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ヨガコーチの人

山葵を探して信州へ。義理の母と一しょ。それが私の2022年の夏の行事でした。
汗、タオルで吹きます。水、ペットボトルで飲みます。どちらかと言えばふくよかな義母と私です。これは遠い道のりなおかもしれないと思ったり。そうでもないなと思ったり。
人生は旅、人の心は未開の観光地。年を取ってから得た好きな人の母親に、好きな人を経由地にして、話を聞いたりした。人の心は魔窟か迷宮か。
と、いうわけで44歳の夏の思い出は続くわけです。
ちなみにヨガティーチャーはインタビュー登場2人目なんです。意外や少なめね。
ヨガと言えばダルシムなんですが、私はうる星やつらの「ヨガで瞑想の巻」が初めてのヨガとの出会いでしたかね。たぶん、8歳とか9歳? かしら?
義母とのくだりを途中で止めたのは、激しく疲れたからです。今日、子供の受験の面接があったものでね。慣れぬ。
本日の無名人インタビューも! お楽しみくださいましねー!!(主催:qbc)

今回ご参加いただいたのは あまのさわ さんです

現在:その人の心と体が整うこと、ご自身との究極の対話をしてもらうことが好き

安東:今、何をされてる方でしょうか?

天野:場づくりを通して心と体を解放し、自由に自分らしく生きる女性を増やしたいっていうことで、ヨガのレッスンをしたり、運動習慣づくりの場を作ったり、コーチングをさせていただいたりみたいな感じで。場づくりをしている人なんでしょうか。

安東:具体的にやってることとしては、ヨガのレッスンが主軸なんでしょうか?

天野:メインはやっぱりヨガっていうと目立ちやすいので、ヨガがメインで、あとはそれに付随するような形で、いろんなサポートというか、夢を考える機会を作ったり、自分の価値観を掘り起こす機会を作ったりとか。

安東:ご自身的には、活動内容の中で何に一番気持ちが入ってるっているんでしょうか?

天野:どうやろう、結局、ヨガをやっていても、コーチングとかお話しをしていても、その人の心と体が整うこと、ご自身との究極の対話をしてもらうことが好きで。
ヨガのレッスンは体を通して、自己対話をどんどん深めてもらうから、やめられないですね。自分がヨガをすることも、ヨガをしに来てもらえることも。

安東:今、そのお仕事は楽しいですか?

天野:マジで集中します。整うし。なんか、楽しいってよりも、自分に戻れるとか、心地がいいとか、集中する。さっきも言ったな、軸に戻れる感じ、自分の。

安東:ヨガのレッスンを受けている参加者の方たちからは、どういうふうに言われることが多いですかね?

天野:ほぼ100%の方に、声がしみると。私の声があるから、自分の中に入っていける、自分と対話ができるとか。もうほんとにあるがままでいいんだなーって、身をもって体感したとか。めちゃくちゃ力が抜けたとか、楽になったとか。
そうそう、呼吸が、深くなった、今までどんだけ浅かったんだみたいなことも結構言われます。

安東:今の活動を始めるきっかけっていうのは、何かあるんでしょうか?

天野:2段階あって。今の活動に直接つながってるのは、2年ちょっと前に、県外に住んでいる友達から、ねえねえ紗和ちゃん、毎日とは言わないけど、2日に1回、ヨガ教えてみたいなこと言われたんですよ。
えっ? みたいな。県外だし。えっ、2日に1回? みたいな。でも、それをもう絶対かなえたいって思ったところが始まりで。その友人のために、ヨガのオンラインレッスンを始めたっていうところが、今の活動の始まりで。どんどんまたやっていくと、今度は他の人からも、ヨガだけじゃ足りないって言われたんです。もっと、全部をみて、全部日常生活を整えられるようにサポートしてほしいみたいなことを言われたから、それこそ自分が、今までずーっと日常生活の中でやってきてることをお伝えして、生活習慣から変えていくような、体づくりとか、心の持ち方とかを伝える部活が発足していくっていう感じになりました。

安東:その部活ではどんな活動をされていますか?

