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バイリンガルニュース  生物 450-499

499 02.10.2022
2-他人の記憶ニューロン

(東京大学・奥山輝大 自閉症スペクトラムの一部のケースでは、物·場所の記憶は正常であるにもかかわらず、他人の顔·名前を覚えられないメカニズム解明:通常のマウスは知っている相手を思い出すと脳の海馬内神経細胞集団が特定の組み合わせ、特定の順番で活動→自閉症スペクトラムを持ったマウスの場合、脳内の海馬での神経細胞の活動パターンが通常のマウスと比べて乱れ、他者を認識できなくなる可能性 睡眠時は記憶を高速再生し空間記憶・人物記憶を定着)
奥山輝大→ep67(6)+233(1)+261(6)

4-チンパンジー自己治療
(Osnabrueck大学・OzougaChimpanzeeProject 野生チンパンジーが昆虫を使って自己治療の可能性:チンパンジー22頭を15ヶ月間にわたりモニターし、切り傷76個が確認→チンパンジーが自ら潰した昆虫を用いて自己治療を行う様子が19回確認→チンパンジーは飛んでいる昆虫を捕まえ、唇で潰してから傷口の上に置く行動を確認→使用されている昆虫は未特定だが、大きさが5mm前後で、黒っぽい色の羽を持つ昆虫である可能性)


498 02.03.2022
1-人工子宮ナニー

(中国科学院蘇州バイオメディカルエンジニアリング研究所 人工子宮の環境をモニターし、胚の世話をするAIシステムを開発:マウスの胚を人工子宮容器内で培養し、24時間体制で胚をモニターし、微細な変化も見逃さずに酸素·栄養を調整可能。複数の異なるレンズを搭載しており、異なる層の鮮明な画像を撮影でき、人間には見えない現象を検知·学習可能→長期的な胚培養技術の最適化が期待)

4-グルメシャチ
(CetrecWesternAustralia·RobertPitman OrcaシャチがBlue whaleシロナガスクジラを襲う様子が初めて観察され、シャチがシロナガスクジラの舌を食べる様子が確認:2019年·2021年にそれぞれ2頭·1頭のシロナガスクジラがシャチに襲われ、最初のケースではシャチ5頭が連携して攻撃し、舌を食べる様子が観察され、最大50頭のシャチが死骸を食べる様子も確認。次のケースではシャチ25頭が子どものクジラを襲撃。最後のケースは、シャチ50頭がクジラを24km追跡し襲撃→全てのケースでシャチのメスが主導)


497 01.27.2022
1-プランB撤廃

(英 イングランドではPlanBと呼ばれる規制が撤廃→在宅勤務の推奨·公共交通機関/店でのマスク着用·大型イベントでのワクチン接種証明の提示が義務撤廃→2022年2月以降コロナウイルスワクチンを2回接種済みの旅行者は入国後の抗原検査·隔離が免除→2022年3月以降に陽性と判明した人の自主隔離義務も緩和される予定)


496 01.20.2022
2-自由時間の起源

(デューク大学 人類の狩猟採集が他の大型類人猿の食料確保方法と比較してハイリスクで非効率である一方で、高いカロリーを集団でシェアできるなどハイリターンでもあり、この結果として創造的な自由時間が生まれた可能性:ゴリラ·チンパンジー·オランウータン·現代でも狩猟採集を行うタンザニアのハヅァ族·ボリビアのツィマネ族を比較→類人猿は低いリスクで低いリターンを得る傾向→一方で、人間はエネルギーを大量に費やして高いリスクを冒し、よりカロリーが高く、集団でシェアできる食料を得る傾向→集団でシェアすることで個人がリスクを取りやすくなり、それによって自由時間が生まれ、食料以外の活動·文化が発展した可能性)

3-最古の交配種
(JacquesMonod研究所 シリア北部のUmm el-Marra遺跡から出土した約4500年前の馬類の動物の骨の遺伝子解析→人の手によって交配された雑種の動物で、記録史上最も古いKungaクンガが判明:Donkeysロバのメス·Hemippesアジアノロバのオスから生まれた一代交配種。社会都市が最初に出現したシリア·メソポタミア北部で高いステータスの動物だった可能性があり、古代の楔形文字の粘土板に描かれ、その価格は当時のロバの6倍以上と判明→次に古い一代交配種は、紀元前1000年にアナトリアで作られたMuleラバ)


