見出し画像

人材育成・組織成長のフレームワーク

デザインならセオリーがある。マーケティングや経営論であればフレームワークがある。
でも、組織成長や人材育成については、それっぽいフレームワークが見つからない(僕が知らないだけかもしれませんが……)。

うちはこうやって退職者が減りました!
うちはこうやってエンゲージメント上がりました!
エンゲージメントを可視化する便利なツールはこれです!

みたいなのはたくさん出てくるし、たしかに参考になりそう、便利そうだなーとは思うんだけど、すぐに活用できるように体系化されているものがなかった。

ということで、

ないなら、自分用に作ろう

と思って今までの経験とか本とかを参考に自分の考えを再構築しながらまとめることにしました。

組織成長(人材育成)のための要素

画像1

環境:評価制度や研修、一緒に働く人、福利厚生など
スキル:専門スキルと基礎スキル(汎用的なビジネススキル)
マインド:会社のビジョンや主体性など汎用的なマインド

の3つに分けられると思います。スキルやマインドは環境という土台の上にある。環境がしっかりしていなければスキル・マインドは醸成されていかない。

また、スキル・マインドのどちらだけ積みあがっていったとしてもバランスが悪くて崩れてしまう。

どちらが重要とかではなく、バランスよくどちらも積み上げていくことが大事になる。

環境を細分化

画像2

環境の中を細分化してみる。
環境のそれぞれの要素が、マインド、スキルどちらに(もしくは両方に)影響していく。

マインドを伸ばすなら制度や人が大事
スキルを伸ばすなら学習や人が大事

どちらも人が関わるので一緒に働く人はとても大事。

環境不足による組織への影響

画像3

環境(土台)の制度、人、学習が全てがそろっていることは少ない。
どれかが足りない(不完全)なことが多い。もしくは人だけでどうにかしようとしている。

マンパワー(制度、学習がない)
一緒に働く仲間はいいけど、福利厚生やきちんとした評価制度がない。スキルアップも自分でどうにかしないといけない状況。
創業直後のベンチャー企業とかこの形態が多い気がする。尊敬する上司が辞めたら部下が一緒にやめていくとか、人でしか繋がりがない状態。経営者のカリスマ性で組織が保てる形なので、組織は50人くらいまでが限界になりやすそう。

ぬるま湯(学習がない)
福利厚生など安定的な基盤もあり、人間関係もストレスはない状態。
スキルアップなどは積極的ではなく、市場(外)を見ようとしないため環境依存型。環境変化に対応できない。老舗企業とかにありがちな状態。
人の流動化もないので組織が硬直化している。

バラバラ(制度がない)
会社のビジョンなどが浸透していないため、個人のスキルアップを重要視してしまう。スキルアップはできるが長く働こうと思えないのである程度のスキルを身に着けると新しいところへ転職していってしまう。


上記の3パターンは極端な例ですが、環境の3要素がキレイに揃っている会社は少ない気がします。
企業規模や成長ステージに合わせて、何かが足りない状況になっているのが普通かもしれません。その都度、足りない部分を補填(補強)しながら組織全体を成長させていくことが大事なんだろうと思いました。

今の自分の組織は土台のどこが足りてないか(不十分か)を常に考えていきます。







この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?