天野:ヨガのレッスンと、あとはなんでもござれって言う時間があるんですけど、そのときの課題とかそのときの悩みを聴いて、一緒に答えを見つけたりとか、アドバイスが欲しいっていうことであれば、アドバイスをして、具体的にこれをやろうとか決めて行ったりとか。あとはさっき少し出てきた、心を整えるようなワークをやったりとか、一緒に筋トレする時間作ったりとか。コーチングさせていただいて、その人のなりたい未来を一緒に描いてみたりとか。

安東:今お聞きした活動以外に、趣味などはありますか。

天野:趣味がこれだったみたいな感じで。元々ものすごい体が弱くて、20代で3回もヘルニアの手術をしていたりとか、他にもいろんな手術したり、アレルギーだったり体調悪かったり高熱だったりとか、わーって。コミュニケーションも下手クソで、自分を抑圧したり我慢したり。ほんとにこう、自制の固まりみたいな感じになってたから。
気づいたら、本屋さんに行ったら、必ず体を整えるコーナーに行って、こういう動きがあるのかとか、これはここに効果があってとか。雑誌読んでても、ついそういう整えるページとかにすごい見入ってたりとか。気づいたときには心理学とか、アドラー心理学とか、心を整えるような講座を受けまくっているみたいな。本も、何十冊読んだかわからないぐらい、うわー読んだり。それこそ、メンタリストDaiGoっているんですけど、あの方の本を、全巻読んで、しかもそれを繰り返し読み、ノートにまとめてみたりとか。そんなことを気づいたら熱中してやってたなーとか。

安東:心理学は、ヨガと同じぐらいの時期に興味を持ったんですか?

天野:ヨガは、それこそ体が弱かった、もう十何年以上前に始めていて。ずっと、自分がレッスンに参加する側として行ってたんですよね。でも、度重なる手術とか、流産もあったし、このままじゃダメだみたいなことがあったんですよね、立て続けに。
それで、ヨガとか筋トレとかに没頭するようになったときに、私ももっとヨガの知識を学びたいとか、もっと自分で日常の中でヨガできたら、体とか心よくなるんじゃないみたいに思って。インストラクターの資格を先に取ったんですよね。それで、自分を整えるっていうか、ずっとやって行った先に、子どもを授かったんですけど。今度子どもを授かったら、また自分を我慢したり抑圧したり、子どもとのやりとりですごい自分の弱さが見えたりとか、鬱々としたことが引き金になって、もっと子どもたちの人生輝かせたいとか、子どもたちがもっと自分らしく生きてってほしい、そのためにはどうしたらいいんだろうって思ったときから心理学をうわー学び出して。子どもたちのためと言いつつ、めちゃくちゃ自分にも役立っているみたいな。

安東:心理学を学び始めてから、お子さんとの関係で何か変化したなと感じる部分はありますか?

天野:ちゃんと子どもを信頼する、対等であるっていうか、別に1から100まで、いちいちいちいち言わないとっていうか。
教えないとできないんじゃなくって、この人も考える力を持っていて、見つける力があって、ほんとに一人の人間っていうか。一人の人として信頼したり尊敬することが増えました

安東:心理学とヨガをかけ合わせることによって、何か変わったことなどありますか?

天野:結局ですね、ヨガのインストラクターの資格を取ったのは、元々自分のためというか、誰かに教えるためとか伝えるためじゃなかったんですよね。
で、そういう誰かに定期的にしっかりヨガを伝え始めたのが、結局ヨガも心理学も学んだ後になったので。私のヨガは多分とても変わっていて。私のコピーはしなくていいって言っていて、ほんとに、自己対話、自分の体の声を感じて、聞き取って、それをかなえてあげる、かなえてあげてくださいっていうことをお伝えしていて。その空間にしたいと思っているので。やっぱり根底に、その人へのリスペクトとか、信頼、教えなければその人ができないっていうのがなくて、あなたなら見つけられる、あなたなら自分のなりたいを叶えられるとかが根本にあるから。ある意味難しいのかな、自分でほんとに見つけてもらって感じてもらって、探してもらう時間にしているから。そこが違うのかなって思います。

安東:別の話になるんですけども、1日の時間の使い方を教えてもらってもいいですか?

