうで、参加していただきました!

物事はいろいろな視点で眺めたほうが発見はあるからね!
人を通して! 私たちは! 世界を知るんだ!!!!!
というストリートスマートの気概です。

フランスの道を選んだ一休誰絵さんインタビューの見どころ

ということで、今回も恒例のごとくロングインタビューなんですが、さっそくGPTにまとめてもらいました。今回のインタビューの見どころはこちら!!!!!

5秒で読めるまとめ

  • 大学卒業前にサンティアゴ巡礼へ

  • 6日間で120キロ歩き巡礼証明書取得

  • 自己啓発と進路整理のため

  • 自然と向き合い自己反省

  • 心身ともにリセット

身も蓋もない感じのChatGPTさんですが、こんな感じのインタビューでしたね。

どういうサンティアゴ巡礼になったか? qbcまとめ

  • 費用、期間的な理由で短期間で巡礼した

  • フランスの道ルート

  • 体力づくりしてなかったんで丸一日歩いて肉体崩壊、そして精神崩壊!

  • 自分の父親くらいの人との出会いがあった

  • 巡礼というもの自体がイイ! イイ!

って感じですね。

さあ、まあ、長い前置きでしたが。
「サンティアゴ巡礼に行ってきた人 に、聞いてみた」インタビューをお楽しみくださいませ。

サンティアゴ巡礼に行ってきた人 に、聞いてみた

サンティアゴ巡礼って、どうでした?

qbc:誰絵さんは、いつ頃サンティアゴ巡礼にどんな感じで行かれたんですかね?

一休誰絵:はい、えっとですね。大学卒業する直前の春休みの、2月の下旬に行きました。

qbc:どんな感じでしたか?

一休誰絵:えーとですね、まず、どうして行ったのか、とかから話した方がいいですかね?

qbc:あーえっと。サンティアゴ巡礼、どうでした?

一休誰絵:感想ですよね。ざっくり言うと良かったとは思います。私が6日間行ってたので、その巡礼の旨味というか、すごく良かったという実感はまだもう少し長い巡礼をしていた方があるのかなとは、ちょっと余韻を残しつつ終わったっていうような感じではありました。

qbc:通常どれぐらいかけてするものなんですか?

一休誰絵:そうですね。道がいくつかルートあるんですけど。だいたい800キロの道のりを1ヶ月半ないし、2ヶ月ぐらいかけて歩いていた感じらしいですね。最近は結構少なくなってはいるらしいんですけど。

qbc:6日間っていうと、どれぐらいの距離を歩かれたんですか?

一休誰絵:おおよそ120キロぐらいですかね。あの、サンティアゴ巡礼をしたよっていう、巡礼証明書みたいなのがもらえるんですけど、必要な条件がゴールのサンティアゴ・デ・コンポステーラっていう地点があって、そこから逆算して100キロの地点から歩かないといけないっていうのがあります。今は巡礼者の7割以上はそこの100キロ地点からスタートしてゴールして、巡礼したっていう証明書をもらうといった感じらしいですね。

qbc:どんな気持ちになりましたか?歩いてて。

一休誰絵:歩いてて。えっ、無心じゃないですかね?普段そんなそこそこ長い期間も1週間といっても、割と長い期間ずっと歩くことしかやっていないので。初めはすごく高揚感の中で歩いてはいたんですけど。だんだん考えることを、えっとなんて言えばいいんだろうな。日本から遠いスペインの地方の地で歩いていて、日本で暮らしていた日常生活から、もう完全に切り離した状態でずっと歩いていくので、それまでの自分の生活だったりとか思いみたいなのを、客観的に振り返る時間がすごく長くなっていって、ずっと悶々と考え続けながら歩いていたような記憶はあります。

qbc:1日、何時間ぐらい。

一休誰絵:1日、長くて6時間、ですかね。なんか休憩挟むともう7時間とかそのくらいになるので。ここももう1日中ずっと歩いてるみたいな。って感じですかね。

qbc:どういう形で行ったんですか?パックツアーみたいな?

一休誰絵:えっと、ちょうど同時期に大学院を卒業する高校の友人がいて、その友人と二人で一から飛行機手配して、ホテルとか宿泊するところの予約も事前に取って、そこで歩いたっていう感じですかね。

スーパーミミハムココロタイム!

qbc:ではミミハムさん何か質問ありますか。

ミミハムココロ:まず、あの1ヶ月とか2ヶ月のものだとわかっていたと思うんですけど、どうして今回、6日間にされたんでしょうか。

一休誰絵:うーん、あの単純に1ヶ月、2ヶ月するまでの資金がなかったっていうのが一番あって。結構その巡礼を友人と一緒にしようという話になったタイミングで、いろいろネットで情報を探していたんですけど、しっかり踏破しようとすると、だいたい70万から80万ぐらいお金は持ってないとかなり難しいっていう感じの記事があったりしていて、しかも今結構円安がすごい時期だった、2月下旬も結構1ユーロが160円台とかそのくらいだったので、さすがにそこまでのお金用意できないなっていうのが1つだったっていうのと、あとはまともにトレーニングしていないのに、いきなり800キロはちょっと何が起こるかはちょっとわからないっていうのもあったりしたので、まずは100キロかなっていったところで選んだ感じですかね。

ミミハムココロ:ということはあれですかね、直前にサンティアゴ巡礼を知ったというか、行こうって決まったって感じですかね。

一休誰絵:割と直前で、12月の大晦日の日に友人と会って、そこでなんとなくサンティアゴ巡礼の話になって。じゃあ行こうっていう話で、そこからもう2ヶ月切っているから、かなり直前な方なのかもしれないですね。

