見出し画像

欧州一のストリート・フードの街、シチリア島パレルモの市場巡り!


シチリア島のパレルモは、中心にいくつかの屋外市場があり、多くの店がカジュアルなストリート・フードを提供することから、いくつかの旅行サイトで「ヨーロッパで一番のストリート・フードの町」として紹介されています。

アラブの影響を大きく受けたパレルモ。その市場はアラブ諸国にあるスークの雰囲気があると言われています。

パレルモの歴史地区には4つの市場があり、比較的大きいとされる3つの市場を訪れてみました。赤い屋台のマークが今回訪れた市場。


カーポ市場(Mercato del Capo)

まず最初に訪れたのは、歴史地区の北西にあるカーポ市場。ナポリの市場と同じように、通りの建物にお店が入っていて、それらのお店が目の前の路上にまで店を広げているという形態が主流。それに加えて露天だけのお店もチラホラありました。狭い通りに目一杯お店が広がっています。

魚屋さんや八百屋さんなど生鮮食料品も並んでいます。

豆類やハーブ、スパイスなどを売るお店も。

やはり有数の観光地だけあって観光客も多いです。

そして待望のストリート・フードのお店がずらりと並んでいます。串が刺さってスペインのピンチョスのよう。

かなり色々な種類があります。

天ぷらのような揚げ物を売るお店も。

おかずも色々。

絞りたてのジュースやアペロール・スプリッツも。

まだお昼前だったので結局ここでは食べませんでしたが、3つの市場を訪れた後に振り返って見ると、このカーポ市場が一番衛生的に見え、チョイスも多かったです。

バッラロ市場(Mercato Ballaro)

次は歴史地区の南西にあるバッラロ市場へ。こちらもカーポ市場のように道の両側にお店が並んでいます。

生鮮食料品やストリートフードだけでなく、日用品や服なども売っています。

このバッラロ市場がいちばん有名なようで、観光客もたくさん!規模的にも一番大きいよう。

季節の野菜や果物を見るのも楽しいです。

見慣れないやたらに長い野菜も。ナスか瓜系でしょうか?

トマトだけ売る素朴なお店も。一種類のものを売るお店が個人的に大好きです。

魚屋さんはやはりサルディーニャ島やナポリと同じく、どこもマグロ一匹丸ごとをその場で切り分けています。マグロの頭を買う機会はなかなか日本ではなさそう。

とにかく豪快。一度マグロ解体ショーをアメリカの日系スーパーで見たことがありますが、毎日が解体ショーなイタリアの魚屋さん。

オリーブ屋さんもいくつかありました。色々種類があるのですが、オリーブはあまり好きではないので、見た目だけでは黒いオリーブと緑のオリーブとしか区別できませんでした。

そしてストリート・フード。席のあるお店もあります。どうやらお店の人がアランチーノ(ライスのコロッケ)を作っているよう↓

アランチーノの他にストリート・フードのPani câ meusa(パレルモ名物の脾臓のサンドイッチ)やPanelle(シチリア名物のひよこ豆の粉を水で溶いて揚げたもののサンドイッチ)、Crocche(シチリア版コロッケ)なども売っていました。Pani câ meusaは専門店で試したので、また後日お伝えします。

こちらはシーフードやおかずが盛りだくさんのお店。タコが気になります。

魚のフライやナスのオーブン焼き、サラダなど色々な種類があるお店。

お肉屋さんも外でお肉を焼いています。

このお店でお肉をいくつか買って食べたのですが、これについては恐らくボラれたので別途書きたいと思います。

見ている分には楽しいのですが、暖かい気候にも関わらず、常温の屋外で剥き出しで売っている上、通りもそれほどキレイではなく多くの人々が行き交うので、衛生状態が心配でした。お腹が弱い人は避けたほうが良いかもしれません。

食べてみてあまりいい経験ではなかったので、ちょっとテンションが下がっていましたが、その後キュートな猫の親子に遭遇し、子猫と戯れることができたので挽回できました。

ヴィッチリア市場(Mercato della Vucciria)

そして最後に行ったヴィッチリア市場。歴史地区の比較的中心に近いところにあり、最初の2つと比べると規模は小さいです。

お土産屋さんもチラホラ。

ゴッドファーザーらしき落書きがあり思わず写真を撮ってしまいました。

並んでいる野菜を見ると見慣れない野菜がありました。ちょっとつるになっています。

通りにはレトロな刃物屋さんがあり、いい味を醸し出しています。何やら機械がありますが研ぎ器か何かでしょうか。バルセロナでも刃物屋さんは何軒か見たことがありますが、近い将来には恐らくなくなる貴重なお店です。

市場にある広場は「食堂」という雰囲気のお店がいくつか並んでいます。地元の人によるとこの広場は、今では市場というよりも、夜に観光客や地元の若者が飲んで騒ぐ場所として知られているそうです。

バルセロナの旧市街にある有名なボケリア市場と同様、パレルモも観光客が多すぎてストリート・フードやバーなどその場で食べ歩きや飲食ができるところがどんどん増えていっているんだろうなと思いました。それはそれで楽しめますが、住民としてバルセロナの現状を見ているだけにちょっと複雑なのが本音。

とはいいつつも、市場はやはり楽しいです。今回3つの市場を訪れましたが、カーポ市場とバッラロ市場は立ち寄る価値があると思います。

次回はパレルモ旧市街のまち歩きです。


この記事が参加している募集

ご当地グルメ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?