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腰痛と姿勢

こんにちは。

大阪は感染者爆発によって、またまた外出がしにくくなりましたね。

普段はお家人間ですが、さすがにここまで続くと、たまには遠出したくなる今日この頃です。


さて今日は腰痛と姿勢について書いてみたいと思います。


結論
姿勢と腰痛の関係ははっきりしていない
まずは体を動かしてみよう
本当に姿勢が関係しているか見つめなおしてみよう


日々、このようなことをよく聞かれます。


・体が歪んでいるから
・骨盤が歪んでいるから
・腰が曲がっているから
・骨が滑っているから

どこでそこに意識し始めたかは分かりませんが、聞いてみると

テレビで観た
家族に言われた
外科の先生に言われた
整骨院、整体の先生に言われた

などなど、色々なところで言われたり、気づかされたりするわけです。

このようなことを言われると、どんどん姿勢によって腰痛が引き起こされると認識していきます。

本当に腰痛と姿勢が関係しているかは別としてです。

中には本当に腰痛と姿勢が関係している人もいると思います。


そうはいっても実際に腰痛が良くなる人も多くいます。

姿勢は曲がったままだけど、レントゲンではすごく変形したままだけど、、、

ですが、皆さんは良くなれば、そんなことは忘れています。

ならば、なぜ良くなるのでしょうか?

私は骨盤矯正をして良くなりました!やっぱり歪んでいました!という人もいます。

このような方には、骨盤矯正をしてもらった以外にも、お金を払って触ってもらったから、体を動かして気持ち良い感覚が得られたから、自分でもいい感じがしたから、尊敬している先生に触ってもらったから大丈夫などなど多くの良くなる理由がつまっています。


ですが、よくなればそれにこしたことはありません!!


実際、腰痛と姿勢について多くの研究が報告されていますが、この両者を決定的に確定づける研究はありません。

関係しているものもあれば、関係していないというものもあり、人それぞれです。


腰痛のない人の骨盤を検査した結果、50%以上が左右差がある(世間一般的にはゆがんでいる)という報告もあります。


ある研究では、人は自分の体をみにくいものやひどいものと感じると、痛みを感じやすくなったり、違和感や嫌悪感を感じやすくなるといったことが報告されています。

この違和感が人によっては痛みや重ダルさといった、訴えとなります。

ヒトによっては、無理やり姿勢を真っすぐにしようとして、真っすぐを通り越して後ろにそっている人もいらっしゃいます。

もしも、日によって楽な日もあれば、すごく痛い日もあるなど、日によって症状が違う人がいれば、本当に姿勢の影響ですか?と疑いたくなります。


昨日は背骨が真っすぐになっていたから楽で、今日は背骨が曲がってしまったから痛いなど、日によって骨の位置は変わるでしょうか?


この違和感に自分で気付けるかどうかが大切と思っています。


膝の軟骨がすり減っていると言われた方も同様です。日によって症状が違う場合、昨日は膝の軟骨があったから痛みが少なくて、今日はなくなっているから痛いんだなんてことがあり得るでしょうか。


変わらないですよね。


そういった訴えをもって診察にいったら、だいたいの病院ではレントゲンやMRIでチェックして、変形性腰椎症、頚椎症、椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症などの診断がつきます。

そして軟骨がすり減っているから、安静にしましょう。

人によっては手術しかないですね、と言われます。


なかには、本当にその病気が隠れている人もいるので、そのような人たちにとっては本当に必要な検査です。


ただし、画像検査で明確な原因が分からなかった場合、入院するほどの危険な可能性は低いということになります。


じゃあどうするかというと、【運動】です。


姿勢を治すにしても、体力を戻してその姿勢でも負荷に耐えられる体を作るにも基本は【運動】です。


Maul I, Läubli T, Oliveri M, Krueger H. Long-term effects of supervised physical training in secondary prevention of low back pain. Eur Spine J. 2005 ;14(6):599-611. 
doi: 10.1007/s00586-004-0873-3. Epub 2005 Feb 16.

1.背骨の構造と物を持ち上げる時の技術についての指導
2.精神的ストレスに対する対策について
3.スポーツ活動の重要性と日常で物を持ち上げる時の技術について

について説明されただけの群よりもこの教育+運動を行った群の方が、腰痛がより減ったという報告です。

ちなみにこの腰についての勉強する機会を【腰痛学校(Back School)】と言います。

実は【運動】は、痛みを感じにくい体を作ってくれます。

体力が落ちると痛みを疲労センサーが敏感になっていきます。


このコロナ禍に入った直後は、肩こり、腰痛の方がとても増えた印象がありました。

この数ヶ月で急激に骨が滑るでしょうか、側弯が急激に進むでしょうか。

人によってあるかもしれませんが、多くはありません。


同じ姿勢がつづいたことによる筋の血流障害
運動(通勤)できなくなったことによる痛みのセンサーが働きやすくなった
会社の人たちと話す機会がへったことによるストレス発散ができなくなった
会社帰りによく行っていた飲み屋さん、ジムに行けなくなった

                            などなど


このようなことが関与しているのではないかと考えています。


これら全てを減らしてくれるのが【運動】です。


でも、運動といっても、ジムでする強度の高い運動でなくてもいいんですね。

家事をしている時や歯磨きの時に少しつま先立ちをしてみる。

デスクワークで中に1時間ごとに伸びをする。

お昼や夜に20分散歩をする。

youtubeをみながらヨガをする、ストレッチをする。


こつこつ少しずつすることが大切だと思います。

週2回でもできたらよしだと思います。


まとめ

症状が日によって違う方は姿勢以外の原因もさぐってみましょう。

最近、運動量がへっているとか

お出かけする日はとても歩くけど、動かない日は全然動かないなど、日々の活動量に差が大きすぎるとか

ずっと姿勢が悪いと思い込んでいるとか

腰を大事にし過ぎて、常に力を入れっぱなしにしているとか


ちょっとした運動でもいいので、コツコツ取り組んでみましょう。

家事のあいまに深呼吸をやってみる

ひと段落着いたら、伸びをする

腰をそらしたり、まげたりして腰回りの筋肉をこまめに動かす

椅子に背中をあてて、背筋を一回のばす


ここまで読んでくださりありがとうございます。


でもなんやかんや運動って腰が重たいですよね。

まとめてやろうとするより、こつこつが続ける大事かなと私も自分に言い聞かせてます。


一緒にがんばってみましょう。


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