旅に出る朝に　あさぼらけの徒然

猫師匠がお越しになる前に
起き出す..
あさぼらけの頃

リュック一つに　自転車
荷物を　確認して
パンを齧る

部屋からは日の出は見えない
仙人界　田園界では　毎日毎日
日の出を眺めていた

鮎漁師はおやすみ
漁場の空が　焼けて来る

旅が　始まる

朝日が昂る

混む前に空港へ
そのまま　カウンターに乗りつけても
大丈夫なのだが…

行き先の天候が　怪しい..
輪行バックに入れて…
後工程に余裕を..

ゆっくり　ゆったり　ぼちぼちと

後は　箱を借りて…

カウンター前で　おじさんが
自転車をバラしている
間に合わないと..
プチパニックになりながら

“輪行良くされるんですか？”
“一年半ぶり...”
パニックってられる
”そこまで　バラさなくてもFDAなら
大丈夫ですよ“
そんな治具要りませんよ

…
呟いてはみるが
聞いてはもらえないけど....

数年前の自分を見ているようで...
汗だくになりながら　カウンター前で
組みバラしをしていたから

自転車旅には　FDAはピッタリだなと

ゆっくり　ゆったり　ぼちぼちと

旅の人々を眺めながら…

何にも　決めていない旅
たまには
それも　良いかなと…

自転車あったら　何処へでも行けるから..

体力　気力は　アイドリング状態な
旅が始まる….

ギランバレーに恋をして
回復期リハビリテーション
旅に出る朝に