天野:今、4歳と6歳の子がいるので、平常時というか、幼稚園と小学校に行ってもらってる間は、朝ヨガがある日、朝ヨガをする日は、5時45分からまだ子どもたちが寝ているときにして、朝ごはんタイムを家族でとって、行ってらっしゃーいして。
その後は、10時から2時ぐらいがお仕事の時間というか。お仕事と、自分の学びの時間を確保してるので、学んだり、瞑想したり、レッスンしたり、そういう場づくりしたりっていうことをやっています。あと、やっぱり週に最低1回から2回は、ジムに行きたいので、ジムに行ってるときもある感じです。
そして、3時ぐらいから子どもたち帰ってくるので、子どもたちとの時間。5時にごはん、6時にお風呂、7時過ぎから寝て、私もちょっと寝て。
また、8時半とか9時くらいからレッスンとか、学びとか、活動をしているっていう感じです。

安東:学びの時間があるっておっしゃってたんですけど、具体的にどういうことを学んでらっしゃるんですか?

天野:今は大学の連続講座をとっていて、子育てと対人関係に活かせるアドラー心理学っていうのを今は受講しているのと、あとは、コーチングのスキルをずーっと学び続けているので、R8コーチングっていうのの、コースを学んでいます。
今はその2つかな。そうだ、あと、人生観とかあり方とか、自分の、人に言われたあり方じゃなくて、ほんとに発心から誰かのために人生を捧げるというか、自分の使命を全うするために、自分軸を整えるような場にも入ってます。

安東:それは、オンラインコミュニティみたいな形のものですか?

天野:師匠がいて、塾みたいな感じですね。

安東:また別の質問になるんですけど、周りの方からどんな人だねって言われることが多いですか?

天野:自然とか、ゆるむとか、天然っていうのもよく言われる。独自の世界観があるとか。癒しとか、芯がある、軸があるって結構、言ってもらえることが多いかな。あと、これと決めたらすごいとか。最近、輝いてるよねみたいなこと、そこはよくわかんないけど言われたりとか。楽しそう、楽しそうって言われる

安東:ありがとうございます。

過去:自分を押し殺す専門家

安東:小さい頃はどんなお子さんでしたか?

天野:自分を押し殺す専門家みたいな感じで。言いたいことは、外ではね、言いたいことを言えない、周りに合わせるとか、そんなことをやっていたし、毎月のように高熱出したり、アレルギーがあったり。子どもの頃はそんなだったかもしれない、そうでしたね。

安東:ご家庭の中では、どういう感じだったんですか?

天野:家庭の中では、そもそも両親が共働きでいなくて、ほとんどいなくて。一人で過ごすことが多かったから、やっぱり、寂しかったりとか、たまに、怒りが爆発するとか。なんでーみたいな、お腹空いたーとか、美味しいもん食べたーいとか。
もうちょっとここがこうだったらいいのになとか、ああだったらいいのになとか。外で言わない分、社会とか学校とか家庭とか、いろんなものに対して反骨精神みたいな、そういうのが結構あったなーって思います。

安東:家で一人でいる時間は、何をされてたんですか?

天野:小学生のときは、なんと、学校まで1時間かけて歩いて行ってたんですよ。だからもう帰ってきたらヘロヘロで、とりあえずテレビを見るみたいな。今は絶っっ対にしないけど、その当時は、折り紙とか、ちょこちょこした縫い物みたいなのとか、したりもしてました。

安東:周りの友達との関係は、どのような感じでしたか。

天野:不満だらけ。言わないから、不満だし、もうちょっとなんでこの人こんなに優しくなれないんだろうとか、反骨精神。ほんとにもう、早く縁切りたいぐらいの、早く自由な世界で行きたいっていう。

安東:友達の前ではどう振舞っていたんですか?

