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【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】非常用トイレはケチると臭い!臭い対策にはお金をかけてほしい

非常用トイレ選びにはお金をかけてほしいです。トイレはただのビニール袋に新聞紙を入れて完成、紙おむつや猫砂で代用可能などと、紹介しているネット記事もありますが、2日程度ならまだしも、震災後の臭いの問題はそんなに簡単なものではありません。

少しイメージしてみてください。

震災の程度にもよりますが、ゴミ収集は数週間ストップします。家庭用ゴミでも1回忘れただけでも大変な臭いに悩まされるのに、家族の排泄物が入ったただのビニール袋を数週間にもわたって自宅で保管するとどうなるでしょうか?

マンションにお住まいの方は自宅のベランダに自分の排泄物入りのゴミ袋を置くことになるかもしれません。持ち家の方は庭に穴を掘って排泄物を埋めることも考えられます。

 高品質な非常用トイレを手に入れるには、5,000円~8,000円程度の初期投資が必要です。高品質な製品ほど、防臭効果が優れていると思ってください。非常用トイレは1回ごとに処分できるのがメリットで、家族の人数分×1週間分ぐらいあると安心できます。

能登半島地震でも、被害のひどかった地域のドラッグストアでは、300円程度の簡易トイレ(1回分)が山積みされていて、飛ぶように売れていました。非常用トイレの準備は災害対策の中で見落とされがちですが、災害時の生活の質と衛生状態を大きく左右します。

非常用トイレへの投資は、ケチらないでください。災害時の快適性と健康を守るために非常に重要です。

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