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【磐梯町】めっちゃ魅力あるんですよ磐梯町って。なのにみんな知らない。人

磐梯町。その名前を口にすると、どこか遠くにある懐かしい場所の記憲が蘇るような気がする。でも、実際には行ったことがない。そんな不思議な感覚に包まれる。
駅から降りると、そこには人々の喧騒とは無縁の静けさが広がっている。時折、風に乗って遠くの山々からかすかな鳥の声が聞こえてくる。町の中心部に向かって歩き始めると、古い建物と新しい建物が不思議と調和している風景が目に飛び込んでくる。
通りすがりの老人が、ゆっくりとした足取りで近づいてきた。「ここは本当にいいところなんだよ」と、彼は優しく微笑みながら言った。「でも、みんな知らないんだ」
その言葉に、どこか切なさを感じる。魅力的な場所なのに、誰にも気づかれていない。それは、誰かを深く愛しているのに、その気持ちを伝えられずにいる人のようだ。
夕暮れ時、小さな喫茶店に入った。そこで出会った地元の女性は、熱心に町の歴史を語ってくれた。彼女の目は輝いていて、その輝きは磐梯町への愛情そのもののように見えた。
帰り際、駅のホームに立ちながら考えた。この町の魅力は、まるで秘密の宝物のようだ。それを見つけた人だけが、その価値を知ることができる。そして、それを誰かに教えたくなる。でも、それを言葉で表現するのは難しい。
結局のところ、磐梯町の魅力は、そこに行ってみないとわからないものなのかもしれない。それは、誰かを好きになる瞬間のように、突然訪れるものなのだろう。
と思う2024年7月30日10時00分に書く無名人インタビュー848回目のまえがきでした!!!!!
【まえがき:qbc・栗林康弘(作家・無名人インタビュー主宰)】

今回ご参加いただいたのは 大和 茉桜 さんです!

年齢:20代前半
性別:女性
職業:磐梯町地域おこし協力隊


現在:静かなときもあればめっちゃテンションがワーッてなってるときもある。自然も、静かなときもあればワーッてなるときもあるからそこが似ているのかなっていう。

ゆいぴ:
大和さんは今、何をしてる人ですか?

大和 茉桜:
今は、磐梯町で地域おこし協力隊として鳥獣被害対策を担当しています。あとは農業公社にも携わっています。鳥獣被害対策業務が今年で4年目になるんですけど、鳥獣被害対策の業務だけだとお金にならないから農業公社の方もやって卒業後に活かしていきましょうっていう感じで。あとはイベントとか。農業公社のイベントもだし、鳥獣被害の方のイベントにも出て。捕獲した動物の皮を使っていろいろグッズとか、ワークショップとか開いてるって感じです。

ゆいぴ:
地域おこし協力隊としての活動はどうですか?

大和 茉桜:
今までは見たことのない世界ばっかりで楽しい感じだったんですけど、今は活動してて不安なところが結構ありますね。将来どうしていこうとか、今のままだと磐梯町に残れるのかなっていう不安があります。

ゆいぴ:
なるほど。今までは特に何が楽しいと感じてました?

大和 茉桜:
社会人になるのも初めてだし、磐梯町っていう全く別の土地で一人暮らしするっていうのも初めてだったから。そういう生活とか鳥獣被害に関わることとか、山中に入って捕獲隊のおじいちゃんたちと一緒に罠かけたりとかっていう事が面白いなと思ってたし。町民の方と一緒にお話して、こういう被害があったんだみたいな話があって、それに対してじゃあこうしましょうって提案をして良い感じで対策が進んでいくと良かったなって思う。町民の方と一緒に対策するのが楽しいのかなって。

ゆいぴ:
じゃあ今の不安な気持ちは特に何に対してですか?

