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鮎漁師の海釣り修行 徒然に

“朝ごはん出来ました”

電話口のおばちゃんは元気だ

二階の案内された部屋
関取みたいなおじさんが 先に居た。
挨拶を交わし 後は黙食….

御飯が美味しい
誰がこんだけ食べるのか?

となりの関取みたいな おじさんは
米を鱈腹たべているけど….

会計を済まし 向かうのは

そう 車で2分の海上釣り堀

渓流を 釣り歩く体力気力はまだ全く無い

選んだのは ここ。
ひと昔前
前記の釣り仙人 “冠山”さんと
よく 海上釣り堀に 出かけた。
普通は 早朝6時から 午後2時くらいの
長丁場。

とても無理である。

ここは 三時間 持ち帰り八匹まで
丁度いい 楽勝だと思っていた


8:00前
常連さん達は 先に ポイントに向かった。

空いてる場所
(釣れない場所….)
二時間 さっぱり釣れない
常連は 釣る釣る
焦ってくる 一匹も釣れないかも

餌を付ける 手が震えている..,,

そしたら 天から仙人が降りて来る

“何を焦る????
君 お箸さえ持てなかったのに 今
釣り竿を 持って 魚とやり取りをしている事 幸せだと 思わないのか?”

“.......”
考えるな動け….

誰かも言っていたな…

変な力が抜けたのか
一匹釣れた。

ただ 魚を掬うタモが あまりに重たくて
非力な手では 扱えない…

リハビリリハビリだが 水面を暴れる魚は待ってはくれない。

“タモ重たいから 掬ってやる”
漁協のおっさんが 掬ってくれる。

初めての鯛だと 言うと。
魔法の餌を ばら撒いてくれる。
“四匹は釣らないと”って呟きながら

気がつくと
三匹

釣り時間 終了ですと アナウンス。

“一時間 延長します。”

常連さんが居なくなって ほぼ貸し切り

静かに静かに
ゆっくり ゆったり マイペースで
気がつくと 七匹も

食いが浅いから 唇にスレスレに掛かっている。

タモは重たい テコを使って掬いあげる。
まだまだ 非力過ぎる…..

終了ですのアナウスが入った途端
八匹目が…掛かる

良く釣れたものだ

“あれから よう釣れたな”

はい。
おっちゃんに冷えたエビスを手渡す
ニコニコして 受け取るおっちゃん

“これだけ 釣れたら大したものよ”

手早く絞めて 血抜きをして….
“氷 宿で貰ってきな”

おばちゃんも 帰りに寄なって言ってた。

餌をあるから
港で釣ろうと思うって 呟いたら

“釣れないから 早く帰って 魚を 捌いた方が良いと”呟く

“また いつでも 御いでよ”と

宿に着くと おっちゃんがいた。
出て来るなり 
“氷 ここにあるから クーラーボックスに
入れていき”

“ありがとう…..”

“風呂 入れてくれないか?”

少し甘えてみた。

入ってけ 入ってけ….

昼から 海眺め入る風呂は 心地よい

風呂上がり おっちゃんと 色々な
話をした。

定置網 流通 給与制 など….

“今宵は ゲートボールのお客様が
20名 入るんだ”.....

“また いつでも 御いでよ”

余った 餌を 浜に撒き

小さな小さな 港町を後にした

ギランバレーに恋をして
回復期リハビリテーション
昭和旅 海漁師研修





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