494 01.06.2022
3-金魚運転

(BenGurion大学 台車に乗せた水槽の中の金魚の動き·位置·向きをモニター→金魚が泳いでいくと、水槽自体が動いて、金魚と同じ進行方向に進んでいくFishOperatedVehicleを開発→魚が空間の知覚·目的地への移動スキルを陸地環境でも発揮できることが示され、空間の知覚が種に依存しない普遍的性質を持つ可能性)


491 12.09.2021
3-犬の語彙力

(Dalhousie大学 犬を飼っている人の報告により、犬は単語·フレーズ平均89種類を理解していること判明→特に賢い犬は単語215個を理解→犬のほとんどが自分の名前·指示に使う言葉·身の回りで日常的に使う言葉を認識)


490 12.02.2021
4-ゼノボット生命体

(Tufts大学・Harvard大学・Vermont大学·SamKriegman カエルの幹細胞を用いて、自己複製が可能な微小な生命体の作成成功→African xenopus laevisアフリカツメガエルからXenobotと命名し、少なくとも5世代にわたって生存:最初は丸い形状だったが、パックマンのような形状に変更することで、自己動的に移動し、幹細胞を収集して新たなXenobotを生成することが可能→人間の細胞を用いて同様のものを作る理論的な制約がなく、従来のロボットが利用できないような人間の体内で有益な機能を果たす可能性→複製に関する懸念に対しては、Xenobotは周囲の環境に対して非常に繊細なので安全に制御可能)
Xenobot→ep396(4)


489 11.25.2021
1-知覚生物の追加

(英 脊椎動物のみを対象としていた動物福祉法案の範囲を拡大し、タコ·カニ·ロブスターなどの頭足類·甲殻類も保護の対象に含めることを発表:LSE London school of economics and political scienceが頭足類·甲殻類に関する研究300件以上レビュー分析→頭足類·甲殻類も感情·痛みなどの感覚があることが確認 頭足類·甲殻類は中枢神経系の構造が脊椎動物と異なるが、知覚の面で劣っているとは言えず、科学的な知見に基づき長年にわたり保護対象)

4-肉食ハチ
(UC Riverside・Massachusetts大学・Columbia大学・米自然史博物館 特定の種のハチが動物の死肉を食べるようになった過程が調査:ハチが肉をどのように消化しているかを理解するため、コスタリカで新鮮な鶏肉を用いてエサ場16か所のエサ場でハチを捕獲し解剖→肉だけを食べるハチは他のハチと比較して、体内の微生物群がVultureハゲタカ·Hyenaハイエナに近いものとなり、肉を消化するのを助けるLactobacillus bacteriaラクトバチルス菌·Carnobacteriumカルノバクテリウムが含まれていること確認 初めてのハチの肉食行動は1982年に昆虫学者DavidRoubik氏によって記録され、その後も3つの分類の肉食ハチが確認)


486 11.04.2021
2-パンデミックミーム

(ペンシルバニア州立大学 被験者748人を対象に、コロナウイルスパンデミック下でのインターネットmemeの役割について調査:被験者を2つのグループに分け、一方にはパンデミック関連のmemeを提示し、もう一方にはニュースの文面などを提示→かわいさ/おもしろさの度合い·パンデミックを連想させる内容などを評価→memeを見たグループは、パンデミック関連の内容であるにもかかわらず、ポジティブな感情を抱き、パンデミックに対処できる自信があると回答する割合が高い傾向)


485 10.28.2021
1-マンモス絶滅原因

(セントジョンズカレッジ・ケンブリッジ大学・コペンハーゲン大学 マンモスの絶滅原因に関して、人間の乱獲ではなく急激な気候変動が原因であった可能性:shotgun sequencingショットガンシークエンシングを用い、北極の535ヶ所から収集された過去20年間の古代の植物·哺乳類のDNA deoxyribonucleic acidを解析→氷河期に順応し続けていたマンモスが、急激な気温上昇·湿度の変化によって生息地である草原が失われ、餌を探すことが難しくなり、約4000年前に絶滅した可能 マンモス:従来説では12000年前の最後の氷河期であるPleistocene epoch更新世に絶滅→実際は、Holocene完新世になっても北極で生存可能性)


