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不登校小学生、中学生になる

長男は「不登校などの何らかがある」子が80%です、と言う私立中学に入りました。

 入学式。

式典は祝太鼓からのスタート。

 お腹に響く大音量の和太鼓に、
音に敏感な長男ともうひとりの生徒が先生引率ですみやかに退場。

 「できない」
「合わせられない」
「苦手」

 昔はそれを「どうしたらいいだろう」って思ってた。
「もう少しがんばってみたら」とかね。

 「努力」とか「やる気」とか、そんなんじゃないよねぇ、と今ならわかる。

 子どもを「足りない子」なのではなくて、
「あなたはそうなんだね」と思ってくれる先生方からサポートを受けられる。

 小さくて大きな違い。

 入学式でも先生達は、困ってる生徒に手を差し伸べるために、とても細やかに目を配ってくれていた。

 どこかわたしまで救われた気持ちで、涙が出た。

 あぁ、よかったなぁ。

「どうせ行けないだろうから」なんて、あきらめないで。
 「きっとダメだろう」とも「きっと上手くいく」とも思わなかった。

 ただ、
「例え一日足りとも通えなかったとしても、わたしも子どもが選んだこの学校を選ぶ」
と、腹をくくった。

 結果、不登校だった長男が
中学生になって毎日電車通学で学校へ行っている。

 虫が苦手で外を歩きたくない、と言っていたのに
学校の行事でたけの子を掘ってきた。

 世界はそんな風に急激に変わる。

 ちょっとお楽しみも覚えたようで、
「何かあった時のために」と持たせているお金で
帰りにアイスを買って食べている(笑)

 それはお小遣いでも、アイス用でもないのだけれど、いいね。

お母さんも、
みんなにないしょで美味しいランチを食べることもあります。

 自分を喜ばせてあげられるなんて、素晴らしい自助です。
100点!

 みずしままいこ

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