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塾なし中学受験の話

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轍(わだち)とは、人生の足跡、歩んだ道のり| 塾をやめ家庭学習で中学受験をした記録
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#小6

和室をパパ塾にする

和室をパパ塾にする

うちはマンションでよくある間取りだ。
当時、リビングに隣接している和室を子ども部屋にしていた。

小学1年生になった時に学習机を購入すると、自分の部屋が欲しいと娘が言い出した。
本当はそうするつもりでいたのだが、子ども部屋にしようとしていた部屋は、夫の仕事部屋になっていた。
天井まで積みあがった本の数と数台のパソコンの入れ替え作業を考えるだけで億劫になり、6年生のこの時も和室が子供部屋のままだった

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競争心がエンジンをかける

競争心がエンジンをかける

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平日の朝、7時半。
「ママ、時間だよ~!」
と娘の声が、聞こえてきた。

私は、食べ終わったばかりの朝食の食器を片付けながら
「はい」と返事をする。

濡れた手を拭きながらリビングへ行くと
娘は、リビング横の自分の机に座っている。
夫はダイニングテーブルのいつもの席に、
私は慌てて夫とは対角線上に座った。

目の前には白いプリント1枚。
そして鉛筆と消し

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家庭学習で中学受験を目指す

家庭学習で中学受験を目指す

塾をやめてからはどうだったかというと…

私は、中学受験のことをどうするかずっと考えていた。

今まで友達と遊ぶことも我慢して頑張って来た娘。

ここで終わりにしていいのか?

それは夫も同じ考えだった。

娘は?
塾を行っていたことを忘れたように毎日友達と遊ぶ約束をして帰って来た。
それはそうだ、今まで何度となく断ってきたのだろうから。

私より夫の方が今まで頑張って来たのに、という思いが強かっ

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塾をやめた理由

塾をやめた理由

娘が小学6年生になったばかりの5月、塾をやめた。

中学受験をするべきなのかさえ見失った春、塾に娘の気持ちを打ち明けた。
受験をするかどうか、一旦リセットして考えてみます、と。

塾には面白い先生がいるんだよ、と娘から話は聞いていた。
成績のことを除いたら、塾に通うこと自体は、学校生活の延長のようで娘は楽しかったのだと思う。
塾に入ると良い雰囲気だなと感じるのは、生徒と先生の距離感。
通っていた塾

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塾のために必死に教えるってなんだ?

塾のために必死に教えるってなんだ?

我が子とは言え、教えるって本当に難しい。
感情的になってしまい、冷静でいられない。

家の中は、ぎくしゃくしていた。

そして娘から一言。

「どうして受験したいって言ったのか、自分でも分からない」

それがきっかけでスタートした我が家の中学受験。
(その時の詳細はこちら)

受験する娘本人が、迷っている。

受験するかどうかも含めて、もう一度家族でこれからの事をじっくり考える必要があった。

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