大和 茉桜:
他の人にも結構言われるんですけど、社会人になって地域おこし協力隊をやってて、やっぱりそれだけだと世界が狭すぎるしもうちょっと経験した方がいい、みたいな。もっといろんなとこ見て経験して、そしたら仕事ももうちょっとうまくいくんじゃない?って。確かに、と思うし。だから自分から外の世界に出てここから離れていく、別の場所で成長して戻ってくるってのもいいかなと思うけど。でも離れるのはなんとなく…、戻ってこれるかな?っていう心配とか。あと、今の状態のまま磐梯町に残り続けても仕事ちゃんとできるかな?みたいな。全然ちゃんとできてないから大丈夫かなって。今の状態だと無理かなっていう不安があります。

ゆいぴ:
何がちゃんとできてないな、と思うんですか?

大和 茉桜:
人に伝えること。自分から話すことが全然できてなくて。それで本をもらって本の読書レポートを書きなさいって言われたんですけど。自分で考えてることをうまく言えないとか、言っていいのかな?みたいな躊躇があるから全然コミュニケーションがうまく取れなくて。仕事にもちょっと影響が出てる感じだからやっぱそこをちゃんと直さないとダメだなって。コミュニケーションって大事だなとは思ってるから。あとは、仕事と普段の自分を切り離して考える。みんなに言われるんですよ、だからやっぱそれも大事なんだと思って。それもやってるつもりだけど全然できてないんだ、みたいな。いつも喋らないからもっと明るく振舞った方がみんな笑顔になると思うよって。私もそれがいいなって、そうなるといいなって思ってるからそうなりたいけどやっぱりうまくいってないんだなって思います。

ゆいぴ:
うまくいってないっていうのは何か自分の中で理由があるんですか?

大和 茉桜:
そういう気持ちもあるし実際に言われたりもします。だからまだまだだなって。

ゆいぴ:
ちょっと話が戻るんですけど、協力隊として鳥獣被害対策の仕事を始めたきっかけは?なんでそこに行き着いたんですか?

大和 茉桜:
小学生のときは動物園の飼育員になりたいと思ってて。中学のときも思ってて、高校のときもなんとなくなれるかなくらいに思いながら普通科の高校に行って。その後に大学とか専門学校を決めるってなったときに、いろいろと動物関係のパンフレットを見て、どうしようかなーと思いながら実際に大学行ったりとかもして。うーん…って思ってたら母が、ここいいんじゃない?みたいな。でも最初はピンときてなくて、ふーんくらいに思ってたんですけど。また別の日にそのパンフレットを見てみたら、野生動物保護管理って書いてあって、野生動物すごくいいかもしれない!と思って。そこで初めて動物園じゃなくて野生動物関係のことをやりたいと思って、そのまま専門学校に行って。専門学校で自然環境の保全とか、野生動物の自然との関わりとかを学びました。

インターンで動物の保護をやってて。野生動物の仕事なら何でもいいかなって思ってたけど、保護のお仕事は経験積んでからじゃないと難しいよっていう話を先生にされて。じゃあどうしようと思ってたら、磐梯町に先にいた先輩から学校宛に磐梯町の協力隊の募集がきて、先生からここいいんじゃない?って言われて行ってみようかなと思って。鳥獣被害だけど野生動物に関わるお仕事だし。狩猟とかも興味あったから、ちょっとやってみたいなと思って。そういうのも、おじいちゃんたちと一緒にいろいろ学びながらできるのかなと思って。それで鳥獣被害対策をやることになりました。

ゆいぴ:
どうですか?鳥獣被害対策の仕事をやってみて。

大和 茉桜:
最初はちょっと思ってたのと違うなと思って。鳥獣被害対策だからもっと外に出て動物の痕跡とか探して、ここにイノシシ来てるからここを対策した方がいいかもとか、家の近くまでその足跡あるからもしここに畑作るなら対策した方がいいかもみたいな。やられる前の対策をしなきゃいけないと思ってたから。今はやられてから現場を見に行って、何か対策してみたいな感じ。それも全然いいんですけど。事前に山歩いて動物の動き確認して対策を打って、だと思ってたから。あんまり山とか行かないんだと思って。なんかちょっと違うなと思いつつも、そのまま流れて今に至るって感じです。

ゆいぴ:
その仕事をしてるときはどんな気持ちですか?

大和 茉桜:
町民の人が喜んでくれてるなら良いかなって思います。

ゆいぴ:
野生動物もいいかもって思ったのはなんでですか?