482 10.07.2021
4-パラソーシャル増加

(コロナウイルスパンデミックの影響で、有名人·架空のキャラクターを相手に強い社会的絆を感じるparasocial関係が大幅に増加したこと判明:被験者166人に対し、友人との会話の頻度·有名人/架空のキャラクターを見る頻度·それぞれの親しみ度合いに関する調査→パンデミック前後で友人に対する親しみに大きな変化なし→一方で特に対面でのコミュニケーションが少ない人の中で、有名人·キャラクターに対する社会感情的な結びつきが有意に増加)


477 09.02.2021
2-ガス探知

(メルボルン大学·ローレンスバークレー国立研究所·UCバークレー校·TMOS 薄い層状の黒リン結晶を柔軟な基盤に接着し、波長を調節する技術を用いて新しいガス検知デバイスを開発→サイズが小さく安価な赤外線分光器が可能→冷蔵庫に設置して食品のバクテリアが放出する特定のガスを検知、消防·救急ドローンに搭載して遠隔で危険なガスを検知、スマートフォンに搭載してガスの種類を分析するなど様々な応用の可能性)

3-卵の方程式
(Kent大学・EnvironmentTreanment研究所・VitaMarket社·MichaelRomanov 卵の長さ·最大幅·縦軸の偏位·卵の長さ4分の1地点の直径の4つの特性に基づいて卵の形を表す普遍的な数式を発見)

4-内受容トラッキング
(MountSinai医科大学·藤本淳 霊長類のデータを分析した結果、脳の意思決定領域に存在する特定の神経細胞が、身体の内部の動きをモニターする可能性:ジュースの選択行動を通じて行われた実験では、意思決定を司る眼窩前頭皮質·背側前帯状皮質の電気活動を測定→神経細胞の17%における活動と心拍数との相関が観察→一定のラインを超えると神経細胞の数が増加し、意思決定から体内プロセスのモニタリングに切り替わること確認→身体の興奮度が意思決定に影響を与える可能性が、細胞レベルで支持され、神経細胞の一部は、身体の内部状態をトラッキングする役割を果たしている可能性)


476 08.26.2021
1-アフガニスタン食料問題

(アフガニスタン 駐留米軍が撤退し、タリバンが首都を制圧・政権掌握し、カブール空港の封鎖により、医療器具·医薬品·食料品の支援が滞り、国連WFP world food programmeが陸路を利用して物資を搬入中→深刻な食料品不足の可能性 政権の混乱·コロナウイルスパンデミック·干ばつにより農作物40%が喪失し、小麦価格が5年平均の24%上昇→半数以上の国民が貧困に苦しみ、1400万人が十分な食料を得られず、今年だけで55万人が住む場所を失っており、5才以下の子どもの半数が栄養失調状態)


475 08.19.2021
2-気候変動規模

(IPCC intergovernmental panel on climate change気候変動に関する政府間パネル 地球上の全ての地域で観測される気候変化は、少なくとも過去数千年間で前例のないものであり、海面上昇などが今後数百年−数千年にわたって不可逆的である可能性があると警告:今後10年で気温上昇1.5度が予測され、即座で大規模な温室効果ガスの削減が行われない場合、気温上昇1.5−2度を制御不可→熱波の増加・暑い季節の長期化・寒い季節の短縮化・豪雨・洪水・干ばつ・海面上昇による洪水・海水の酸素濃度の低下による海洋生物への影響などの可能性)


473 08.05.2021
1-ナノ粒子避妊

(南通大学 磁性のナノ粒子を使用した新しい男性用避妊法を開発:マウスにクエン酸でコーティングされた酸化鉄の磁性ナノ粒子を注射→磁石を使用して陰嚢に誘導→粒子によって精巣に58度の熱を加え精子の生産を一時的に停止→効果は1週間持続後、使用後は体内で自然に分解)


472 07.29.2021
1-ストーカー熊

(米 アラスカ州ノームから64km離れた僻地で、米沿岸警備隊がSOSサインのある小屋の横で白旗を振って助けを求めていた男性を保護:男性はGrizzly bearハイイログマに1週間毎晩襲われ続け、胸·足に怪我を負い、銃の弾もわずかしか残っておらず、数日間は睡眠も取れていない状態)


471 07.22.2021
1-アンチセックスベッド

(日本 東京五輪の選手村では再生利用を考慮し、ダンボール製のベッドが提供されているが、一部でコロナウイルスパンデミック対策のアンチセックスベッドとして勘違いされる情報が拡散→実際にはダンボール製でも200kgまでの負荷に耐える仕様となっており、アイルランド代表の体操選手がベッドで飛び跳ねる動画を公開し、アンチセックスベッドはフェイクニュースと指摘)
東京五輪→ep22(1)+262(1)+371(5)+405(3)