、どうなんでしょうかね。100キロを行く人たちでも、だいたい半年ぐらい前から準備してるのかな?というのはちょっと気になってはいるところなんですけど。直前でもなんとか巡礼はできることにはできる。

ミミハムココロ:準備直前だったと思うんですけど、実際歩いててとか、歩く直前にトラブルとかはあったんですか。

一休誰絵:うーん。直前にトラブルみたいなのは正直なかったんですけど、あの歩いてる途中にもともと運動習慣が全くなかったので、巡礼中は足の負傷がかなり酷くなっていって、膝は痛くなるし、足の裏豆だらけになっちゃってるし、みたいな感じで結構歩くことも、なんだろうな、かろうじて歩くことしかできなくて。それでもまた1日20キロぐらい歩かなきゃいけないので、ちょっとヤバいかもってなったのは、3、4度ぐらいありました。

ミミハムココロ:これって僕、どれぐらい質問し続けるんですか?一旦お返しした方がいいんですかね?

qbc:えっ。質問は終わったらでいいよ。

ミミハムココロ:一旦じゃあ、お返しします。

サンティアゴ巡礼の中で見つけたもの

qbc:振り返ってみて、何が良かったと思います?

一休誰絵:大きく2つあったかなっていうのを思っていて。

1つ目が、まあ先ほど少しお話ししたんですけど、その日本の生活を完全に置いてきて、ただ歩くだけっていう非日常的な行為をしていたので、日本で悶々と考えていたものの、考えてる自分をすごく客観視することが良かったのかなと思っています。

その時、大学卒業した後何するか全く決めていなかったというか、今フリーランスでライターやってるんですけど、その前はまだ、やっぱり就職とかした方がいいのかなとか思ったり。フリーでやっていきたいけど、すごく不安だなっていうのがずっと悩んでいたところがあって。実際サンティアゴで歩いて、自分があの時悩んでたものが、すごく自然と小さく見えるようになっていったところがありました。その意味では、そうですね。巡礼行ってなんとなく吹っ切れたところがあったので、それがすごく良かったと思っています。

qbc:はい。

一休誰絵:2つ目の方が、自分の日本人としてのアイデンティティを改めて認識したみたいなところがあって、その巡礼のしてる間のその1日、ここの目的地にそのホテル予約してるからそこまで行こうって言って、着いて、もっとその小さな町、どの目的地も小さな町だったので、そこであの教会ってミサは毎日夕方に行われてるミサにちょいちょい参加してみたりとかしてたんですよ。

その時に教会の内部の、なんていうんですかね。聖書の中に出てくる人物たちの蝋人形とかが飾られていて、中には血流している状態のものをそのまま置いている、血を流している状態のものを蝋人形で作って置いているっていう教会がすごく多くて、その時すごくギョッとしてしまったんですよね。

なんでかな?って思ったら、結構日本人の感覚としてのして、血を見るとギョッとしてしまうというか、なんとなくちょっと「穢れの文化」みたいなのが日本ってあるので。けれども、ヨーロッパの教会のミサに参加してる人たちはもう何の気なしに普通に参加して聖歌を歌って、で神父さんの言葉を聞いていたので、そこに対するカルチャーショックみたいなのが大きくて、それと同時に、「自分って日本人なんだな」っていうのが結構再認識した瞬間だったのかなっていうのがあって。
その意味では、そうですね。普通の日本で生活していると全然その辺の意識は全然回らないですけど、海外に行って初めて自分は日本人なんだなっていうのを確認できる、という意味では結構巡礼も意味があったような気はしてはいます。

ごめんなさい。ちょっと長くなってしまいました。

qbc:いやいや、全然ですよ。歩いている時の風景っていうのはどんなものだったんですか?

一休誰絵:うーん、木と草しかなかったです。どの道も歩くと木が多くて、特段変わりばえのしない景色ばっかりだったんですよね。あの、先日インタビューに先駆けて、何枚か写真を共有したんですけど(※今回のインタビュー記事で共有した写真は、サンティアゴ巡礼中に撮影したもの)、久々にその撮影した写真を振り返ったら、同じような写真ばっかりで。ずっとあの泥道の中をひたすら歩くっていうだけでしたね。風景はもうずっと変わらなかったです。

qbc:まあ、この写真があるんで、まぁ写真をつけるんですけど、写真を見てない日本人に日本のもので説明するとしたら、これに近いよっていう例えをしてもらってもいいですか?

一休誰絵:近いもの。熊野古道って言ったら皆さんピンときますかね?

qbc:知ってる人はね。熊野古道。あとはなにかあります?

一休誰絵:そうですね。そう言えば、歩いてるときによく牛とか羊とかを放牧している風景をよく見かけていて。その中をずっと歩いてる感じでしたね。

マザー牧場みたいな、ちょっと都会的な牧場みたいだなと違ってて。地方の、なんですかね?どこにでもありそうな牧場。あとは行ったことはないんですけど、イメージとしてはあの北海道の草原の中を歩くことだったり。あとはあの熊本にある阿蘇山のキャンプ場があるんですけど、その草原の何もない中を歩くといった感じですかね?

qbc:道自体は舗装されてる?

一休誰絵:いや、綺麗に舗装されてはいなくて、どちらかというと、サンティアゴ巡礼の道って千年以上の歴史があるので、その先人たちが踏み潰していった道を歩くといった感じ。舗装されてるというよりかはしっかり、踏みつぶされて、いつのまにか道になってたところを歩くっていった感じですかね。

qbc:一番印象に残ったことはなんですか?