大和 茉桜:
んー、ちゃんと考えたことない。パンフレット見て野生動物って自分に合ってるかもと思って、やっぱ自然とかそういうのが好きだったから、無意識で好きだったんだと思う。別に高校とか中学のとき、ものすごく動物のことについて調べたりとか自然のことについて学ぼうと思ったりとか全然してなくて。そのパンフレットを見て、やっぱ自分ってすごい自然好きだしそういう場所で働きたいんだって。働きたいっていうか、そういう場所で生きていきたいって感じた。から、ここかってなった。

ゆいぴ:
自分の生き方と自然、野生動物とで何かリンクするところがあった?

大和 茉桜:
リンクするところ?うーん、あんまりそれも考えたことない。でもなんだろう。静かなときもあればめっちゃテンションがワーッてなってるときもある。自然も、静かなときもあればワーッてなるときもあるからそこが似ているのかなっていう。あとはリンクしてるっていうか、自然の中にいる方が楽しいし気持ちいいからかな。動物も自然の中で暮らしてるし、自分もそういうところにいたいと思うから何か惹かれるのかもしれない。

ゆいぴ:
自然が好きだなって感じたエピソードや思い出ってありますか?

大和 茉桜:
親が鹿児島の山の方の出身だったから鹿児島行って虫捕りとかして、東京でも虫捕りしてたんですけど、小さい頃は。結構自然の中で遊ぶのが好きだったから。家の中にいるよりは、外に出て走り回って遊ぶのが好きだし。あとは親がそういう科学館とか博物館とかすごい連れてってくれたし。小学生のときに小学校の中でキャンプみたいなのして、自分でカレー作って缶でお米炊いてみたいな。そういう自然の中で生きる、楽しむっていうのはすごい面白いって思ったし。やっぱり自然って見ててなんかいいなって思っちゃうんですよね。見てるだけで、あぁいいなってなっちゃうんですよ。あとは自然と関係あるかわかんないんですけど、生まれたときから猫ちゃん2匹いて動物と関わってたから、そういう自然とか動物とかもだんだん好きになっていったんじゃないかな。

ゆいぴ:
自分はどういう性格だと思いますか?

大和 茉桜:
うーん。たぶん頑固。頑固だし、臆病。臆病っていうか、こんなこと言ったらこの人傷つかないかなって思ったりして全然何も言えなかったりするから怯えてる。この人を傷つけないかなみたいな。いやこれはこうでしょ、みたいなところは自分の中ではあったりして。何かを言われて、そうだねって思ったことはそっちの意見にしようって流れちゃうんですけど、いやそれは違くない?ってやつは説明聞いても、全然理解できないところがあるから。頑固なのかなって思ったりします。

ゆいぴ:
周りからはどんな性格だと言われますか?

大和 茉桜:
前は穏やかとか元気とか優しいとかって言われてたんですけど、最近はなんか喋らなくて静かな子だよねって言われて。え、自分って喋らない子だったんだって思ってます。

ゆいぴ:
周りからそう言われることに対してどう思います?

大和 茉桜:
本当はもっと元気なんだよって思います。全然喋ったり伝えようとしないから、静かだねって言われちゃうんだと思います。

ゆいぴ:
じゃあ自分自身が思う性格に対して自分はどう思う?頑固とか臆病とか。

大和 茉桜:
それが自分かって感じ。直した方がいい部分もあるとは思うんですけど、それはそれでいいんじゃない?って思っちゃいます。

過去:嫌なことは全然喋らないタイプでした。自分が嫌だなって思ったことはあんまり言わない。

ゆいぴ:
子供の頃はどんな子供でしたか?