4-エンケラドス生命
(Arizona大学 土星の衛星Enceladusで検出されたメタンの数値は地球化学的な説明が難しく、地球の熱水噴出孔周辺に生息するようなメタン生成生命体が存在する可能性:2015年に探査機CassiniがEnceladusの水蒸気プルームを調査→化学組成を分析し検出した二水素・CO2・メタンのデータに基づいた数学的な確率モデルを作成→二水素·二酸化炭素を消費してメタンを排出するメタン生成生命体の存在を仮定し、その個体群の変動を予測)
Cassini→ep111(1)+261(4)+389(3)
Enceladus→ep111(1)+261(4)+387(5)


469 07.08.2021
2-リモート生命探知

(ベルン大学·スイス連邦研究能力センター 生体物質に光が当たると電磁波が時計回り/反時計回りに回転するrotary polarization回転偏光を特殊なレンズ·カメラで検知し、無生物との違いを明確に捉えることが可能な分光偏光計FlyPolを開発→上空2kmを時速70kmで飛行中のヘリコプターを使用し、地球上の生命の痕跡を検知成功)


468 07.01.2021
2-バイオセキュリティ

(キングスカレッジロンドン・ジョージメイソン大学·FilippaLentzos·GregoryKpblentz 世界中のBSL4 bio safety levelバイオセーフティーレベル4の研究所について懸念を表明:世界23カ国59ヶ所に点在→規制基準を満たす国1/3、低い基準に留まる国40%→豪・加・米以外の国はデュアルユース研究に関する規制が不足 BSL4:生死にかかわる重篤な症状を引き起こし、ヒトヒト感染し、治療法·予防法がない病原体を扱うリスクグループ)


467 06.24.2021
2-破滅スクロール

(ワシントン大学 自分で防ぎようがない悪い出来事を知っておきたい/知りたくないというような、人々の未来の出来事に対する好奇心·回避行動の傾向に、脳の前帯状皮質·腹外側前頭前野が関与していること判明:サルに顔に空気を吹きかけられるかもしれないという記号を提示し、その後、絶対に吹きかけられる記号/絶対に吹きかけられない記号を提示→サルの反応は人間と同様に、ネガティブな情報に対しては興味を示す/意図的に無視するなど個体差あり→一方で、ポジティブな情報には一貫して興味を示す傾向→未来の出来事に対する情報処理が脳の特定の領域によって制御されている可能性)

4-重大イベントサイクル
(NY大学·MichaelRampino 地球には地質学的パルスが存在し、2750万年ごとに大変動イベントがクラスターとして発生している可能性:過去2億6000万年の、絶滅・海の低酸素化・火山噴火・プレート間火成活動・海抜変化など地質学的イベント89個に関する放射性同位体年代測定データを分析→2750万年ごとに10日間の間に集中して発生し、その合間はほぼゼロであるというサイクルを発見→ランダムに発生するのではなく、地質学的イベントクラスター同士が相関して発生している可能性 最後の地質学的イベントクラスターは約700万年前に発生)


462 05.20.2021
3-動物素手バトル

(Yougov社 米国の1224人を対象に、素手で勝てると思う動物についてオンライン調査:ヒグマ6%・ライオン8%・ゾウ8%・ゴリラ8%・オオカミ12%・カンガルー14%・キングコブラ15%・チンパンジー17%・大型犬23%・ワシ30%・中型犬49%・ガチョウ61%・飼い猫69%・ネズミ72% 動物同士が戦った場合どの動物が強いかについては、上位:ゾウ・サイ・ヒグマ、下位:非武装の人間・ガチョウ)


461 05.13.2021
2-森林復活

(NPO TrillionTrees 世界29カ国124ヶ所の30年分の衛星画像データ分析→2000年以降、森林約5890万ヘクタールが復活していたこと判明→仏の国土面積に相当し、米の年間CO2排出量に相当する約5.9ギガトンを吸収·貯蔵可能→一方で、1度失われた森林·生態系を完全に復活させるのは現実的に難しく、ある程度の回復にも数十年−数百年の歳月が必要)