一休誰絵:一番。ああー、あの結構選べないくらい、私はわりと印象的なものが多かったような気はするんですけど、その中で1つ挙げるとするならば、うーん、自分はまだ20代前半なんですけど、自分の親と同じくらいの年齢のおじさんが一人で歩いているっていう光景をたまに目にすることがあって、すれ違うといい巡礼をっていう意味のブエンカミーノって言うんですけど、それをお互い言い合ってすれ違うみたいなこともやっていて。

もしかしたら、そのおじさんも家庭を持って、私と同じぐらいの年齢の子供さんがいたりとかしているかもしれないけど、あえて一人でその道を歩いて、そのおじさんが何度かすれ違っていたんですけど、その昼ごはんが、やっぱスーパーで買った、すごく素朴なパンを頬張ってる様子を見かけました。結構日常生活だと絶対に関わりを持たないような人たちが、自分と同じように昼ごはんのスーパーで買った味気のないパンを食べてひたすら歩いてるっていう様子を見て、全然バックグラウンドの違う人たちが同じ道を歩くっていう不思議さみたいなのがすごく印象的だった思い出があります。

qbc:何歳ぐらい?

一休誰絵:あー50代ぐらいの、ヨーロッパ系の方でしたね。何度かすれ違うと顔見知りになったりとか。やっぱおじさんやっぱ190ぐらい身長があるので、当然私より足の長さが2倍とかっていう感じで。よく先に目的地についていて、ちょっとゆっくりしている様子のところを、自分たちが疲れてやっと目的地ついたっていう。ここでぱったり出くわして、お互いにお疲れって、お疲れ様って言いながらすれ違っていましたね。

qbc:そのおじさんって巡礼に2、3ヶ月かけてたのかな?

一休誰絵:いや、ちょっとそれの真偽はちょっとわからないですけど。それなりの重装備感はあったので、少なくとも1週間以上はかけてる、っていうイメージでしたね。

qbc:何日目ぐらいにその自分の抱えているものが吹っ切れたんですか。

一休誰絵:ああー。5日目、だった気がしていますね。

その前の一度、2日目にいろんなものの限界が来て、もう歩くのもすごくだるくなるし、足もずっと痛いし、かんいろんなもの考えてももう埒が開かないみたいなのになってしまって、その時がすごいピークだったんですけど、その後ちょっとその、痛みに慣れてくる近いと思ですけど、慣れてきたり、あとは吹っ切れていくっていうのも、その痛みの慣れとともに、だんだんこんだけ考えても埒開かないんだったらもう仕方ないかみたいなのがあって、考えすぎた結果、もういいやっていうちょっと半分投げやり感みたいなのはあるんですけど、そういうところで5日目に、わって吹っ切れてきた感じはありましたね。

qbc:なんで帰らなかったんですか?

一休誰絵:すごい変な言い方するとそこに道があったから、じゃないかなって思ったりしてるんですけど。あと単純にちょっと現実的な話としていざここで諦めたとして、どうやって日本に帰ればいいんだろうなっていうかっていうか、というのがちょっと、全然下調べもせずに来てしまっていたので、どちらかというとちょっと歩かざるを得なかったのがありますね。

qbc:これで無理やり歩いて5日目に何があったっけ。

一休誰絵:5日目が、特段大きな出来事はなかったんですけども。すごい雨が降ったんですよね。で、雨が降ってさすがにこれ歩くのちょっとやばいんじゃないかっていう話になりつつ。もう飛行機も一応帰りの予約してはいていたので、何としてもこれはしなきゃいけないっていう状況の中で無理やりもう歩いたっていうところが、自分の中の多分日本にいたら絶対諦めていただろう道を、諦めずになんとかもう気合だけで行ったところに、なんて言うんですかね。ちょっとした、自分をその時に初めて「信じる」って言ったらちょっと仰々しいんですけど、自分の気持ちだけで歩こうっていう、託していこうっていう感じ。
でも、そこから多分この道を道がぐちゃぐちゃになったところでも歩いても、大丈夫だったんだから、自分は多分日本帰ってきても多分大丈夫だろうっていうところで、吹っ切れたような気はしてますね。

qbc:ということは、道中で吹っ切れた?。

一休誰絵:そうですね。道中に吹っ切れてましたね。で、雨はすごかったんですけど、途中少しやんで晴れ間が見えて。すごく景色が綺麗だったんですよね。植物もすごく生き返ってる感じだった、っていうのがあって、自分結構苦しんで歩いてたつもりだったけど、いざ晴れてしまうと割と心が軽くなるもんなんだなっていうのは感じましたね。

qbc:日本に帰っても大丈夫っていうのは、なんでそんなことを思いついたんでしょう。普通に考えたら今雨大変だなと思って別に日本に帰ってからのことって、味噌汁飲みたいとかそういうのはわかるんですけど、ちょっと共感できないとかわかんなかった。日本に帰ったら安心みたいなって、なんだったんですかね?日本に帰っても大丈夫だみたいな感覚。

一休誰絵:そのスペインに行く前に結構追い込まれてたんです。もう、自分の進路が全然わかんないし、どうしようみたいなのがあって、だから、そのいろんな不安を全部日本に残して向こう行って歩いて、でもやっぱ苦しんで。

