見出し画像

バイリンガルニュース  生物 550-599

599 02.22.2024
2-木製人工衛星

(京都大学大学院·JAXA·NASA·村田功二 2024年夏に木製の小型人工衛星CubeSatのLignoSat2を地球周回軌道に投入予定:10cm角キューブ型で、Magnoliaホオノキを主に使用した外面構造→2020年にISS international space stationに打ち上げたMagnolia·Birchダケカンバ·Cherryヤマザクラの木材サンプルは温度変化·宇宙線·太陽エネルギー粒子など極端な環境に290日晒されたが、大きな劣化なし 通常の人工衛星は大気圏再突入時、金属が微粒子になり残るが、木材は燃え尽きて気化)
木製人工衛星→ep444(3)
太陽風→ep110(1)+255(6)+265(6)+281(6)+401(3)+429(4)+554(3)+589(1)


597 02.08.2024
1-ローマーのギャップ

(Colby大学·Carolina大学·PatriciaGensel Romer’s gapローマーのギャップと呼ばれるPaleozoic era古生代初期の化石空白期間に関連する樹木の化石を発見:約3億5000万年前の樹木の化石Sanfordiacaulis densifoliaは、高さ3m以上·幹の直径15cm·樹冠の幅6m·枝から1m近い葉約250枚→古生代において、断片·ミネラル化した木の幹ではなく復元可能な植物全体が見つかった6つ目の例 Romer’s gap:魚が陸に上がり始めた直後の古生代において、四つ足の動物の化石がほとんど見つかっていない期間)


596 02.01.2024
2-犬のテレビ視聴習慣

(ウィスコンシン大学 犬は他の動物が登場するTV番組を好んで視聴することが判明:犬の飼い主1200人以上を対象に行ったアンケートで、TV画面の種類·犬のTVのコンテンツへの接し方·犬の最も夢中のコンテンツなど質問→犬はTV画面の動きに反応し、走ったり飛び跳ねたりして活発に動く傾向→特に動物が登場するコンテンツが最も人気で、人間が写っているものはそれほど興味を示さずカテゴリー17つの中9位)


586 11.23.2023
1-コウモリペニス

(ローザンヌ大学 Serotine batセロチンバットと呼ばれるコウモリの一種が、挿入なしでのセックスを行うことが初めて確認:セロチンバットの異常に長く太いペニスと、交尾の方法を探るため、宇コウモリ保護センター·オランダのコウモリファンから提供してもらった交尾映像97件を分析→全ての交尾で挿入は行われず、オスがメスの首を掴んで性器同士を接触させ、そのまま動かず→交尾の平均時間は53分であり、最長で12.7時間のケースも確認)


585 11.16.2023
1-進化トラップ

(ストックホルム大学 人類の進化トラップについて、自然科学·社会科学·人文科学異の洞察を基に分析→農業の単純化·無益な経済成長·国際協力の不安定化·気候変動·AIなど14のリスク要因が挙げられ、そのうち12の要因が脱出が極めて難しい状況にあると指摘 進化トラップ:当初成功していたイノベーションが行き詰まる現象。昆虫が光に引き寄せられ死ぬように、新しい状況に反射的·有害な方法で対応してしまう危険性)

3-宇宙生殖
(SpacebornUnited社·EgbertEdelbroek 火星での自然妊娠·出産を目指し、宇宙でのセックスに関して研究→卵子と精子を混ぜ、地球への再突入に耐えられるように冷凍する装置のプロトタイプを開発→2024年にはマウスの胚を打ち上げ、5−6年以内にヒトの精子と卵子へと進化させる計画)


582 10.19.2023
1-葉っぱ喋り

(埼玉大学·山口大学 植物がVOC volatile organic compounds揮発性有機化合物によるコミュニケーションによって身を守っている様子をリアルタイムで可視化成功:Thale cress plantsシロイヌナズナの葉っぱが虫などによるダメージを受けた際、VOCを放出→VOCを空気ポンプを使って他の葉っぱに吹きかける装置を用い、葉っぱに導入された蛍光センサーで細胞内のCa2+濃度の変化をモニタリング→VOCに晒された葉っぱではCa2+濃度が増加→20分以内に全体に広がる様子が確認)

4-機能的情報の増加の法則
(CarnegieInstitutionForScience·RobertHazen 新しい自然法則として提唱されたthe law of increasing functional information機能的情報の増加の法則は、静的持続性·動的持続性·新規性の生成といった3つの普遍的な選択概念が含まれ、生物学的·非生物学的システムの両方が自然選択される機能的構造に新規性を生み出していると説明→生物学的進化は、複雑な自然システムの複雑化よりも広範な現象の一例)


