情緒も相対的だとやってらんない

稀に「相対性理論をひと言で教えて」と
こちらが怯む質問が飛んでくる
感覚で身につけたものを言語化するのは難しい
そもそも「ひと言」じゃ説明は無理だ

「ざっくり」じゃダメですか?

人によって、相対性理論の説明はバラバラ
「光の速さは1秒間に地球7周半」から入る
起承転結の人

「高速で動く物の時間はゆっくり進んでいる」と
特殊で2つあるものを端的にしか言わない人
いきなり「E=Mc^2」本当にひと言で済ます人

こうしてみると
私は脳内で論理的にまとめるのが苦手だ
手書きにしないと訳わからん

見渡すと、ひと言で説明しづらい事象はある

病院で自分の症状を話すとき
食べた味の感想
複雑な心境…
すんなり説明したいが「ひと言」じゃ難しい

相対性理論など、固定された分野はまだいい
データ化された数字や規則があるならいい

自分でさえ持て余す、波のある感情を
ざっくりでも説明しづらい
成否のないものであれ
空気とか、協調性とか、多数派とか…疲れる

相対性理論が相対的なら
情緒は絶対的で人それぞれなんだよ