3-サメ磁場
(Florida州立大学 Bonnethead sharksシュモクザメが地球の磁場をナビゲーションに利用して海を泳いでいるという証拠発見:これまでサメが電磁場に敏感であることは知られていたが、シュモクザメ20匹を本来の移動先から数百キロ離れた場所の磁場にさらし、南の磁場にさらされるとサメが北を向き、北の磁場にさらされると南を向いて泳ぐ傾向→サメが普段狩りをする場所と同じ磁場にさらすと、向きの好みは個体によって異なる様子観察)


460 05.06.2021
1-動物近親交配

(ストックホルム大学 動物のinbreeding近親交配について理論·実際の結果を比較調査:過去40年間にわたり動物88種を対象にした実験的研究139件を分析→人間社会では近親交配が忌避される傾向がある中、多くの動物は様々な状況で兄弟·いとことの近親交配を避けず、血縁のない相手と同様に扱っていること判明→絶滅危惧種の保全活動においては遺伝的多様性の維持が重要視されてるが、動物に交配相手の選択を任せる際には慎重である必要)

4-火星生命環境
(NASA JPL jet propulsion laboratory·JesseTarnas 火星の地中に地球と同様に生命が存在する可能性:火星の隕石の化学組成分析→水と接触すると微生物の生命に必要なエネルギーを生成する可能性が発見→硫酸塩還元微生物が存在する場合、岩の中でトリウム・ウラン・カリウムなど放射性元素を触媒に水を閉じ込める細孔空間持つ硫化物内で発生する放射線分解により水が分解され、水素が生成され、これを摂取する可能性)
火星の水→ep4(3)+181(1)+255(6)+265(6)+322(4)+431(4)+439(3)+441(4)


459 04.29.2021
1-出産進化

(テキサス大学·ウィーン大学 人間の出産が他の霊長類よりもリスクが高いのは、産道の狭さによるものとし、進化の理由を解明するためにモデルを作成し、コンピュータシミュレーションを実施→骨盤底筋を大きくすると産道が広がるが、母親の内臓と赤ちゃんの重みで負荷がかかり、骨盤底筋が降下→一方で、骨盤底筋を強化すると硬くなり、出産時に十分な力を発揮できず、赤ちゃんを押し出す必要)


458 04.22.2021
1-ティラノ群れ

(米政府土地管理局 2014年にユタ州で発見されたTyrannosaurusティラノサウルス科Teratophoneusテラトフォネウスの化石群は、4−5頭のテラトフォネウスが季節的な洪水の影響で一緒に死亡したことが判明→集団には若い個体から成人した個体まで含まれ、これまでの1頭での狩りのイメージに対し、ティラノサウルス科は群れで社会性を持って活動していた可能性)
ティラノサウルス社会性·群れ活動→ep110(2)

4-サルヒトキメラ
(Salk研究所・PompeuFabra大学 Cynomolgus monkeysカニクイザルの受精卵にヒト多能性幹細胞を注入し、サル·ヒトの初のキメラ胚を生成→各胚内で異なる割合の劣化をもたらし、19日間にわたる観察を実施→類似した種の細胞間の相互作用を理解するために寄与可能性)


457 04.15,2021
3-ニューラリンク猿

(Neuralink社 9歳のMacaqueオナガザルがテレパシーを使用してビデオゲームをプレイする様子が映っている動画MonkeyMindpongをYoutubeに公開:オナガザルの頭蓋骨にはインプラントが埋め込まれ、脳の神経活動をリアルタイムで読み取り、ワイヤレスでコンピュータに送信→iPhoneと脳のインプラントがペアリングされ、バナナのスムージーを報酬にしてゲームを操作するオナガザルの脳の神経活動が記録→ケーブルを抜いた状態でも脳だけでゲームを操作することに成功→麻痺のある人が脳の活動だけでコンピュータ·携帯電話を操作できる可能性)
Neuralink→ep259(6)+371(1)+427(3)
BMI brain machine interface→ep16(6)+67(1)+121(2)+250(5)+259(6)+307(6)+334(6)+339(6)+361(2)+371(1)+427(3)+444(1)+447(4)
iPhone→ep7(6)+17(2)+26(1)+297(3)+337(2)+397(1)+402(3)

