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モノづくりカンファレンスを開催しました

松山工業株式会社の鵜久森洋生です。毎週土曜日は、DMM.make AKIBAさん(以下、アキバ)の公式マガジン「MAKERS」向けの投稿を続けています。

今回は木曜日に開催された「モノづくりカンファレンス for STARTUP」について書き綴りたいと思います。

ハードウェアスタートアップの課題感を共有したい

今回はアキバと、Matsuyama Creator’sCommunity(以下、MCC)の共催イベントとして開催。ちなみに、MCCは私が2015年に立ち上げた、モノづくりを軸とした独自のコミュニティです。

今回のイベントは、ハードウェアスタートアップの課題感を共有したいと思い、「スタートアップ」「支援機関」「モノづくり」のキープレイヤーの方々にご協力いただきました。前半は5分間のライトニングトーク、後半はクロストークという構成で、約2時間ほどのイベントとなりました。どんな方に登壇いただいたのかは、先週、先々週のnoteを読んでいただければと思います。

先々週のnote)支援機関の方を紹介しています。
先週のnote) モノづくり、スタートアップの方を紹介しています。

ハードウェアスタートアップ系のイベントで考えた場合、かなり豪華な方々をお招きできたんじゃないかと考えています。

バーンレイトの捉え方

私が引き出したかったポイントのひとつが、スタートアップという枠の中でも、ハードウェアスタートアップは他とは違う課題があるという点です。そのひとつが、バーンレイト(現金燃焼率=会社経営に際して、1ヶ月あたりに消費されるコスト)です。プロダクトを作らなければいけない。しかも、何度もトライしなければならない・・・この点が、他の分野のスタートアップと大きく異なり、桁違いの出費が伴ないます。そんな背景から、日本ではハードウェアスタートアップの成功事例は少ない状況が続いています。

クロストーク時には、ICOMAの生駒さん、Yolniさんの奥出さんのお二人も、いかにハードウェアスタートアップの置かれる環境が厳しいかを語っていらっしゃいました。多額の出資を受けても、試作を繰り返すうちに資金が完全燃焼してしまった事例を傍で見てきたからこそ、生駒さんは失敗しないよう慎重さを失わずに製品を開発し続けているそうです。チャレンジしているハードウェア開発以外の収益源をしっかりと持ちつつ、トライすることも大切だとも語っていました。

とにかく楽しむ

栗原精機の栗原さんに、ゼロイチを創出する際の課題や苦労したことをお聞きした際、課題とか苦労はあったけれども、楽しいからやり続けられたという答えが返って来て、なるほどなと思いました。これは私が知っている元気なハードウェアスタートアップに共通しているのが、とにかく皆が元気に働いているという点だからです。

今回、モノづくりの枠でご協力いただいたお二人は、スタートアップの製品化支援というよりも、ご縁を大切にしながらゼロイチを創出している立場で語っていただきたいと考えていました。なので、栗原さんの答えはシンプルではあるものの、とても共感出来る言葉でした。「楽しい」は新たなことに取り組む際、一番の原動力になることを改めて感じました。

大企業とのコラボの可能性

興味深かったのは、可能性を高めていく上で大企業とのコラボレーションをどう考えるかという点です。これまで両社の立場で活動してきているNERVの久野さんは、多くの大企業が資金を提供したがっていると語った一方で、スタートアップサイドからは、ほぼ逆の反応がありました。

ディスカッションのあと考えてみたのですが、この差が出たのは久野さんがバイオの領域にいらっしゃることが起因しているのかな・・・と感じました。実際、久野さんが関わっている湘南ヘルスイノベーションパークでは、バイオ系スタートアップには多額の投資が集まっていると聞いたことがあります。

おそらく、ハードウェアスタートアップのうち、ヘルスケア分野で活動している方々には、こういった領域で発展するチャンスがあるのかな・・・そう感じました。同時に、自分たちのプロダクトがそういった領域ではないと感じていても、実はマーケット分析をしてみたら可能性が出てくるかもしれません。視野を広げることの大切さを感じました。

続きのイベントを検討します

今回のイベントは告知後すぐに満席になってしまい、参加出来なかったという方も多かったと聞いています。おそらくはハードウェアスタートアップの課題感を共有したいと思っている方が、大勢いらっしゃるからこそ、そんな反響があるのかなと。

なので、続きのイベントを検討したいと思います。次回の開催、これからプランを考えたいと思いますが、もう少しクロストークの部分を濃くしたいと思います。開催実現まで少しお時間をください。

今回、ご登壇いただいたゲストの皆様、イベント共催でご協力いただいたアキバの皆さん、そしてご参加いただいた大勢の皆様に感謝しながら、無事にイベントを終えられたことを喜びたいと思います。

ありがとうございました!

こんなことを語りつつ、今日のnoteを終えたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。感謝!

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