でもその時にやっぱり結構自分だいぶ思い悩む癖みたいなのがあったので、もうどっちもずっとそのことばっかり考えていたんですけど、もう雨降っちゃうともうそれどころじゃなくなっちゃって、一旦これまで思い悩んでいたものを思考が停止したというか。それよりも前にここを脱さないといけないというか、そういう感覚の方が近くなって。

うーん、あとそうですね。言葉大きくなるんですけど、目の前に生命の危機みたいなのも感じて、そんなに雨の中歩いて、もしそれで倒れてしまったら自分どうなるんだろう、このまま野垂れ死ぬのかな?みたいな感覚に近くなって。でもそこで雨が少しやんで晴れ間が差し込んでいた時に、あ、意外と大丈夫だったなっていうところからかな。

その時もいまだにどうして帰っても大丈夫だって思えたのかが、いまいちちょっと思い出せないですけど、もしかしたら多分その晴れ間が差し込んだタイミングで一応雨はやむしな、みたいなところですかね?ごめんなさい。ちょっと全然整理できてないですね。

qbc:いや、全然。インタビューという行為が、整理のためのものなので。

ミラクルミミハムココロタイム!!!!!

qbc:ミミハムさんなんかあります?

ミミハムココロ:そうですね。7月とか8月に比べて、2月とか3月ってだいぶオフシーズンというか、その巡礼のメインの時期じゃないと思うんですけど、やっぱり他の巡礼者の方って、あのおじさん、その50代のおじさん以外に結構いましたか?それとも少なかったですか?

一休誰絵:すごく少なかったですね。ハイシーズンとかになるともう500メートルおきに一人いるみたいな感じだし。でもどちらかというと、もう巡礼ではなくて、もう観光みたいな感じらしいんですけど、まあオフシーズンだからこそちょっと巡礼感があったような感じで。あと年齢層でいくと50代ぐらいの人たちが圧倒的に多かったですね。自分くらい若い人たちが歩くとすごく珍しがられるのもあって、挨拶するときもなんとなく挨拶されるわけではなくて、こんな若い子たちも歩いてるんだ、みたいな目で見られながら挨拶をされましたね。

ミミハムココロ:その挨拶はするけど、特にその話したりとか。あとは宿、アルベルゲでしたっけ?とかで交流があったとかはあんまりなかったんですかね。

一休誰絵:もうそもそも人がいなかったので、あまり話す機会はなかったんですけど。うーん、そうですね。アジア系の人たちは全然少なかったんですけど、わずかにはいて、その人と少しすれ違いざまに話したりみたいなのはあってありましたね。そのアジア系の方々は日本人はいなくて、韓国の方とかあの台湾の方とかが家族連れで巡礼されている人がいました。「昨日君たちの姿を見かけたよ」って言われたりとか。あとは今日巡礼どうだった?みたいなのを軽く話しかけられ、まあ、拙い英語で答えるみたいなことはありました。

ミミハムココロ:結構もう巡礼中はその一緒に行った引率のお友達との時間がほとんど?

一休誰絵:時間がほとんどでしたね。これは友人との旅行あるあるかもしれないんですけど、だんだん話す内容がなくなって、黙りながらもひたすら道を歩くって感じでしたね。

ミミハムココロ:どうでした?それでもやっぱりその5日目の雨とかも含めて一人で行ってたより二人で行ってよかったなと思いました?

一休誰絵:うーん、どちらかというとあの2日目、3日目あたりがちょっと私の足が本当に、歩ききれるかさえもちょっとわからないという感じになった時に、友人がいろいろと買い出しに行ってくれたりとか、ご飯とかも用意してくれて、すごくありがたかったって思うと同時に、5日目にあの友人がちょっと精神的に疲れて、参ってしまったというか、というような場面があって。

逆に結構自分がちょっと引っ張っていきながら行ってたっていうのがあったので、お互い多分一人だったらちょっと危なかっただろうな、みたいな場面がちょいちょいありました。その意味では結構友人で行くのは悪くもなかったなと思っています。

ミミハムココロ:そういう互いに助け合ったりとか、まあ、その友人の精神的に参ってる場面ってのを、その巡礼で行かれる前も見たことがあったんですかね。

一休誰絵:それが、初めて見たんですよね。結構その友人が割と能天気な感じではあったんですけど、5日目にすごく精神的に疲れてる感じというか。ちょっと歩くのがだいぶしんどいみたいなのを、雰囲気を初めて見たので、ちょっと戸惑ってしまったというか、これでも7、8年来の仲ではあったので、そこで初めて見えた顔が結構印象的ではありました。

ミミハムココロ:友人の初めて見る姿もあったのと、ご自身の何か初めて感じる一面とかもありましたか?

一休誰絵:自分自身で。

ミミハムココロ:あ、そうです。

一休誰絵:ありがとうございます。そうですね。初めて感じる。ちょっと考えてみていいですか?