天野:言わないから、一応誘われたら遊びに行ったりするけど、できるだけ遊びに行かないようにしたりとか。一応、合わせることはできる。
でも、やっぱり女性、女の子特有のいろんな集団の中の動きとかにヘキヘキしてるから、ああまたやってる、ああ、ああ……みたいな。

安東:ご兄弟はいらっしゃいますか?

天野:3つ下の妹がいて。私が4年生になる頃ぐらいに、一緒に生活するというか、いるなーっていう感じだったんですけど、3つ下なもんで、彼女が小学校に上がるまでは、両親が働いている間は、母の祖父母の宅にほぼいてっていう感じだったので。
なんやろな、すっごいこの人甘えるなっていうか、こんなに甘えていいのみたいな。私は、一人で戦ってきたのにみたいな。めっちゃ甘え上手の世渡り上手で、愛されキャラというか。だから、すげえなー、こんな人になれたらいいのになー。いや、でもそもそもずるくない?みたいな、なんでそんな甘やかされるん? みたいな、思ってました。

安東:一緒に生活するようになって、妹さんとの関係に変化はありましたか?

天野:一緒に寝泊まりっていうか、家で寝てたりするのはあったから、今から一緒に住みますみたいな感じではなかったけど。でもやっぱり、気づいた時には割と厳しく、妹に、もっとこうしたほうがいいとか、もっと自分で決めなさいとか、自分で責任持ってとか、泣くなとか、そんなことを言いがちだったかも。

安東:妹さんは、どんな感じで接してきてましたか?

天野:いいじゃんみたいな、何がダメなんみたいな。また怒ってる、このやろうみたいな。全然、暖簾に腕押しみたいな感じ。ああ、いいな、あなたはみたいな感じ。

安東:ご両親とはどういう関係性でしたか?

天野:まず母とは、もうソリが合わなくて、毎日喧嘩っていうか、もっとこうしたらいいのにああしたらいいのにっていうのを母がしているように見えて
でも、母は母でものすっごい一生懸命だし、もうバリバリのキャリアウーマンで、もうパツパツで一生懸命働いてるところに、わーわー言われるもんだから、もう逆ギレというかもうキレられる、こっちもキレるみたいな関係性が、割と長ーいこと続いて。
私は、家しか見てないんだからもうちょっと片付けたらいいじゃんとか、もうちょっとごはんちゃんと作ってよみたいな、なんかそんなんあったりして。父は、ずっと教員をやっていて、私が成人する前ぐらいまではほんとに九州男児で亭主関白で。自分の言うことは絶対みたいな感じがあったから、怖かったけど、愛情深い人だなっていうのはわかっていて、尊敬もしてたかな。
本当に、いろんな生徒が実家に遊びにきて、よく父が対応してたりするのは、その背中を見て、信頼されて愛されて、そして尊敬されて、格好いいなーみたいなことは思ってましたね。

安東:社会に出てからは、どういうお仕事や活動をされていたんですか?

天野:そもそも、元々、私、結構古い記憶があって。2歳半の時に、もうほんとに大好きなおじいちゃんが亡くなったんですよ。それもいつもはずーっと一緒に行動していたのに、その日だけは私を玄関に置いてった日に限って、自宅のすぐ近くで車にはねられて亡くなってるんですけど。そっから、なんやろう、人を助けたいっていうか、助けたい、助けられる力が欲しい、知識が欲しいみたいなのがあって。
小学校入学してしばらくしたら、保健室の先生っていう仕事があるんだーって知ったので、そっからは、救急箱をずーっと持ち歩いて、保健室の先生になるっていうのがずっと夢で。もうそれだけ考えて、ぶわーって学生時代を過ごしていった感じ
で、保健室の先生になりました。で、わーっと日々の業務とかタスクとかこなしていくなかで、その当時1000人規模の中学校にいたんですけど、規模が大きかったので、一緒に働く相方、保健室の先生がいて。ベテランの先生だったんですけど、その人を見た時に、私、もう人生終わったな、死ぬんだなって、先が見えたなみたいに思っちゃって。
そしたら、怖いっていうか抜け出したいっていうか、私の人生、まだまだ他にやりたいことあるーみたいな感じに思ったところから、たまたま夫が赴任をすることになり、イギリスについていくことになったんですよ。