大和 茉桜:
小学生のときは結構みんなと話してて、もうみんな仲良しみたいな。いつも一緒に仲良く遊んでるグループはあるけど、別のグループ行って話したり、他のグループ行って話したり。いつも一緒にいる子たちと遊びながら帰ったりとか。なんかいろんな人と仲良くしてたなって感じです。みんな優しかったっていうのもあるんですけど。中学くらいから喋らなくなった。喋ってはいるけど、たくさんの人と喋れる感じではなくなっちゃったかな。そこら辺からちょっと怖いなみたいな、臆病が出始めたのかな。

ゆいぴ:
そういう臆病が出始めた理由はあるんですか?何かきっかけや出来事があったとか。

大和 茉桜:
中学校とかってカーストみたいなのあるじゃないですか、やっぱそういうのに触れたりとか。音楽好きだから、吹奏楽部に最初入って。小学生のときは何もやってなかったけど、音楽とか合唱とか吹奏楽とかそういう部活に入りたいなと思ったから。それで吹奏楽部に入ったんですけど、周りの同級生の子は結構経験者が多くて私は全然できなくて。トランペットやってたんですけど、もう最初の段階から全然吹けてなくて。それで責められるっていうか、先輩に責められたりとかめっちゃ笑われたりとかして自信なくなっちゃったのかな。

でも、小学生のときからあんま喋ってなかったかも。嫌なことは全然喋らないタイプでした。自分が嫌だなって思ったことはあんまり言わない。吹部であったことも、先生になんで辞めるの?って言われたけど、理由を全然言えないまま辞めますって言って辞めたし。小学生のとき水泳スクールに通ってたときも、ちょっと嫌だなって思ったことがあって。それで母には何も言わずにトイレに閉じこもって、今日行きたくないもう辞めるっつって辞めたし。新体操もやってて、最初は友達がいたから一緒にやってたけど友達辞めちゃって。まあいっか楽しいしって思いながらやってたんですけど、大会っていうか、そういうのに出るときにレオタード着て、それを周りの低学年の子たちに「似合わなすぎ」って言われたのがショックで辞めたり。でもそれも言えなくて、誰にも。恥ずかしくてダサいなって思っちゃったから。意外と小学生のときから何も言えないタイプだったんだって今思いました。でも友達と話すときはめっちゃ元気ですよ。めっちゃ話します、本当は。

ゆいぴ:
周りから嫌なことを言われたとき、自分はどう思ってました?どんな気持ちでした?

大和 茉桜:
恥ずかしいって思っちゃいました。できないのが恥ずかしい。でも、できないを理由に辞めてるから大体。それも恥ずかしいなって思います。

ゆいぴ:
自分の嫌なことを周りに言えなかったっていうのはなぜ?

大和 茉桜:
さっきもちょっと言ったんですけど、たぶん自分の中の理想が高すぎるんだと思う。なんかダサいなって思っちゃって。できないからやめる、みたいなところがダサいし恥ずかしいと思って言えない。でも他の人が同じ理由で辞めても全然いいと思うよって思うんですけど。そういう理由もあるよねってなるけど、自分がその立場になると、自分ダサくね?みたいな。自分の理想が高いのかも知れない。

ゆいぴ:
他に小学中学、高校でもいいですけど、印象的な思い出とか熱中していたこととかありますか?

大和 茉桜:
中学のときは吹部入って辞めたけど、やっぱ音楽好きでそういうのやりたいなと思って。高校は合唱部があったので合唱部に入って。それは3年間、友達も一緒にやってくれたし。結構みんなと仲良くできたし、いろんなとこ遊びに行ったりとか。その部活の友達同士で放課後も2時間くらいずっと喋ってたりとか、部活終わった後もしてたから。続けられたっていう思い出とか、文化祭で発表したこととか、結構よかったなって。でもそれ以外に何か続けてたみたいなことは特になくて、本当にずっと友達と喋りまくってたから。自分の青春は友達とずっと喋りまくってたことかなって感じです。

ゆいぴ:
友達とずっと喋り続けることの何が楽しかった?

大和 茉桜:
なんだろう。どうでもいい話とかで一緒に笑ってくれるし、自分が気になることとか話すと興味津々に聞いてくれたりとか。何それって言いながらも話したりとか。なんだろう、何が楽しかったんだ? でもみんなありますよね、友達と話しててなんか楽しいなみたいな。あんま考えたことないかも。何が楽しいんだろ。でもすごく楽しかったなっていう記憶しかない。

ゆいぴ:
高校の合唱部はなんで3年間続けることができたと思いますか?

