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映画監督になってしまえば、辛くない


昨日ふと浮かんできた言葉です。

自分の人生の中で、今が一番幸せだなーと夜道を歩きながら思ったのです。
このように思えることは、本当にありがたく、感謝しかないのですが、
私がやったこと、といえば、自分のターニングポイントの時に、映画監督のようになっただけです。

意味わからないですよね笑


映画監督ってなんだ??
と、思った方も多いことでしょう。

確かに私は映画好きではあります。
学生時代は授業をサボって、当時の彼氏と3本500円で見られる都内の映画館に
浸っていました。
そのくらい映画は見ています。

ただ、映画監督の経験はありません。(当たり前だけど、ほとんどの人がこんな経験はない)

それなのに、「自分が辛いと思ったとき、自分が決断に迷ったとき、自分自身のことを、映画監督のような視点で見たら、判断できたし、辛さは薄くなっていったな」と思ったのです。

一言で言えば、客観的に見ること。
俯瞰してみるということ。



エアラインスクールに勤務していた時、経営拡大をして、方針転換をした理事長と合わなくなり、退職した方がいいよな、と思って悩んでいたことがあります。周りにも信頼できる人はほとんどおらず、ストレスでおかしくなりそうでした。

その時、占いの人にも見てもらいましたが、最終的には「他人事」のように、ヘラヘラと笑っていたら、先方から「退職してほしい」と言われ、すぐに失業保険をもらうことができる辞め方となりました。

この私の役を演じる俳優だったら、ちょっと辛い展開ではありますが、映画監督からすれば、「こういうシナリオなんだよ」と言って終わり。

その後、転職をしようと、講師以外の職を探しますが、全て書類落ち。
講師職だけは全て「すぐにきてください」と言われる始末。(始末と言う言い方は申し訳ないですが、正直エアライン業界からは足を洗おうとさえ思っていたのです)

この時も、決してこの「シナリオ」に抵抗せず、「わかりました」と言って、監督の言う通りに演じたのです。
そして自分でスクールを開く、という道に気づきます。
(これも面接で質問をされながら、気づきました。動いたものがちです)

独立するのは、さすがに迷いました。
サラリーマンとして雇われている方が断然安定している。
でも、最近解雇されたばかりの私は、決して安定とは思えていない。
毎日のように自宅に相談に来る、前のスクールの生徒さん2人が目の前にいる。
個人事業をしている人たちに話を聞いても、皆さん「なんとかなるよ」しか言わない。
さて、どうする?

と考えていると、いつもサーっと陽の光が差し込んで来るイメージがある。
映画でいえば、照明が当たっているんです。

その陽の光の方向に行けばいいんだね、と、シナリオ通りにやってみたら、26年続いている、と言う現在。

映画監督は全てお見通しで、シナリオも知っているから、驚きはしない。
演じている私は、シナリオを全部は知らされていないけど、監督の言う通りに演じてきた。

そう思ったら、まだ他にも結構大変なことがあった人生だけど、映画としてはめちゃくちゃ面白い人生じゃないか、と思えたのです。

人生どん底だと思っている時に、なかなか「映画監督のように全体を見ろ」と言われても難しいかもしれないけど、後から振り返ってみれば、知らないシナリオだったけど、なんとなく流れは見えていて、だからこそ監督が言う通りに演じたんだよな、と思えるのです。

人生はドラマ。
一人一人そのドラマを持っています。
そして、自分はそのドラマを演じる俳優。
監督は、姿は見えないけど確実に近くにいる。

シナリオは知らされてないけど、監督になりきってみていたら、シナリオが見えて来るんです。道が見えるってことかな。

そのシナリオと、監督に逆らわないこと。

それが、今、この歳になって、人生で一番幸せだわ、と思えるようになった理由なのかもしれません。


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