安東:はい。

天野:で、そういえばっていう感じで、元々、小学校とか中学校の時に、アメリカとかイギリスとかアジアとか旅行させてもらってたんですけど。そこへの憧れっていうか、英語でコミュニケーションとりたいとか、いろんな世界を見てみたいっていうのを抑圧してた。保健室の先生になるために一直線にうわーって、行かなきゃ、最短・最速でみたいな
だけど、その途中では、留学したいなって思ったりとか、英語もっとしゃべりたいなと思ったりとか、いろいろ思ったのを抑圧してたっていうのにそのとき気づいて。そっから、ほんとに英語をわーって学んだり。学びたいなーと思った、イギリスだから紅茶やろうって思って、紅茶のことをわーって学んだりして。イギリスにいる間に、どうせなら紅茶の仕事したいなって思って、紅茶のフェスティバルで見つけた紅茶の会社の社長さんに直談判して、紅茶の会社で働かせてもらうみたいなことをやったんです。イギリスの文化とかにいろんなことを学ばせていただきながら。

安東:なるほど。

天野:でも帰国したら、あまりにも自分のやりたかったこととかわーってやってた世界から、日本の閉鎖的な、我慢を強いられるような生活に戻ったので、うーって鬱々したんですけど、英語を活かせる仕事で働いてみようみたいなことを、夫からも背中押してもらって、外資で働く機会ができたんですよね。
そこで働いたっていうのがあって。働き始めてしばらくしたらヘルニアの手術とかなんやかんやとか、夫の転職で、やっぱり地元の九州に帰りたいよねとか話があって、九州に戻ってきたんですけど。
そっからはしばらく仕事はせず、その時点で流産をしたりとか、体に不調がきたりとかっていうのがあったので、そっからは、ジムに通って筋トレをするとか、全身のメンテナンスするとか、ヨガをするとか、心と体を整えるために尽くすみたいな時間、年月があり
で、インストラクター取って、取り終わるときに2回目の妊娠が分かって、妊娠中にマナニティヨガのインストラクターになり。そっからママ友とかご縁があった人に、ちょこちょこプライベートヨガとかマタニティヨガをさせていただくみたいなことをやってました
仕事始めから、子ども二人目産むまでに15年くらいあって、その間で10回以上引越しをしてるので、ご縁がほんとにあった人に、ちょこっちょこっていうのをやっていた。だから基本主婦、みたいな感じでしたね。

安東:旦那さんとはどちらで出会われたんですか?

天野:学生の頃に出会っていて。19歳の時に出会っていて、一目会ったときに、私この人と結婚するとかって感じた人で、結婚して、みたいな。

安東:なんで、そういうふうに思われたんでしょうか?

天野:直感なのと、当時から夫が海外に興味あるみたいな、そういうこともチラッと言っていて。
その当時、私は保健室の先生になることしか考えてなかったけど、夫の海外で羽ばたきたいみたいなのも、すごく残ってるのかな。

安東:ご自身も元々海外に興味があったっておっしゃっていましたもんね。

天野:共通の趣味っていうか、おんなじところに興味があるとか。スポーツをめちゃくちゃバリバリしてる人だったので、ひたむきさとか、まっすぐな感じとか、優しいところとか。そんなところに安心っていうか直感っていうか居心地いいみたいな、一緒にいて

安東:旦那さんのイギリス赴任後、日本に戻ってきたときは、どういうところが閉鎖的だなって感じたんですか?