大和 茉桜:
一緒にやろうって言ってくれる友達がいるし、お互い支え合ってる感じがしたし。友達がもう無理ってなったときも、私が一緒にやろうみたいな感じだったし。私がもう辞めよっかなみたいな、そこまではいってないけどちょっと無理かもみたいなとき、指揮者やらなきゃいけないときがあって、裏拍でやんないといけなくて、それがもうすごい難しくって。未だに最悪だったなって思うんですけど。もうそれやったときは本当もう無理だってなってたんですけど、友達がいや全然大丈夫だよ、私なんか全然やったことないし、やってるだけすごいよって言ってくれたから頑張ろうってなったし。後輩も仲良くしてくれたから。人がよかったんだと思う。嫌な人がいたら即行で辞めてます。

ゆいぴ:
高校卒業した後はどういう生活をしてました?

大和 茉桜:
高校卒業後は、東京の環境系の専門学校に行きました。実習が多い学校で1週間くらい山ん中入って自分たちでご飯作りながらテント張ったりとか、山の中の植物覚えたりとか、虫を覚えたりとか。動物の痕跡探したりとか。そういうことをして、楽しいことばっかりしてたって感じかな。専門学校行って、そのまま磐梯町に来たから。でも専門学校では結構喋ってたかも。いろんな人と喋ったかも、今思えば。喋りたかったけど喋れなかったなって人もいた、私が喋りかけなかったからだけど。

ゆいぴ:
専門は何年通ったの?

大和 茉桜:
2年制です。

ゆいぴ:
2年間通して、専門学校どうでした?

大和 茉桜:
全部自分の知らないことばっかりだったから楽しいけど、ついていくの大変だなっていうのも思ってました。周りの人は虫めっちゃ詳しいですって人もいれば、鳥めっちゃ詳しいです、植物超詳しいですって人とか。いろんな人がいたけど、私はその専門入るときに自然環境とかそういうのを改めてちゃんと意識して見るようになったから。周りの人よりはちょっと遅れてそういう世界に入ってるから。大変だなと思いつつ、こういう世界もあるんだっていう楽しさとか、こんな人いるんだ、こんなことやっていいんだみたいな感じで。でも楽しいだけじゃダメですよね、学校って。

ゆいぴ:
2年間で何が一番楽しかったですか?

大和 茉桜:
なんだ?いっぱいあるな。全部楽しかったけど、でもやっぱ南アフリカに実習で行ったのは、もう本当に見たことない世界に行ったからそれは楽しかったです。全部日本と違うから。食べ物とか、そこら辺に咲いてる花、花っていうか植物とか、砂の感じも全然違うし、星もまるっきり違ったし。動物も全然違うし、住むところというか宿みたいなところも結構自然に近い場所だったから、夜はいろんな動物の鳴き声を聞きながら寝るとか。靴履くときは、中にサソリとか入ってるかもしれないから1回中を確認してから履きなさいとか。本当に全部常識が違うから。それは面白かったです。

ゆいぴ:
南アフリカという見知らぬ土地、世界に飛び込んでみてどう思いました?

大和 茉桜:
最初は、こういうところで生きるのも楽しそうって思ったんですけど、2週間しかいなかったんですけど、そこでちょっと生活してみると、朝と夜で気温が全然違うし、夜ダウン着なきゃめっちゃ寒いし。日本と全然違うから大変って思った。でも面白いならいいんじゃないって感じもある。別にそこで暮らしてみたりとかするのも。なんだろ、難しいな。どう感じたんだろう。でも、南アフリカにいるときに一緒に来てた友人たちが、日本から日本のお米とか醤油とか持ってきてて。それを南アフリカで食べたときに日本に戻りたい!ってすごく思ったから、南アフリカは楽しいけどご飯はやっぱり日本がいいなって思っちゃいます。環境はたぶん適応できると思うんですけど。やっぱ米ないと無理かな(笑)

ゆいぴ:
一番強かった感情は何ですか?

