にこすけ

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「葡萄姫」松田聖子の歌詞に浸る①

大好きな聖子ちゃんの、大好きな歌の歌詞を写経することで、松田聖子の歌の世界にトリップし、松本隆さんの歌詞を改めてかみしめてみようと思います。 「葡萄姫」 十月の絵の具が燃え上がる森へ 素肌にセーターがちくちく痛いの あなたの手が触れた髪に青い静電気 神様のバチだわ 飛び上がって 低い葡萄の棚をくぐり抜けたら丘の上 ねえ見て 生まれた町がミニチュアみたい 綺麗 昔 葡萄の粒を口移しした想い出の場所 蒼ざめたくちびるでキスした、ね 同窓会のあと ワイン飲み過ぎて 手をひ

    • 「俺だっていつも手伝ってるじゃん」~ショートエッセイ~

      たぶん一生忘れないあの日の朝の光景。 夫は出勤の支度を終え、あとは家を出るばかりというスーツ姿でソファーにドカンと座り、お茶を飲みながら日テレの朝番組を観ていた。 二人の子どもは寝起きで機嫌が悪かったか、朝から元気いっぱいではしゃいでいたのか忘れたけど、いずれにせよその日も朝から私はてんてこまい。 2歳違いの子ども二人それぞれの洗面、トイレ、着替え、朝食と後片付け、歯磨き、保育園に持っていく着替えなどの準備、寝てた布団の片付け、ゴミ出し、とっ散らかったリビングを適度に片付

      • 「櫻の園」松田聖子の歌詞に浸る⑥

        1980年~1989年まで、聖子ちゃんの多くの楽曲を手がけた、編曲家、作曲家の大村雅朗さん。80年代に松本隆さんとともに「松田聖子の世界」をつくった方で、1997年6月29日、47歳で早逝されました。 「櫻の園」はその大村雅朗さんの遺作。 大村さんが生前に松本隆さんに預けていた曲で、松本さんは「いつか聖子さんに歌ってもらえたら、と引き出しの奥にしまっていた曲」と語っています。 この曲のレコーディングの際、聖子ちゃんには大村さんの曲であることを知らせずにいたそうですが、歌い

        • 「The Sound of Fire 2001」松田聖子の歌詞に浸る⑤

          大好きな聖子ちゃんの、大好きな歌の歌詞を写経することで、松田聖子の歌の世界に浸ってみようと思います。 「The Sound of Fire 2001」は原田真二さんが作詞・作曲・編曲。 デビューからの聖子ちゃんファンで、毎年武道館コンサートに参戦している私は、原田真二さんが聖子ちゃんのプロデュースをしていた当時、ロック色が強い曲やダンスに、正直かなり違和感を感じていました。やっぱり「The アイドル」の聖子ちゃんを見たかったから。 だけど、時を経たいま聴くと、すごく良い。

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        「葡萄姫」松田聖子の歌詞に浸る①

          「硝子のプリズム」松田聖子の歌詞に浸る④

          大好きな聖子ちゃんの、大好きな歌の歌詞を写経することで、松田聖子の歌の世界に浸ってみようと思います。 「硝子のプリズム」は別れの歌、平たく言えば振られちゃう歌ですね。悲しくてしかたがないけど、ギリギリのところで“いつもどおりの私”でいようとしています。 まだ好きだけど、明るく「じゃあね」って彼の車から降り、駅までの道で泣いたことでしょう。 こうして少女からすこしづつ大人の女性に成長していく、未来への明るさを感じる失恋ソングだと思います。 余談ですが、「赤・燈・黄・緑・青・

          「硝子のプリズム」松田聖子の歌詞に浸る④

          「Sailing」松田聖子の歌詞に浸る③

          大好きな聖子ちゃんの、大好きな歌の歌詞を写経することで、松田聖子の歌の世界にトリップしてみようと思います。何百回も聴いているけど、いつも新鮮に「いいなぁ~」とうっとりしてしまいます。 今回は「Sailing」。財津和夫さんの作詞、作曲で、アレンジは大村雅朗さん。 ヨットに乗る彼を陸の上で待っている彼女。そして陽が沈んだころ、夏の太陽を浴びた肌の火照りを感じながら「二人で街をセイリング」です。ストーリーが目に浮かびます。 余談ですが、当時は防水じゃない普通の生地のフードつ

          「Sailing」松田聖子の歌詞に浸る③

          「雨のリゾート」松田聖子の歌詞に浸る②

          大好きな聖子ちゃんの、大好きな曲の歌詞を写経。松田聖子の歌の世界に浸り、松本隆さんの歌詞に酔う。 今回は「雨のリゾート」、作詞は松本隆さん、作曲が杉真理(すぎまさみち)さん、アレンジ鈴木茂さん。イントロが始まった瞬間に短編映画が脳内再生され、雨の匂いまで感じられる、大好きな一曲。 「雨のリゾート」 もう ワイパーも すねるほど雨なの ねえ せっかくの Holidayも台無し あなたの車の中で カーステレオ黙って聞いた Rainy,rainy ポットの紅茶と Rai

          「雨のリゾート」松田聖子の歌詞に浸る②

          「読む時間(On Reading)」という写真集の感想文

          アンドレ・ケルテスというハンガリー出身の写真家の作品集 「読む時間(On Reading)」。 写真集の感想文?ってありですかね…… でも書いてみます。 巻頭に谷川俊太郎さんの詩があります。 「読むこと」というタイトルで、2ページ分綴られています。 中の写真を見る前にこの詩を読み、やられました。 「ちょっと高い本だったけど買ってよかった」 「これは絶対にメルカリに出さないわ」(笑) と思いました。 きっと本好きさんの多くはこの詩を読んだら 「ああこれ私のことです」 となるで

          「読む時間(On Reading)」という写真集の感想文

          まずは価値観を柔らかくしよう。「実践!50歳からのライフシフト術」を読んで。

          私、バブル世代です。 同世代の友人、知人を見回してみると30代くらいの時とは違う仕事をしている人はイキイキとして見えます。 一方、ずっと同じ会社、同じ仕事を続けている人は、まあそれなりに、です。私は、後者です……。 会社にあと何年居場所があるか、会社を辞めたあと、老後というにはまだ早い50代後半~60代に自分がやりたいこと、やれることを見つけられるのか。正直不安です。 「実践!50歳からのライフシフト術」という本を読みました。 心理学者のユングは、人の人生を、日の出から

          まずは価値観を柔らかくしよう。「実践!50歳からのライフシフト術」を読んで。

          「古くてあたらしい仕事」を読んで、夏葉社に惚れてしまった。

          初めてのnote投稿は、いちばん好きな本のことを書きたいと思います。 「古くてあたらしい仕事」 島田潤一郎 夏葉社という出版社をひとりで立ち上げた島田さんの静かな言葉から、本を出すという仕事への想いが伝わってくる著作です。 「出版社を起こし、いろいろ苦労して軌道に乗せるまでのお話」というようなものではありません。 「どうして会社を立ち上げたんですか?」 これまでにこういう質問を何度受けただろう。 そのたびにぼくは「転職活動がうまくいかなくて、会社をやるしか選択肢がなかっ

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