性格形成は家庭環境とは無関係? (3)──双生児法とは
○双生児法とは
ところで、双生児法とはどんな手法なのだろうか? これは一卵性と二卵性の双生児を比較することによって、遺伝要因の関与の有無を予測する(一卵性の方が二卵性より似ていれば遺伝の影響がある)だけでなく、両卵性の類似性の差から①遺伝の影響力の大きさや、②遺伝だけでは説明できない「共有環境」の大きさ、③そして遺伝と環境を共有する一卵性すら類似させない個人に固有な「非共有環境」の大きさを推定する方法である。
ここで体重を例に、遺伝と共有環境、非共有環境の効果量の相対的な大き