大和 茉桜:
わくわくかな?やっぱ知らないものばっかりだったから、全部わくわくしたし。南アフリカの何にもない砂しかない地平線みたいなところ、草木はあるんですけど ですけど、そういうところを歩きながら動物の痕跡探したりとかしてたときは、もう歩いてるだけでわくわくでした。わくわくだったし、危険な動物たちがいるから、いつ出くわすかわからないドキドキもあったし。あとはその野生の動物に、キリンとかに近づけるっていう体験もすごくわくわくしました。

未来:自分が面白いと思ったことをたくさんの人に共有したいだけなんですよね。

ゆいぴ:
未来についても聞きたいんですけど。この先5年10年さらに20年30年、もっと先、最後に自分が死ぬってところまで考えてどういうイメージを未来に対して持ってますか?

大和 茉桜:
すごく大まかに言うと、個人的には磐梯町で暮らしたいなと思ってるんで、磐梯町に住みながら、仕事をして、結婚して子供を産んで、っていう生涯。でも細かく言うと、今いろいろ未来のことについて考えてはいるんですけど、分岐がありすぎて。とりあえず今のこの状態のまま、磐梯町で働いて、磐梯町に住んで、磐梯町の人と一緒に仕事をしたいみたいな気持ちもあれば、ここから飛び出して別の世界に行っちゃうっていうのもありだなと思ってるし。そっから戻ってくるっていうのもありだなと思ってるし。それはどうなるかわかんないんですけど。とりあえず磐梯町にいるっていう前提だと、ちっちゃい野望なんですけど、磐梯町にビジターセンターを作る。ちっちゃくていいんですけど、規模は。作って、そこで磐梯町のお水のこととか、自然のこととかを気軽に学ぶっていうか見に来れるような空間があると子供たちも楽しいだろうなって思うし。そういう場所を作りたくてビジターセンター作りたいなと思ってます。

それで、科学館とか博物館って企画展示してるから、ビジターセンターでもしたいと思って。磐梯町でするなら人を企画展示した方がいいんじゃないかなと思ってて。企画展示っていうか、磐梯町の人って面白い人ばっかりだから、狭い街だからこそ気軽にできそうだなと思ってて。それぞれ人って好きなものとか、これだけは自分しか語れないみたいなものがあるから、その人の自分にしか語れないみたいなものを展示したいなって思ってて。別にそれでお金稼ごうとか全然考えてないんですけど、そういう企画展示をして、この人ってこういう人なんだって思ったりとか、こんな面白い人いるんだみたいな。例えばその人がぬいぐるみ作るのが得意だったら、今度はこの人に作ってもらおうかなとか。そういう繋がりもできるんじゃないかなって思うし。同じぬいぐるみ作りの人でも全然違う話とか展示とかができると思うから。人って面白いなって思ったからそういう企画展示したいなって思っちゃいます。

あとは、もし磐梯町から出てった場合でも、やっぱ野生動物のこととか自然のことに関わっていきたいと思ってる。そういう仕事に就くか、そういうボランティアを継続的に。今、もりの案内人っていう福島県の子供たちに森のことを伝えたりとか、小学校から依頼されて森の中歩いていろいろ教えたりとか、木工クラフトをやったりとか、そういうボランティアやってるところがあって、そういうボランティアを続けていったりしたいなって感じです。あと将来的に、今は狩猟を銃持ってやってるけど、いつかは手放す、結婚したらたぶん手放すかなって。今もそうですけど、家族もいるし、周りに仲間もいるし、狩猟中に自分がもし誰かを撃ったりとか逆に誰かから撃たれたりってなったときに、みんな困っちゃうじゃないですか。迷惑かけちゃう。最近そういう動画見て、いろいろ考えないとダメだなって思って。結婚したり、子供ができたときはもうやんないんじゃないかなって思ってる。だから今いっぱいやろー!って、あれこれ未来じゃないか(笑) ビジターセンターを作りたいっていうちっちゃい野望はあるって感じですかね。

ゆいぴ:
じゃあ将来的にどういう自分でありたいですか?