天野:まず、服装っていうか、みんな似たような感じっていうか綺麗な感じ。
その当時、横浜にいたんですけど、同じぐらいの時間帯にみんなわーて出勤して、電車に揺られてどっか行って、タスク、仕事こなして帰ってくるみたいなのとか。社会のルールとか。お店とかに入っても、他人行儀なところとか。一番衝撃的だったのは、イギリスにいたときに、スーパーでニンジン買って、それをパキッて割ってその辺で食べてる人とかが割といて。そんなん、人間らしいっていうか、生きてるーみたいな人たちをいっぱい見てたけど。
日本はちゃんとしてる。いい意味でも悪い意味でもちゃんとしてるから、どこまでが本音でどこまでが建前なのかとかもよくわからなかったりとか。あと、言葉では言わないけど、これって普通だよねみたいな、これぐらいしてて当然でしょうとか。
私も含め、平均値にいきたがるというか、はみだすことへのなんかがあったりすることに、窮屈さを感じたのかも。あと、今まで自由にやりたいことをやらせてもらっていた環境から、日本に戻ってきたらやっぱり働かなきゃいけないんだろうなみたいな、ああまたあの日々かみたいな。

未来:内側からあふれる想いで行動を選択できる「シンプルな人」でいたい

安東:5年後、10年後、もっと先でもいいんですけど、こうなっていたいなとか、これからやってみたいことなどはありますか。

天野:来年、家族で海外に移住するっていうことを決めたんですけど。今の活動って全部オンラインを通じてやっていて、オンラインの中での場づくりというか、ヨガのレッスンとかをしているから、この活動を継続していくことで、私が影響を受ける人っていうか、場づくりで、ほんとに自分を取り戻してもらえる人をすこーしずつ増やしていきたい。
自分自身も、その場を活用して、世界中どこにいたとしても、ほんとに自分の軸を持った生き方をずーっとしていけたらなーって思っている感じですかね。

安東:海外移住は、どちらの国に住む予定なんですか?

天野:ほんとはまたイギリスに行きたいっていうのがあるんですけど、今のところ候補地は、シンガポール、ドイツ、オランダ。

安東:どこにするかはこれから決めて。

天野:会社の決定にもよるところが、夫のね。決定にもよるので、どこかなーっていう感じです。

安東:旦那さんの海外赴任に合わせて、みなさんで海外に行くんですね。

天野:そうなんです。やっぱり海外に行きたいっていうことがあったので、夫がまた転職をしてっていう感じなんで、ほんとどうなるのかわかんないんですけど。

安東:海外に住むってなると、気持ち的にはどうですか?

天野:私、イギリスでの生活がすっごい好きで。ほんとに昭和の時代のような、人間らしいみたいな、ほんとに多種多様な人がいる中でのいち私みたいなのが好きだったから。
家族がいる中での生活はどうなるのかなっていう不安はね、もちろんめちゃくちゃあるけど、どうにかなるだろうなっていうのと、子どもたちが自分の生き方とか自分らしさを信じていけるような環境にいけるんじゃないかなーって。だからワクワクしてる

安東:お子さんたちには、この先どういうふうに育っていってほしいなと思いますか?

天野:自分の内側と対話しながら、こうしたいとか、こうやりたいとか、生きる実感を持って、人の人生生きるんじゃなくって、自分の人生をずーっと生きていっている人であってほしいなーって。

安東:直近では海外移住があると思うんですけど、もっと先の話で、こういうことするまで死ねないなとか、死ぬときにこう思われてたいな気持ちはありますか?

天野:死ぬときに、 お母さんって、紗和ちゃんって、心のままに生きた人だよねー、悔いがなさそうだよねみたいな、泉が湧き出るような人だったねみたいな。あんな生き方したいっていうか。
あれもしたいんですよね、漬物漬けたりとか、春夏秋冬のシンプルな料理をサッと出して、季節を存分に楽しんで過ごす。八百万の神様にちゃんと感謝して。シンプルな人でいたい

安東:シンプルな人っていうのを具体的にお聞きしてもいいですか?

天野:内側からあふれる想いで行動を選択できる人。人からどうみられたいとか、こうありたいから、いろいろ感情を捻じ曲げてそうなるとかじゃなくって、心と体と言動が一致している人
旬の野菜食べて、シンプルにそこにあって、それを食べて美味しい、感謝できる人。自己犠牲がなくて、内側から、何回言うんだ、内側からエネルギーが出てきて、ほんとにやりたいからやってる、人のためにやりたいからやってるとか、やらなきゃいけないからやるじゃなくて。息を吸うように誰かに喜んでもらうとか、息をするように楽しいみたいな、そんな感じかな。

安東:「シンプルな人」には、どうしたらなれると思ってらっしゃいますか?

