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“線は僕を描く”. 開演からエンドロールまで ずっとずっと 泣いていた

この日を ずっと ずっと 
待っていたのかもわからない

令和4年10月21日

田舎の映画館
壁にかかる 映画の案内
そこには 
線は僕を描くと 描いてあった。

生まれてから 墨と和紙の香りの中で
過ごして来た。

“その香りを 飛び出して40年になった”

この動画を 初めて観た時
ずっとずっと 泣いていた

いつしか 動画は 物語になり


映画として 今日 目の前に 現れた。

開演から エンドロールまで
ずっとずっと 泣いていた。
頭が痛くなるくらい

そこに 描かれているのは
何処から 私を観ていたんだ?と
思うくらい 重なった

映画を 見終わった頃には
涙と 一緒に 積もり積もった
埃も流れていった。

やっと これで限りなく無に近い状態で
墨が摺れる。

“線は僕を描く”

これからの愉しみが
生まれて来たから

平安な暮らしをする
浦島太郎な浮世雲

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