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ひみつの日記

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#エッセイ

パラダイムシフトやさくら炸裂す

パラダイムシフトやさくら炸裂す

■2019/04/20 土起きて日記かく。なにかを書くことはともかく良い刺激になるが原稿が進んでいないのでいまから超特急で。

なんとなく送られてきた『群像』に目を通していたらブレイディみかこさんの連載エッセイが。

「そろ左派」についての補足かな? 

この本は近年よんだ本のなかで印象に残ってるおもしろさだったので気になって目を通す。
むちゃくちゃおもしろいじゃないか……。
このエッセイ連載だっ

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ふさがらないピアスの穴や春にほふ

ふさがらないピアスの穴や春にほふ


■2019/04/15 月起き抜けに読書をするというライフハックを考えてみた。それにどういった効果があるのかまでは考えていない。

熊代亨「若者をやめて大人をはじめる」。

精神科医の先生が書いた本なんだけども、異常に身につまされる。大人になれない中年問題……CLANNADの話までできてすげえ親近感なんだが、世代を見ると1975年生まれだった。同い年だ……それでか。
大人が若者のように振る舞うと

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健康をめぐる冒険

健康をめぐる冒険

2019年、ちくまに掲載のエッセイ

健康をめぐる冒険 精神篇 呪われている。
 そう思いたくなるほど去年から体調が悪い。朝起きるとまずは頭痛、ドライアイ、首から背中にかけての痛み、吐き気、耳鳴り、全身の倦怠感。昼は食欲もないうえにめまいと貧血で倒れそうになり、夜は不眠に首のこり動悸……ときどき突発性難聴。ついでに毛も抜ける。
 症状をまとめてネットで検索すると、不安をあおるようにやたらガンの兆候

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免許証写真の寝癖平成終わりぬ

免許証写真の寝癖平成終わりぬ

■2019/04/08 月免許センターで免許更新。の前に咖哩人へ。

うまし。

■2019/04/09 火ドアの防音性を高めるためにドイトへ買い物に。
家の蛍光灯をつけかえたりゴミを捨てたり。
水道橋でカレー。

思考停止のためにカレーを食べ続けているのだが体調はそれほど悪くない。カレーのカロリーが高いという話はよく聞くが食べるカレーにもよるのだろう。いまのところデブにもなっていないのでスパイス

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風呂と宇宙

風呂と宇宙

アイソレーションタンクとそれにまつわる思想について執筆したテキスト。

初出「ビジスタニュース」:2010/04/07

寒い。四月のはじめだというのに寒い。私は寒いのが苦手なので、早く春になればよいと願っているのですが、しかし、春になれば花粉が舞い、夏になればクソ暑い、秋は辛気くさく、そしてまた寒い冬がやって来るというわけで、まあ四季それぞれ面倒なことが多いと嘯きつつも、考えてみればどうせ真冬は

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画面の分裂

画面の分裂

初出:「iD JAPAN」

 スマホを捨てて5年以上が経った。
 インターネット依存症と言ってもいいほどのネット中毒だったぼくにとって、スマホは悪魔の道具だった。
 なにせ、起きている間は常にネットとつながっていられるのだ。
 朝から晩までゲーム、マンガ、アニメ、ニュース、SNS……あらゆる情報にアクセスして延々と情報をため込んでいると、自分が単なる情報処理マシンになったような非人間的な気持ちよ

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スマホを見る子はバカになるか

スマホを見る子はバカになるか

(初出:西日本新聞)

 小学校受験のため子供を塾に通わせている。
 行われているのは主にIQテストのようなことと、面接発表である。先日、この面接発表を見ていて、おもしろことに気づいた。先生に聞かれるのは「好きなものやこと」で、重ねて「それが好きな理由」という二段階。言ったことに整合性をつけたり、論理の一貫性を見るらしい。その日のテーマは「今年のクリスマスにほしいプレゼント」を発表するというものだ

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作家の口福

作家の口福

朝日新聞に掲載された「食」テーマのエッセイ3回分。

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映画「夜間もやってる保育園」のこと

映画「夜間もやってる保育園」のこと



初出2017「現代を生きるための映像ガイド」青土社

「壁のあちら側」

 独り身だった時期の私にとって、「子育て」というものは、興味すらないどころか、存在すら気にしたことのない話題だった。
 けれど、数年前に子どもが産まれ、否応なしに自分もこの問題に当事者としてコミットせざるをえなくなってくると、そこで起きているあまりに過酷な現実に、絶望を通り越して放心するしかない状態に陥った。
 詳しくは

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アンドロイド漱石はVR猫の夢を見るか

アンドロイド漱石はVR猫の夢を見るか

 引っ越したせいかスランプである。
 漱石、鴎外、乱歩――東京の谷根千あたりで暮らした作家たちにあこがれ、いつか自分も作家になってそこで暮らしたいと思っていた。気づけば三十代の頃に夢は叶い、谷根千あたりの一軒家にかれこれ十年近く暮らした。このままずっとここで暮らすのだろうと思っていたのだが……今、私はなぜか熊本にいる。

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2018/01/01~04 大掃除トイレは人に早すぎた|門松や殺人をアートと言い張るサイコパス

2018/01/01~04 大掃除トイレは人に早すぎた|門松や殺人をアートと言い張るサイコパス

写真は正月に行った水前寺成趣園。

■2018/01/01

▼妻がトイレ掃除をしてくれていた。

非常に申し訳ないのだが、おしっこがしたくなったので、「おしっこしたいんだけど」と言った。

「ええ! 掃除したばっかりだからだめよ」
「いつ良くなるのかね」
「とにかく今はだめよ。風呂でして」
「トイレがあるのに風呂でおしっこするのは不条理だとは思わないか」
「とにかくきれいだから使わないで」
「い

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今年おもしろかった本・映画・買って良かったもの

今年おもしろかった本・映画・買って良かったもの

平成29年12月31日(日)

本日で今年も終わるので総括をしようと思う。

▼買ってよかったもの

これです!

ドルツ!

でかいんで、携帯版もかったんだけどそっちもよい。

前に親知らずを抜いて、そこのポケットが磨きづらい……というのを解消してくれた。炎症もすくなくなった。

あとはちびファイ。

家のマンションにネットがはいってるんだけど、無線ルーターが壊れて一番やすいこれをつかってみたけ

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「科学のなかの文学とはなにか」

「科学のなかの文学とはなにか」

 ここのところ、ずっと「科学のなかの文学性」について考えている。
 きっかけは、二〇一六年に講談社から上梓した『明日、機械がヒトになる』という科学ルポで、アンドロイド研究者の石黒浩先生と対話したことだった。

 ぼくはこの本のなかで「人間と機械の境界を探る」、というテーマを立て、そこへアプローチするにあたり、まず2つの方向性を提示した。
 その2つとは、「機械の人間化」と「人間の機械化」だ。
 前

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