4-宇宙自体の進化論
(Perimeter理論物理学研究所 宇宙を学習コンピュータとして説明する新しい宇宙論を査読前論文で提案:人間の生物学的進化·個体としての学習も含む学習を、システムがエネルギーを永続的に向けて内部プロセスを変更していく方法と定義→人類が観察している物理法則が宇宙を支配する唯一の法則ではなく、むしろ宇宙の進化·いくつかの基本的な原始法則から導かれた学習の結果である可能性→内部で記録が存在しない場合宇宙全体の理論を確立することが難しくなる可能性 自己学習的に反復する機械学習アルゴリズム内の因果関係において、量子化された場がどのように対応するかを数学的に説明)


456 04.08.2021
1-三葉虫足呼吸

(UCリバーサイド 約4億5000万年前の海に生息していたTrilobites三葉虫は、足で呼吸していたという証拠が発見:保存状態の良好な個体を用い、CT computed tomographyスキャンを活用して化石を掘り出さずに3Dモデルを作成→三葉虫の足は上部·下部の2重構造で、特に上部の足の構造は、カニ·ロブスターのエラに似ており、足を動かすことで酸素を取り入れていたこと判明)

4-脳オルガノイド大発見
(MRC LaboratoryOfMolecularBiology サルのbrain organoids脳オルガノイドが人間の脳オルガノイドのように成長を促進する分子スイッチを発見:ヒト·ゴリラ·チンパンジーの脳オルガノイドを作成→ヒトの脳オルガノイドは円筒状の神経前駆細胞を維持することで長さを保って複製を続け神経細胞を増やし成長、その後細胞が成熟すると円錐形になり複製活動が緩やかになる様子確認→一方で、ゴリラ·チンパンジーの脳オルガノイドは遺伝子ZEB2の活性化がで早期に起こり、前駆細胞の制限を引き起こしていることが発見→活性化を遅らせることでゴリラ·チンパンジーの脳オルガノイドをヒトのものに近い発達させることに成功 ヒトの脳はゴリラ·チンパンジーの約3倍の神経細胞が存在)
脳オルガノイド→ep175(4)+450(4)


453 03.11.2021
1-ウミウシ切断

(奈良女子大学 Elysia marginataコノハミドリガイ·Elysia atroviridisクロミドリガイの2種類のSea slugウミウシが、自ら胴体を切断し、頭部だけの状態になった後に、心臓などを含む胴体を再生できる能力を発見:観察によれば、全体の80−85%に及ぶ切断された胴体は数時間後には頭部だけで活動し、数日後には傷口が閉じ、1週間以内には心臓が再生し、3週間ほどで元の姿に戻ったと確認→寄生虫がいる場合にこの自己切断行為が確認され、切断後には寄生虫なし)
ウミウシ→ep147(4)

3-人工昆虫
(MIT カーボンナノチューブでコーティングされた人工筋肉を使用して、昆虫のように機敏な空中ロボットを開発:プロトタイプは昆虫サイズでわずか0.6グラムの重さ。カーボンナノチューブに電流を流すと、ゴム製の人工筋肉を素早く収縮·伸長し、500回/秒近く羽を動かせ、飛行中にたかれた場合でもバックフリップをして持ち直すこと可能→電源につながれていない状態での飛行を可能にするための電力効率の向上に焦点を当てて研究を進める予定)


451 02.25.2021
1-娯楽のための狩り

(ヘルシンキ大学·フリンダーズ大学 娯楽のための狩猟についての研究1000件以上レビュー→娯楽のための狩猟について生物多様性·社会的影響を調査→狩りのための土地を保護することで生態系の保護·土地の保存が一部で確認→アフリカのトロフィーハンティング専用の土地の具体的な生態系保護·地元の利益についての研究が不足しており、賛否が分かれる議論)
娯楽狩猟→ep36(2)+42(4)


450 02.18.2021
1-肥満治療薬

(UCL 世界16カ国で実施した大規模な治験では、肥満の成人1961人を対象に、栄養管理士とのカウンセリング·運動に加え、毎週2.4mgのセマグルチドを注射→実験群が17ヶ月間で平均15.3kgの減量を達成し、コントロール群の平均2.6kgとの差確認→実験群のうち体重の10%を減少3/4、体重の20%を減少1/3以上。血中脂質·血糖値の低下、生活の質の向上も確認 セマグルチド:糖尿病治療に用いられ、食欲を抑制する効果あり 肥満:コロナウイルス感染後の死亡率上昇·心疾患·糖尿病·特定のがんなど様々な病気のリスク因子)

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