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シチリア島パレルモ旧市街のまち歩き

パレルモの旧市街は、世界遺産のアラブ・ノルマン様式の建築群の記事とストリート・フードの市場の記事で一部紹介しています。

今回はそれ以外のパレルモの町の様子をざっとお伝えします。

クアットロ・カンティ (Quattro Canti)と2つのメインストリート

四つ角のそれぞれの角に同じデザインのバロック建築の建物が並んでいるクアットロ・カンティ(イタリア語で「四つ角」という意味)と呼ばれる場所。2つのメインストリートが交差する地点で、歴史地区のど真ん中。ここを起点に4つの歴史地区に分かれています。バロックの装飾が素晴らしく、ここに立って眺めると、「お〜っ、これがパレルモかぁ〜」と感動します。

メインストリートの一つ。観光客で混雑するエリアの一つで、お土産屋さんやバル、レストランなどがズラリと並んでいます。

バルコニーのある建物は趣があります。建物がスペインぽいのはスペインのアラゴン王国の支配の名残でしょうか?

メインストリートを少し高い位置から見ると観光用の馬車などが見えます。

教会のある趣のある通り

そして、多くの欧州の歴史的な町と同様、パレルモには教会がたくさんあります。古い建物が並ぶ通りの突き当りに教会があるという構図にいくつも出会いました。

歴史地区であっても観光コースから少しでも外れると人通りも大分少なくなります。

辺りにお店がないとひっそり。

教会は見えないですが、趣はあるもののちょっと安全はどうかな?という雰囲気の通り。

ちょっと道を逸れると治安があまり良くなさそうなエリアも。一度王宮近くの貧困エリアに迷い込んでしまい、急いで通り抜けました。

シチリア島、特にパレルモは戦後マフィアが経済を牛耳っていて利益を搾取していたことから、他のイタリアの地域に比べて発展が遅れ、貧しいエリアも多いそう。イタリア政府が厳しい取り締まりを何十年か前に始めてから、マフィアの存在は大分薄れてきているとのことですが、それでもシチリア島の人口の半分近くが貧困層であるか、あるいは貧困の危機にあるそうです。

歴史あるモニュメントの数々

そんなパレルモですが、アラブやノルマンの支配下にあったときに大きく繁栄し、その名残が今でもあちらこちらに。

バロックの美しい教会。

こちらの教会の門もバロック。

王宮の横にあるポルタ・ヌォーバ門(Porta Nuova)。下半分に描かれている4人のおじさんの表情がユニークで笑ってしまいました。

クアットロ・カンティに近いプレトリア広場。真ん中には、裸体の彫刻が施された見事な噴水があります。

最後はハーバーまで来ました。メジャーな観光スポットが近くにないエリアなので静かでした。フェリーで到着したためまだ良かったですが、港町なのになぜか海の存在感が薄いです。

同じくちょっと外れにあったアンティークマーケット。ここもがらんとしていました。

過去の栄光と現状のコントラストが際立ったまち歩きでした。

次回はパレルモの老舗で試したB級グルメ、子牛の脾臓を挟んだサンドイッチについてです。


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