581 10.12.2023
1-ねこゴロゴロ

(ウィーン大学 ねこがゴロゴロ喉を鳴らす仕組みは科学的に解明:末期の病気で安楽死となった飼い猫の声帯に加湿した温かい空気を送風→25−30Hzの周波数で振動が発生し、ゴロゴロ音発生→能動的な筋肉収縮·脳からの信号なしで音を出すことが判明 声帯に埋め込まれている繊維組織が声帯の密度を高め、人間のボーカルフライと似た仕組みで低周波音を可能にしていることも判明)

4-世界最古農耕
(UCSantaBarbara 約12800年前にシリア北部の村上空で直径約100kmの彗星の破片が爆発→生活様式の急激な変化を引き起こし、狩猟採集民族から世界最古の農耕民族への転換をもたらしたことが判明:アサド湖の地下に埋まっている先史時代の村AbuHereyraから発掘された証拠から、地域の気候·食生活に大きな変化があったことが判明→宇宙からの物体衝突が人間の居住地に影響を与えた最古の例 YoungerDryas impact hypothesisヤンガードリアスの衝撃仮説とも一致し、シリアの村上空で爆発した彗星の破片が世界5大陸、50の地域にに落下した可能性)
YoungerDryas impact hypothesis→ep302(6)


575 08.24.2023
1-環境ツイッター減少

(ポモナカレッジ 気候変動·生物多様性に関する議論が頻繁に行われているTwitterユーザー38万人のうち、半数近くが2022年10月のElonMuskへのTwitter売却後にTwitterを利用しなくなっていたこと判明:2019年7月−2023年4月までの期間において、環境ユーザー38万人·政治ユーザー約44万人のツイート動向を追跡→買収前後でアクティブユーザーの割合が両方のグループで減少傾向→環境ユーザーは47.5%減少し、政治ユーザーでは20.6%減少)
ElonMusk·Twitter→ep508(3)+567(1)+568(3)


571 07.27.2023
1-寄生虫遺伝子

(フィールド自然史博物館·ハーバード大学·コペンハーゲン大学 淡水·海水に住む2つのHairwormハリガネムシのゲノム解析→どちらの種でも全ての動物が持つとされる、繊毛を作る指令を出す遺伝子の30%が欠損していることが判明→ハリガネムシは繊毛を一切持たないことが確認 ハリガネムシ:世界中数百種類存在し、宿主の行動操作する寄生虫)


569 07.13.2023
2-ゾウの食生活

(ブラウン大学 20年前に採取されたケニアゾウの糞のサンプル内に含まれている植物をDNA deoxyribonucleic acidメタバーコーティングを行い、GPS global positioning systemトラッキング·リモートセンシングデータを使用し、ゾウの餌の内容を分析→一緒に行動する家族内でも個体によって大きな食生活の違いを発見→好み·生理的ニーズに合わせて食事内容が変わる可能性 従来は、野生ゾウに接近し観察することは危険で、長距離移動し、主に夜間に茂み内で食事するので食生活観察困難)


568 07.06.2023
2-パニック買い

(明治大学·明治学院大学 パンデミック時パニック買いについて調査:2020年の休校宣言·緊急事態宣言の際、日用品·衛生品·主食·保存食などの購買金額が増加→強いパニック買いを行う人は全体の5.8%。強いパニック買いを行う人は普段あまり買い物をしない男性が多く、ウェットティッシュを普段の22倍·トイレットペーパー7倍·米7倍買うなど買い溜め→一方、家族が多くても経験豊富な人々は通常よりも少し多めに備蓄する傾向)


567 06.29.2023
2-火星模倣

(NASA CHAPEA crew health and performance exploration analogミッション1を始動し、火星の環境を模倣した施設で宇宙飛行士要件をクリアしたクルー4人が378日間隔離生活開始:建物は3Dプリンタで広さ158㎡の建設。2024年7月7日まで滞在予定。男女2名ずつからなるクルーは生物学者·構造エンジニア·救急医·微生物学者で構成。火星での生活を模擬し、資源制約·居住空間の制約に加え、宇宙食·通信障害·環境ストレス·緊急事態に直面する予定)


566 06.22.2023
2-世界供給影響

(ウィーンCSH complexity science hub 宇露戦争が世界の食料供給に与える直接的·間接的な影響を調査:世界195カ国の食品·農産物125種類の供給システムをモデル化し、サプライチェーン全体における影響を可視化→戦争前と比較した入手可能性の低下度を数値化→直接的な影響を上回る間接的な影響が増加 宇のトウモロコシ生産が低下しても、宇国内の豚肉生産は1%未満の影響→一方で、南欧では豚肉の生産量が13%低下)
宇露戦争→ep59(4)+63(5)+70(1)+74(5)+82(6)+108(6)+502(1)+511(3)+554(2)+556(3)