ミミハムココロ:あーもう全然。

一休誰絵:そうですね。うーん。正直自分は、新たな自分の発見みたいなのはそこまでなかったかなとは思いますね。新たな自分を発見というよりかは、改めて自分の持っている性質というかアイデンティティを再認識したみたいな。

結構序盤で話していたところで、例えば、自分が日本人なんだなっていうところを改めて知った部分だったりとか。あとはあんな巡礼の道行っても一応悩み続けながら歩くもんなんだな、自分、とか。まあその一方で5日目に徐々に吹っ切れ始めていったっていうところもあったり。でも多分それが新しい一面を見た瞬間でもあったのかもしれないですね。

ミミハムココロ:どうですかね。その直前に自分にいろいろちょっと考えてることとかがある状態で、出発されたって言ってたんですけど、今回のその6日間の巡礼は行ったタイミングとしては良かったなってやっぱり思いますか。

一休誰絵:個人的にはベストタイミングだったなっていうのは思います。サンティアゴ巡礼がまあ一応そのもともとは、そのサンティアゴ・コンポステーラにある、教会にある誰でしたっけ?あのイエスの12使徒の一人のヤコブの遺体、ちょっと私もちょっとうろ覚えなんですけど、その姿を見るためにその道を辿るっていうのが、もともとが巡礼の始まりで。今はその宗教的な意味が少し広がって、自己啓発的な意味で歩いている人が結構多いらしいです。日本人の方の、その経験をもとに本として出版されている方だったりとか。ブログとかをこうしている人とかの中に、その自分が一応無職のタイミングだったから行ってみたとか、自分の中の、環境が変わる直前のタイミングで行かれてる方がそれなりにいて、その人たちがなんとなくそこで悟りみたいなのを開いているっていうのを、ちょっと見聞きしていたので、自分個人的にもちょっと行き詰まっていた中で行って、やっとそれで吹っ切れたっていうのがあったので、そういう意味では自分のこれから先のことを考えてどうしようかって思うタイミングで行けたのは良かったなと思っています。

ミミハムココロ:まあその、確かサンティアゴ巡礼って環境の締めとか、あと仕事辞めたりとか、大きな選択をしたい人が結構行くって僕も聞いてるんですけど、サンティアゴ巡礼以外の、例えば、日本で歩くお遍路であったり、そういった選択肢とかはもう全くなく、巡礼を最初に見つけて巡礼に選んだって感じですかね。

一休誰絵:そうですね。まぁ、うっすら四国十名のあのお遍路とかも行くのもありなのかなとは考えてはいたんですけど、そのサンティアゴ巡礼ほどがっつりというわけではないイメージはありました。言語も日本語ですし。言語も通じないような場所である、スペインの地で歩くと、本格的に自分を、自分自身を見つめ直すきっかけにはなりそうだなと思って、多分そうやって選んだのかなとは思いますね。

ミミハムココロ:一旦、qbcさん返します。

サンティアゴ巡礼お役立ち情報も聞きました

qbc:乱暴な質問なんですけど、自分はこういう人間だからサンティアゴ巡礼に行った、みたいな。過去の自分とサンティアゴ巡礼を関連付けて解説してもらえますか?

一休誰絵:おお。

qbc:全ての人間が巡礼的なもので行くわけでもないし。こういう性格だから、こういう人間だから、まあ一つは将来に悩んでたからっていうところはあったと思うんですけど、それ以外の部分と、関連性を見出してもらっていいですか?

一休誰絵:関連性ですか?うーん、今パッと思いついたものが、その、置かれている環境がずっと生涯続いたっていう経験がなくて、というのも、父親の仕事の都合で4、5年、5、6年に1回ぐらい転校する経験が多くて、そのために一旦その人間関係とか、ああいうのは全部リセットするのが何度かあったんですね。とかあったり。

あとは自分がちょうど2年前に休学していて、ごめんなさい。ちょっと休学の話になるんですけど、その休学して一旦その大学の友達とのつながりも減ってはきたので、ほんの少し疎遠になりつつ、その一方で、新しい関係を持つ人も現れつつ、といった感じで、定期的にやっぱ人間関係がリセットとか、環境がリセットされるタイミングがあって。

ちょうどそのサンティアゴの期間も、まあ一週間、でもその後スペインで少しちょっとぐるっと回っていたので、トータルで2週間ぐらいにはなるんですけど、そこの全然自分と違う文化圏、環境圏の中で過ごすっていうのを、いつのまにか結構自分の人生の中って知らず知らずのうちにしていたような気はしていて。今まで自分が持っていたものを一旦リセットするっていう意味合いのもと、巡礼をしていた感じはあったかなと。伝わりますかね?これ。

qbc:いや、それは読者に聞いてみないとわかんないですけど、えっと、定期的にリセットするんですね。

一休誰絵:リセットが、そうですね。そういうことですね。あと過去と絡めて。あとちょっと。もともと自分の性格上、少し天邪鬼的なところがあって、なんて言うんですかね。1つ旅行に行くにしても、普通の人たちが行くような観光地はあんまり行きたくないと思って。

結局何をするかっていうと、その町を適当にふらつき歩いて、スーパーでどう、ここに住む人たちはどんな食材を買っているんだろうとか。とか。あと本屋とか行くのも好きなんですけど。その本屋でどういう本が並べてあるのかな?っていった感じのことばっかりやっていたんですね。

まぁ、そのサンティアゴ巡礼でも、まあなかなか大学卒業旅行でその修行的なことをしようとする人って多分そんなにいないかなと思っていて。経験している人が少ないからこそ、人生の中の1つのネタにはなりそうだなっていうのがあって。まあちょっとネタ作り的な意味もあってやったかな?