大和 茉桜:
ビジターセンターを作りたいって言ったのもそうなんですけど、子供たちに自然のことを伝えたいなと思ってて。そういう意味でも環境教育とかやったり、博物館とか科学館とかでそういう解説をしたりとかができるような、そういうことをちゃんと伝えられるような人になれたらいいなって思う。結構今、大人の人でも自然とか動物のこととか知らない人がいっぱいいるから。自分が専門学校のときにこれ面白いなって思ったことでも、周りの人は当たり前みたいな感じ、でもこれ面白いって思う人が絶対いるはずだから。それをみんなに伝えた方がよくない?ってちょっと思っちゃって。大人も子供も私の知識を貰うというか、伝えて、そうなんだ面白いなって思ってくれたら。そう思ってもらえるような活動ができたらいいな。自分が面白いと思ったことをたくさんの人に共有したいだけなんですよね。

ゆいぴ:
大和さんが今持っている自然と動物に対しての興味だったり、面白いなと思える感性やセンスがもし全くなかったら、どういう人生を歩んでいると思いますか?

大和 茉桜:
そういう感性がなかったら専門学校に行ってなかったってことですもんね。なんだろう、普通の大学とかに行って、なんとなくサラリーマン嫌だなって思ってるから、そしたら音楽関係とかかな。たぶん、もしかしたらそっち側に進んでるのかな。自分が演奏する側じゃなくて、ライブ会場のセッティングっていうか、音響とか、そっち側かもしれない。

~♪ 18時のチャイム

ゆいぴ:
18時だねー。

大和 茉桜:
はい(笑)

ゆいぴ:
大和さんにとって磐梯町はどんな存在ですか?磐梯町のことをどう思ってますか?

大和 茉桜:
なんだろう、憧れちゃうって感じかな。捕獲隊の方もそうだし、今周りにいる大人もそうだし、なんかすごい人ばっかりだから。自分はまだそこに立てないから。憧れるな、みたいな人ばっかり。魅力的、憧れじゃなくて魅力かもしれない。磐梯山とかも見てていいなーって思うし。磐梯山はここにしかないものだし。でも全部魅力ある町だと思う。人もそうだし、その人が作ってるものとかもすごい魅力あると思うし。最初っからここにある自然とか山とか川とかも、全部魅力あるなって思います。だからもう全部売り出してけって感じ。全部良いんだから全部売り出してけ!って思っちゃいます(笑) そうなんですよ、めっちゃ魅力あるんですよ、磐梯町って。なのにみんな知らない、磐梯町のこと。もっと知ってほしい。

ゆいぴ:
最後に言い残したいことっていうのを聞いてるんですけど、読者へのメッセージでもいいし、インタビューの感想でもいいし、遺言みたいになってもいいし。何かありますか?

大和 茉桜:
うわー、どうしよう。読者に向けてですよね。

ゆいぴ:
読者への、って思わなくても大丈夫。

大和 茉桜:
めっちゃ難しい。最後かー。ありがとうございました、しかないんじゃないですか。

ゆいぴ:
それは何に対して?

大和 茉桜:
皆さんの人生の中に私という人間を入れてくださってありがとうございます。…なんか嫌だな(笑) なんだこれ、どうしよう。読者へのメッセージでもいいですか?

ゆいぴ:
うん、もちろん。何でもいいよ。

大和 茉桜:
これを見ている皆さん、磐梯町はすごく良い。磐梯山もあるし、すごく美味しいお水もあるし、すごく面白い人たちがいっぱいいるから、ぜひ一度面白い人たちに会いに来てほしいです。

ゆいぴ:
はい、ありがとうございます。

あとがき

私は結局何がしたいんだ?何者になりたいんだ?そう自分に問い続ける日々がありました。誰にも相談できなかったですね。そうやって悩んでることも、今まで考えなしに生きてきたことも、ダサいし恥ずかしいなって思ったから。でもいつの間にか「私は何者でもない」と思うようになりました。私は私という尊き存在で、それ以上でもそれ以下でもない。だから人生に限って言えば、私の選んだ道はすべて正しい。いや、これから歩みゆくこの道を正解にしていくんだ。なんて。
頑固さは芯の強さ、臆病さは心優しさ。自分の素直な気持ちや譲れない意志が必ず道しるべになるし、今までの学びや経験や出会いが必ず行く先を照らす光になる。前に進み続ける若者を私は応援します!私もギリ若者だけどね!

【インタビュー・編集・あとがき:ゆいぴ】

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