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鯛や烏賊の舞踊りに 酔う宴に  The...昭和の宿にて

すいませんー
こんにちはー

昭和な扉を開ける
おばちゃんと おっちゃんが
揃って出てくる。
”四階の部屋へ って“
テクテクと階段を上がる
エレベーター そんなものは無い

波音の心地よい部屋へ
二間合わせて 12畳 貸し切り

って 
今日は 男 二人しか泊まって無いから
”お風呂 女風呂使って
24時間 入れるしと“

昭和の銭湯みたいな 風呂がまた宜しく

”やっぱり タイルに ケロリンやな“って

風呂上がり 大漁祈願のエビスビール...

”宴まで 夕涼みがてら 前で釣っておいで“
とおっちゃんは 呟く

小さな小さな港町

宿の前で 釣りをする
そろそろ 宴の時間かなと
冷えた身体をはまた 風呂へ
同じ階にあるから ありがたい。

”遅くなってごめんね”と 電話がなる。
宴の部屋に入ると  
そこには.......

鯛と烏賊が 舞っている

竜宮の宴の始まりである。

取り敢えず ビール🍺を....

招かれた浦島太郎....

ギランバレー発症して急性期 回復期リハビリテーション病棟 合わせて五ヶ月間。

空眺め 雲眺め 退院したら何食べたいって問われた時

“腹一杯 魚の御造りが食べたいと”願った。

新鮮な刺身が 食事に出る事は無かった。

ひたすら 刺身 食べる食べる

呑むのも忘れて 食べる食べる

“はい 飛び魚のフライね”と
良いタイミングで おばちゃんがやって来る。
いつもなら そこで 日本酒って言うのだが やっと ビールを 飲み始める

煮魚に 鍋物
普段 白米は食べないのだが
幾らでも食べてしまう

ここの白米は 美味しいから

魚に酔って 酒忘れ….

龍宮の宴は 素晴らしい
全て食べたから 動けない

昭和な 龍宮のおもてなし

あとは 波音を 聴きながら
眠りに着くだけ….

平安な暮らしをする縄文人
浦島太郎な浮世雲

ギランバレーに恋をして
回復期リハビリテーション
昭和旅



旅の始まりは 御軸の呟きから

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