まあ、どれを私がこれまでやってきたことも、「なんとなくみんながやってるから」って理由でやったことはあまりなく。ネタ的な意味もあったかな、と思っています。

qbc:なるほど、ありがとうございます。えっとー、終わりに近づいてるんですけど、シンプルになんか準備しました?行く人にアドバイス。

一休誰絵:ああーまあちょっとそうですね。ハック系のアドバイスで言うと、サロンパスとテーピングを持っていった方がいいですね。
私は運動習慣が全然なかったので、あの膝やられた時にたまたま必要かなと思って持ってったテーピングが非常に役に立ったことがありました。そのテーピングがなかったら逆に歩けなかったっていうくらい、パワーを遺憾なく発揮してくれたので、テーピングはあって損はないと思います。あと、すぐ筋肉痛になるのでサロンパスを持ってってほしいっていうのもあります。

あとこれはちょっと内面的なものになるかもしれないんですけど、向こうの文化に対する理解を行く前に少し下調べみたいなものを、ちょっとしてみてもいいのかなとは思いますね。自分自身がもともと大学がミッション系のところだったので、その聖書系の話はなんとなく一通りわかった上で、その礼拝、ミサとかに参加したりとかしていたんですけど、一緒に行った友人が、もうちょっと世界史とかああいうの勉強しておけばこの巡礼の旨味をわかったのかもしれないみたいな、ちょっと後悔的なことを口にしてはいたので。その辺の文化的なところを少し勉強した上で行った方が、巡礼の意味もより深まりやすいのかなっていうのを思います。

qbc:逆に持ってっていらないものってありました?

一休誰絵:いらないもの。

qbc:買わなかったなみたいな。

一休誰絵:あの、野垂れ死ぬことを覚悟して日本からカロリーメイト3箱ぐらい持って行ったんですけど、意外といらなかった。食費は浮かせられたので良かったんですけど。意外とあのスーパーとか食材を買う場所があるので、そんなに食べ物に関する心配はそこまでしなくていいなっていう。ありますね。

あっ、思い出した。いらないものではなくて、持って行って欲しいのが、ノート1冊。

巡礼から帰ってきて2ヶ月ぐらい経つと意外と忘れてることが多くて。私自身、旅行に行く時に1冊もノート持っていって、寝る前に出た上であのものを書いたりとかしていたんですけど、旅を振り返るときに、自分こんなこと思っていたんだなみたいな、すごく振り返りやすい。せっかく、生きててそんなにしようとは思わない巡礼ではあるからこそ、その時の出来事を、やっぱその緻密に残しておくのはすごく大事だなっていうのを思いますね。

qbc:ご予算はどれぐらいになったんですか?

一休誰絵:予算が航空券代全部ひっくるめて、巡礼が終わった後、バルセロナで少し観光みたいなのをすることも踏まえて、私の場合は30万ぐらいでしたね。でも、本当に巡礼するだけとかだったらもう22、3万あれば全然余裕かもしれないですね。向こうはスペインの地方なので宿泊費が都会よりも全然安いし、食べ物もそんなに高いわけではないし、突き詰めようと思えばもうスーパーで買ったパンとあとちょっと缶詰めだけでいけてしまうのはあるので、まあ20万円あればいけるんじゃないですかね。

qbc:英語は通じる?

一休誰絵:英語はかろうじて。いや、あんまり通じなかったです。

qbc:どうやってコミュニケーションしてたんですか。

一休誰絵:そうですね。グーグル翻訳使ったりとか、あとは、向こうの現地行くとなんとなく言わんとしていることが、少しずつ肌感覚で理解できてしまうところがあるので、もうコミュニケーションはハートでやり取りするんだっていう心意気で行けたら、まあそこまで心配する必要はないかな。どうせコミュニケーションというのは、人間同士の意思疎通なので、っていうところは。

qbc:泊まるところは何系が多かったかな?

一休誰絵:えっとですね。あのアルベルゲが全部閉まっていたんです。ドミトリーみたいな。向こうでアルベルゲって言うんですけど、それが、やっぱオフシーズンなので、1つ1つBooking.comとかで安い宿を探して、でも個室の、ホテルみたいなところで。

qbc:ああ、ゲストハウスとかそういうのじゃなくて。

一休誰絵:たまにゲストハウスとか。でもほとんど簡易型ホテルみたいなところで泊まって、一応他の巡礼している方もそういう感じのところで泊まって、っていう感じでしたね。

qbc:ありがとうございます。
ミミハムさん、私もう最後の質問になるんですけど、なんか聞きたいことあります。

ハイパーラストミミハムタイム!!!!!!

ミミハムココロ:僕ももう一つだけ聞きたいんですけど、もしかしたらqbcさんとかぶるかもしれないんですけど、どうしますか?

qbc:大丈夫ですよ!

ミミハムココロ:じゃあえっとですね。まあ、できる、できない、は置いておいて、またあの同じような日程、もしくはフランス人の道全部行ってもいいんですけど、いつかのタイミングでやりたいなって今思ってますか?

一休誰絵:やりたいと思ってます。

ミミハムココロ:同じぐらいの日程で行きたいですか?

一休誰絵:いや、今度はちょっとピレネー山脈を超えてその800キロの見積もりをちょっと行ってみたいところもありますし、あとはもうフランス人の道に限らず、今ちょっと興味持っているのがポルトガル人の道にも興味があるので、何かしらのタイミングで行くことができたらいいかなと思ってます。

ミミハムココロ:ありがとうございます。僕は以上です。

短期世捨て系ツーリズム

qbc:私からの最後の質問は。
今回のサンティアゴ巡礼以外の、人間関係リセット症候群におすすめの、あるいは自分が狙ってる新たなルートって何かあります?

