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L.A.暴動&BLACK LIVES MATTER

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「MARCH 3 セルマ 勝利をわれらに」で公民権運動を学ぶ

「MARCH 3 セルマ 勝利をわれらに」で公民権運動を学ぶ

1960年代のアメリカの公民権運動の中心人物の一人であるジョン・ルイスの自伝的グラフィック・ノベル三部作「MARCH」の最終巻。2巻はケネディ大統領の協力を得て、「私には夢がある」とキング牧師が有名なスピーチをした「ワシントン大行進」を成功させた。しかし、人種差別主義者たちとの対立は収まらず、黒人たちが集まる教会で爆弾テロが起こり4人の子供たちが犠牲になった。というところで終わっていました。

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[読書] 「MARCH 2 ワシントン大行進」公民権運動・BLACK LIVES MATTERを知る

[読書] 「MARCH 2 ワシントン大行進」公民権運動・BLACK LIVES MATTERを知る

1960年代のアメリカ公民権運動のジョン・ルイスの自伝コミックの第2巻(全3巻)。

* MARCH 1 非暴力の戦い
* MARCH 2 MARCH 2 ワシントン大行進 (本書)
* MARCH 3 セルマ 勝利をわれらに

第1巻ではキング牧師のモンゴメリー・バス・ボイコット事件や、ジョン・ルイスたち学生たちによるナッシュビル座り込み運動など非暴力運動によって人種隔離政策の一部が緩和され

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将来有望な高校生時代のアレン・アイバーソンに向けられた悪意

将来有望な高校生時代のアレン・アイバーソンに向けられた悪意

これまでも何度か BLACK LIVES MATTERに代表される人種差別問題について書いてきた。
この問題は知ってはいたが、数年前まで正直を言うとそれほど深刻に考えていたわけではない。
僕自身、人種差別でひどい目にあったことはないし、人種差別に直面している人たちを詳しく知らないから遠くの国の出来事という感覚を持っていたのだと思う。

ここ数年でさまざまな事件があって少しだけ真剣に向き合うようにな

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[読書] MARCH 1 非暴力の戦い

[読書] MARCH 1 非暴力の戦い

八村選手のNBA入りを切っ掛けに、NBAを再び見るようになった。いろんなチーム、選手を見るなかでジミー・バトラーという選手を知った。そしてジミー・バトラーを通じてジョン・ルイスという人物を知ることができた。

ジョン・ルイスは1950-60年代の公民権運動で重要な役割を果たした人物で、1987年から亡くなる2020年まで下院議員を務めた人物だ。
バトラーは「BLACK LIVES MATTER」問

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NBAプレイオフ再開決定と1963年ワシントン大行進

NBAプレイオフ再開決定と1963年ワシントン大行進

八村選手がNBAに入りそうだから、という実にミーハーな理由で観るようになったNBAですが、コロナとBLACK LIVES MATTER問題のNBAと選手たちの対応が興味深い。アメリカ合衆国の変化を目撃しているのかもしれない。と、感じています。凄いものを見ています。

NBAとNBA選手会はコロナで中断していたリーグ再開に当たりBLACKS LIVE MATTER運動を強く発信してきました。

しか

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NBA ジミー・バトラーの眼差し

渡邊選手がNBAの試合に出るようになり、八村選手がNBAの上位ドラフト指名を受けたことで、NBAに注力するようになったニワカファンです(90`sのマイケル・ジョーダン時代はよく見ていた)。

日本選手の活躍もうれしいですが、せっかくなのでいろんな選手も興味を持ってみるようにする。KING 「レブロン・ジェームス」は34歳の今も人間離れしてるし、昨年のMVP「ヤニス・アデトクンボ」はもはや人間を超え

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[NBA][BLACK LIVES MATTER] プレイオフ1回戦がボイコットのため延期

[NBA][BLACK LIVES MATTER] プレイオフ1回戦がボイコットのため延期

普段は月、土、金(隔週)に更新なのだけど、緊急ニュースのため投稿します。
現在、プレイオフ1回戦を開催しているNBAですが、本日の試合(8/27(日本時間))の3試合を延期することを発表しました。
先日の白人警官が黒人男性を銃撃した事件を受け、事件が起こった同じ州のチームであるミルウォーキー・バックスが試合をボイコットしたためです。

NBAはバックスを不戦敗にするのではなく、NBA選手会と協議の

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[HipHop][L.A.暴動] N.W.A & EAZY-E キングス・オブ・コンプトン

[HipHop][L.A.暴動] N.W.A & EAZY-E キングス・オブ・コンプトン

少し前に映画「ストレイト・アウタ・コンプトン」について書いた。

80年代のL.A. の伝説的なギャングスタ・ヒップホップ・グループ N.W.A についての映画だ。この映画はメンバーの中で特に成功したドクター・ドレとアイス・キューブの視点の映画だった。なので、どうしてもドレーやキューブに良いような内容になっている。彼らがそれぞれ脱退したときに対立したのがグループのリーダーのイージーE(故人)だった

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[Netflix][30分ドキュメンタリー] コーチ・スヌープ 子供たちに間違った道を歩ませないために

[Netflix][30分ドキュメンタリー] コーチ・スヌープ 子供たちに間違った道を歩ませないために

L.A.暴動からもうすぐで30年。アメリカの人種差別問題は未だに解決していない。
ミネソタ州ミネアポリスでアフリカ系アメリカ人のジョージ・フロイドさんが白人警察官に殺害された事件でアメリカは揺れている。それに対して何か書こうと思ったが何も書けない。僕は人種差別されてたこともなければ、それにまつわる暴力も受けたことがない。何を書いてもうわべな言葉だけになりそうだ。
僕にできることは「関心を持つ」。と

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[まとめ] 2020年2月に書いたnoteのまとめ

[まとめ] 2020年2月に書いたnoteのまとめ

noteでは 以下のルールで投稿している

* 毎週火曜日 読書 (2020/1 から
* 隔週金曜日 日常のこと (2020/3/27から
* 毎週土曜日 その他 (2020/2/22から

さらに、2020年4月からは毎月最初の「その他」に先月のまとめを書くようにした。しかし、どうせなら何を書いたか覚えている先月じゃなく、程よく忘れている先々月くらいのまとめの方が面白と思い直した。
と、いう

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[映画][L.A.暴動][HipHop] ストレイト・アウタ・コンプトン

80年代に社会現象になった伝説的なHipHopグループ N.W.A の伝記的な映画。そして青春映画でもある。実話そのものという訳ではないだろうけど、良い意味で当時の人間関係や時代がわかる。

N.W.A をサウンド面で支えていたのは、後にスヌープ・ドッグ、2Pac、エミネム をヒットさせ、Beatsというヘッドフォンを流行させ、さらに3000億ドルでその会社をAppleに売却したDr.Dreという

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[映画][L.A.暴動][HipHop] Boyz n the Hood

[映画][L.A.暴動][HipHop] Boyz n the Hood

久しぶりに 1991年に公開された映画 「Boyz n the Hood」を観た。ロサンジェルスの貧困エリアに住む黒人たちの残酷な現実を描いた青春映画だ。

監督・脚本のジョン・シングルトン氏は監督デビューの本作にて、また若干24歳でアカデミー賞監督賞・脚本賞にノミネートされた。そして残念ながら2019年に51歳の若さで亡くなってしまっている。

なぜ、この映画を再び観たかというと、少し前に 80

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