天野:まずは、自己対話を積み重ねていくことなんで自分が今この感情になったのかとか、なんのためにこの行動を無意識にとったのかとか、どんなときに自分はきつくなるのかとか、どんなときにうれしいのか。そういうことを丁寧に丁寧に、感じたり見つけていくことで、自分の取り扱い説明書がわかるから、頭で考えてゴチャゴチャになって変な感じになることが少なくなるのかなーって思います。

安東:自己対話っていうのは、どういうふうにやられてますか?

天野:ノートを使ったり、瞑想したり、ヨガも。体の不調が出てきたときに、なんでそこが痛くなってるんだろうとか、どうしたら楽になるだろうみたいなのを動かしていくとか。
パソコンのWordとかにわーって文字を打ち込んでみたりとか。あとは、コーチングは必ず受けてます、毎月のように。

安東:コーチングはご自身も勉強してらっしゃるし、受ける側でもあるんですか?

天野:うん、もうマイコーチがいます。

安東:コーチングでは、どういうことをお話しされるんですか?

天野:そのときどきで、自分のなかで解決できていない、なんでこんな感情になったんだろうとか、いま私にとって何が一番大事だろうとかっていうことがやっぱり日常的にもあるので。その自己対話をちゃんと促進してもらうために、自分では思いつかない質問をしてもらえるから、自分の考え方とか感情がどんどん浮き彫りになっていく
で、外からのアドバイスではなく、やりたいからやる、こうなりたいからこうするとかっていうことができるのかなって。

安東:もしもの未来の質問っていうのをしてるんですけど、もしもヨガに出会ってなかったら、どんな人生になってたかなって思いますか?

天野:わかんない、ちょっと待って、そんなこと考えたこともなかった。ど根性で継続するってことはできるタイプなので、何かしらを上り詰めていこうとか。
たとえば、保健室の先生を退職までやり抜くとか。自分の意思とかとは反して、根性と気合でやりぬく、何か、わからんけど。みたいな感じだったかも。

安東:最後に言い残したこととか、話し足りなかったことがあれば、教えてください。

天野:言い残したこと…いや、ないです、もう。言い残したことがあるのは、私めちゃくちゃ人に恵まれていて、いろんなつらいときとか究極なときとか、人生を変えるようなときに、必ずいろんな人が助けてくれたというか手を差し伸べてくれたから今があるから、私もそんな人になりたいと思っている。ほんとに困ってる人に、その人の人生を支えられるようなあり方。

安東:ありがとうございます。

天野:ありがとうございます。

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あとがき:青空すみれ(編集協力)

今回、文字起こしをしていて、天野 さんが“自身の気持ち”を大切にされていて、とても素敵だと感じました。ご自身の苦い経験を糧に、“したいことをする”。その姿がとても素敵だと感じました。編集協力として携わることができ、とてもうれしかったです!

あとがき:安東まつ(インタビュアー)

もしタイムスリップができるなら、過去と未来どちらに行きたいですか?

「あんなこと言うんじゃなかった」「もっとこうしていればよかった」と過去に対する反省をとめどなくしてしまう私ですが、この質問には「未来」と答えます。なんでかと言うと、過去に戻ったら嫌なことを全てやり直したくなってしまうから。そうなると、「今の自分」は消えてしまうのかなって。失敗や後悔は、意外と人間の大事な骨格になっているんじゃないかと思うんです。

天野さんが、ヨガに出会っていなかったらという質問に対して「そんなこと考えたこともなかった」とおっしゃっていたのが印象的でした。勝手な推測ですが、「今」をずっと生きてこられたのかなと。

過去や未来を考えて気持ちが揺れるのは、「今」に向き合えていないからなのかもしれませんね。

インタビュー担当:安東まつ

編集協力:青空すみれ

#無名人インタビュー #インタビュー #自己紹介 #ヨガ #コーチング

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