565 06.15.2023
2-シャチ流行

(GTOA groupo trabajo orca atlantica 2020年からジブラルタル海峡周辺でシャチの群れが船·ヨットの舵を壊す行為が増加→これまでは舵を破壊後、船から離れる→2023年5月24日船が岸に行くまでつけ回す行動が確認 2020年7月以降、少なくとも505件の舵破壊が報告され、そのうち航行不能1/5回となり、3隻が沈没)


562 05.25.2023
1-メソポタミアキス

(コペンハーゲン大学·オックスフォード大学 メソポタミア文明の記録で唇へのキスの描写が複数見つかり、少なくとも4500年前には人間が性的な意味で唇へのキスを行っていた可能性:これまでの説では3500年前に南アジアで発生し世界へ拡大→実際には古代の異なる文化でキスが行われていた可能性 メソポタミア文明の医学的な記録に登場する病気の症状が、単純ヘルペスウイルス1型に似ており、唇へのキスが一般的だった場合、ウイルスの伝播に関連していた可能性)

4-指差し恐竜
(Lund大学 恐竜時代にあたる約6000万年前には哺乳類が持つとされてきた自分と異なる視点から物事見る能力perspective takingが、もっと前に鳥類で既に発達していた可能性:鳥類の近縁種であるワニと古生代原始の比較実験→ワニは視覚的perspective taking確認できないが、他者が見えているものが自分にも見えている場合他者の視点を追跡可能→一方、鳥類は視覚的perspective takingでき、相手の視線を確認し、何も見えない場合に再度相手の目を見て視線の先を追うchecking backと呼ばれる行動を実施→ヒト·類人猿·サル·カラスでしか観察されていない 哺乳類が複雑な認知機能の進化をするより前に鳥類が複雑な認知機能発達可能性)


560 05.11.2023
2-セクシー反り腰

(ブリティッシュコロンビア大学 哺乳類のメスが交尾時に腰を反らせる行動に類似して、人間も女性が腰を反らせた体勢に対して性的受容性が高く評価される傾向→男性の画像には同様の傾向なし 異性愛者の女性を対象に敵対心を測定し、腰を反らせた3D生成女性の画像の性的受容性を評価→敵対心の度合いが高いほど腰の反りが大きくなると性的受容性も高く評価される傾向 異性愛者の女性が腰を反らせていない写真·反らせている写真を提示された際、腰を反らせていない写真を選ぶ確率が有意に高い傾向)

3-古代遺物洗濯機
(MaxPlank研究所·ElenaEssel シベリアの洞窟で見つかった2万年前の鹿の歯で作られたペンダントから、古代の女性のDNA deoxyribonucleic acidを抽出する新しい手法に成功:非破壊的なリン酸塩を使用し、遺物を90℃の温水で洗う洗濯機のような手法で大量のDNAを抽出)


558 04.27.2023
1-洞窟500日

(スペイン女性BeatrizFlaminiが2021年11月から500日間の洞窟内隔離生活終了→記者会見実施:洞窟内では運動·編み物·絵を描くなどの活動を行い、本60冊を読み水1000リットルを摂取→500日間他の人間と接触せず、60日目頃には日数わからなくなり、500日目にはまだ160-170日しか経過していないと時間の経過に対する錯覚·幻聴体験、ハエの大群に遭遇など経験→記者会見で、洞窟から出たいと思ったことはなかったとコメント)


553 03.23.2023
3-意味論論争

(UCBerkeley 単純な言葉でも人によって概念·連想が異なり、これがコミュニケーションの誤解·意見の不一致を引き起こしている可能性:被験者2700人以上に対する実験では、動物·政治家の比較を行い、身近な動物ですら一般的な概念が大きく異なることが判明→人は他者が自分と同じ概念を持っていると過大評価し、この不一致が議論·論争に寄与していることも示唆→種・命・好奇心・知識・知能・観測者・測定・事実などの単語においてsemantic debate意味的な論争が起きやすく、現代社会では公平·ポルノ·平和·権利なども頻繁に議論の対象となっている傾向 司法によって意味論的な論争の決着事例も存在:米最高裁判所が税法上トマト≠果物→トマト=野菜と判決)


552 03.16.2023
1-宗教儀式自動化

ウェルズリー大学·HollyWalter ritual automation宗教儀式の自動化に関する研究をまとめたレビューを寄稿:ヒンズー教儀式Aarti用ロボットアーム・パレード用アニマトロニクス象など、印·南アジアではヒンズー教の祈りの儀式·仏教の一部でロボットを活用→信者·宗教従事者の減少が続く中、宗教的な儀式を完璧に行うロボットに対する信者の意見が分かれている傾向)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?