一休誰絵:あ、私って人間関係リセット症候群だったんですね。

qbc:いえ、知らないです。(笑)

一休誰絵:えっ、巡礼以外ですか?

qbc:目つけてるのもあります?誰絵さんのセンサーにかかるもの。

一休誰絵:あー。

qbc:こういうところいいんじゃないのかなって。自分も行きたいかなって思うかもしれないし、そういう人たちにおすすめかな?みたいな。短期世捨て系。

一休誰絵:短期世捨て系。その複数あって、1つ目、言語が通じる通じないの不安があるのであれば、熊野古道。それもサンティアゴ巡礼とすごく似たようなところなんですけど、こっちは割と過酷な山登り系の歩道なので、自分の心身の限界に挑戦するというところの意味で、やってみてもういいんじゃないかなと思ったり。あともう1つが、どっかに遠くへ行くっていう必要はないと一方では感じているというか、要はあの寝食する場所をいつもの場所から一旦離れてみるっていうのがいいのかなと思って。

qbc:うーん。

一休誰絵:そういう意味だと、もう自分の電車で3、40分ぐらいかかる場所のあるホテルで、何日か滞在するだけでもちょっといいんじゃないかな。もちろんそれは仕事とか、ああいうもの、一旦全部お休みしてもらって、そこで行って、何もせず自分がその時やりたいって思ったもの、本を読むとかでもいいですし、ゴロゴロするだけでもいいですし、とにかく寝る場所を変えるどうかいいのかな?ですかね?すみません。あんまり答えになってないような気がします。

qbc:ありがとうございます。大丈夫ですよ。両方ともやったことあるんですか?

一休誰絵:えっと、熊野古道はないんですけど、あの1週間地方に放浪旅行に行ってたことはありますね。もうとりあえずホテルとかを取ったりとか、一応どこか行くとかルートは決めてはいるものの、全部一人で回るみたいなことをやっていたりしてます。

まあ、そこで無理して新しい関係を作る必要は個人的にはそんなにないとは思ってはいて、あくまでも、その今までのリセットするということを目的としているのであれば、自分一人の時間をしっかり持つっていうところに重きをおいて、どこか、ここではないどこかへ行くっていうのはいいんじゃないかなって。

qbc:ありがとうございます。

ミミハムココロ:ありがとうございます。

一休誰絵:ありがとうございます。

※今回のインタビュー記事で共有した写真は、サンティアゴ巡礼中に撮影したものです。

インタビューで聞き洩らしたことを追加質問した

わかってる! 内輪だと、こういうのが楽でいいんだわ。

Q.サンティアゴ・デ・コンポステーラの印象はどうでしたか?

A.例えるなら、「本物の夢の国」という感じでしょうか。
某夢の国の街並み(とくにシー)は作り物の世界、というイメージを個人的には持っています。サンティアゴも、作り物の世界というか、おとぎ話に出てくるような世界だな……と。だけど、1000年以上の歴史を持っているだけに、チープな作り物ではなく、人間の生活の営みもしっかり感じられる場所でした。

Q.巡礼証明書は、どのように受け取り、受け取った時にどう感じましたか?

A.ゴールであるサンティアゴ・デ・コンポステーラから100kmの地点から、1日最低2つ、ホテルやアルベルゲ、バルなどでスタンプをもらう必要があります。スタンプを押すものも「クレデンシャル」という巡礼手帳を手に入れる必要があります。
ゴールした際、巡礼証明書を発行する事務所があり、スタンプを押した巡礼手帳を見せることによって、証明書をもらうことができます。
そして、受け取ったときは「こんな自分でも100km歩いたのか…」と、純粋に驚きました。たかが100km、されど100km。

Q.巡礼中に訪れた町の様子は?

A.5つの街に滞在したのですが、アルベルゲはたくさんあり、しかしオフシーズンでどこも閉鎖。
滞在中はスーパーで水や昼食を購入したり、夕食はバルやレストランでスペイン料理を食べたりしました。食べ物に関しては困らないと思います。
(バルなどに入るのがちょっと怖いな、という人は、スーパーで粗食を購入してもOKだと思います。スーパーの生ハムもすごく美味しいので!)
あとは、個人経営スーパーではたまにカードが使えないことがあります。
巡礼者が多く滞在する街でしたが、思いっきり観光地!という雰囲気ではなく。
でも、地域住民の方は、「遠いアジアからはるばる巡礼しに来た」という目で見てくれるので、基本優しい方が多いです。
ですが、あくまでよその生活圏内で滞在するため、迷惑にはならないように気をつけた方がいいです。この辺りは、旅のマナー同様に「郷に入っては郷に従え」という感じで行っていただけるといいと思います。

Q.使用したサイト、ガイドブックなどを教えてください

A.こんな感じです。

https://camino-de-santiago.jp/
こちらが日本カミーノ・デ・サンティアゴ友の会という法人で、おもにここから情報を入手しました。巡礼手帳も有料ですがこちらで購入しました。

◎Google翻訳
現地の人とは主にこれでコミュニケーションをとりました。高齢者の方は英語を話せない方もそこそこいるので。

◎巡礼アプリ
いくつか出ているので、出発前に複数インストールして、現地で何を使うのがいいのかを吟味するといいかなと。ちなみに、GoogleMapsは巡礼路を網羅しておらず。ルートを組もうとすると巡礼路ではない道を歩かされます。Mapsは夕食のレストラン検索で使ったらいいと思います。

こちらを見たり。
https://apps.apple.com/jp/app/buen-camino-de-santiago-app/id858222947

でも、道中では主にこちらを使っていました。
評価は低いですが、個人的にはこれが一番使いやすかったです
https://apps.apple.com/jp/app/camino-santiago/id1091662118

Booking.com
ホテル予約に。

サンティアゴ巡礼の主要ルートと所要期間と予算

サンティアゴ巡礼、行きたくなりました?
ということで、再びGPTとGeminiのタッグでまとめてもらいました。

主要ルート

  • フランス人の道 (Camino Francés):

