美しき 若鮎…鮎漁師のつぶやき
思わず 手にして呟いた
美しい
若鮎とは いえ こんなに美しい
黄色の追い星
自然体って 素晴らしいなと
いつものように 川に居る
スパルタリハビリ 瀬を歩く
細やかな積み重ねで
今の身体は出来ている
3分の綱から 4分の網へ
細かい 稚鮎は抜けていく
良い形の 若鮎が 獲れる
あちこちの堰堤を 渡り歩き
昼の漁は 終わり
すぐさま 獲れたばかりの若鮎を
塩焼きに
鮎漁師は 毎日毎日 鮎を食べている
どうやって生きて行こうって
思いながら…
1匹1匹 頭から全て食べている
さっきまで 冷たい川で泳いでいた
若鮎達の 生をいただいて
生を繋いでいる
もう直ぐ 夏至だ
鮎漁師
浮世雲
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