    • 由来: ピレネー山脈を越え、フランスのサン・ジャン・ピエ・ド・ポーからスペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラまで。

    • 所要期間: 約30-35日

    • 費用: 約50万~60万円(食事、宿泊、交通費など。航空券は別途)

    • 備考: 最も人気のあるルートで、設備が整っており、情報も豊富です。

  • ポルトガル人の道 (Camino Portugués):

    • 由来: ポルトガルのポルト(またはリスボン)からサンティアゴ・デ・コンポステーラまで。

    • 所要期間: ポルトから約24-28日、リスボンから約28-32日

    • 費用: ポルトから約40万~50万円、リスボンから約50万~60万円(食事、宿泊、交通費など。航空券は別途)

    • 備考: 比較的平坦な道が多く、初心者にもおすすめです。

  • 北の道 (Camino del Norte):

    • 由来: スペイン北部のイルンから沿岸を通りサンティアゴ・デ・コンポステーラまで。

    • 所要期間: 約30-35日

    • 費用: 約50万~60万円(食事、宿泊、交通費など。航空券は別途)

    • 備考: 海の景色が美しく、比較的静かな巡礼路です。

  • 銀の道 (Via de la Plata):

    • 由来: スペイン南部のセビリアからサンティアゴ・デ・コンポステーラまで。

    • 所要期間: 約30-35日

    • 費用: 約50万~60万円(食事、宿泊、交通費など。航空券は別途)

    • 備考: 夏は暑さが厳しいですが、歴史的な街並みが魅力です。

費用について

上記費用はあくまで目安です。個人の旅行スタイルや時期によって大きく変動します。宿泊費を抑えたい場合は、アルベルゲ(巡礼宿)を利用するのが一般的です。1日あたりの予算は、30〜50ユーロ程度で済ませることも可能です。

その他

巡礼路の状況や必要な持ち物などは、事前にしっかり調べて準備しましょう。巡礼事務所や関連ウェブサイトで最新情報を確認することをおすすめします。

まとめ

サンティアゴ巡礼は、それぞれのルートに異なる魅力があります。ご自身の体力や興味に合わせて、最適なルートを選びましょう。

おまけ

一休誰絵さんは「サロンパスとテーピングを持っていった方がいいですね。」と言っていましたよ!!!!!
覚えておきましょうね!
あと、「軽く向こうの文化に対する理解を高めておく。行く前に少し下調べみたいなものを、してみてもいいのかな」ということでした!!!!!

アフターインタビュートーク

一休誰絵さん

たった1週間の巡礼でしたが、途中で足がマメだらけになって歩くのもやっとだったり、雨が強い中歩いたりと、それなりに大変だったな〜と。当時は「いかん、もう無理かもしれん」と思いながら、痛みを堪えて歩いていたのですが、巡礼から3ヶ月近くたった今、振り返ると「そういえば痛かったな」程度です。だから、もし「巡礼に興味はあるけれど、大丈夫かな」と踏みとどまっている方がいらっしゃれば、多分、大丈夫だと思います。振り返ると、痛みの思い出は大したことないはず……。

そんな感じなので、おそらく何年後かには私もきっと、あの道を再び歩いているような気がします。

あとは、アジアの島国から、聞き馴染みのない言語が通う遠い国・スペインで、道なき道を歩くだけの行為は、当然ながら日常生活での自分と完全に切り離す行為でもあるので、自分を強制的に客観視したい、という方にはオススメです。

(qbc:ご協力ありがとうございました! 短い旅の中で自分をリセットするライフハック持ってる20代前半の人ってすごいなと思いました! 立ち直り方を知ってたらなんか無敵だよなと思う)

ミミハムココロさん

一休誰絵さん、ありがとうございました。

僕もまさに来年の春休みにサンティアゴ巡礼を1週間ほどしようと考えているんですが、1つ懸念していたのが「700㎞全てを歩かないと得られるものが少ないんじゃないか」ということでした。でも、一休誰絵さんの体験談を聞いてオフシーズンかつ1週間でもしっかりと巡礼を経験できると感じれたので安心しました。

印象的だったのは「自分と同じ歳くらいのおじさん」を道中に見かけた時の一休誰絵さんの心境です。挨拶以外に直接話したわけではないけれど具体的な特徴を覚えていらっしゃったし、彼のバックグラウンドを想像してみたりして、普段なら絶対に関わりを持たないであろう人と自分が巡礼を通して共通項を持ったことに不思議さを感じたと言っていて。巡礼自体なかなか出来ない体験ですが、巡礼中に見かけたおじさんに対して誰しもがこの感情を抱けるわけではないと思うので、素敵な感性だなあと思いました。

(qbc:ミミハムさんのおかげで、私のとげとげしいインタビューにまるみが出たよ。ハイパースーパーありがとうございました!!!!!)

qbc

私、こないだ水行行ってきたんですよ。死ぬかと思った。
こういう極限状態ね、そういうことすると、宗教体験っていうか、生きててよかった、まじめに生きよう、と思いました。
臨死体験した人が、まじめに生きよう、って思うのと同様、こういう巡礼、大切ですね。経験として。
苦しい重いとか。
で、これって、究極、問いなのでは?
問いでしょう。問うことで、自分を追い詰めることって、実は必要。それが旅の形なのか、巡礼なのか、それとも修行のような苦しい体験なのか。ともかく、自分に対してピュアに問うことのできる環境は大事。リフレッシュ。
ここを、もっと追求したいよね。

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