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高校生がボヘミアンラプソディを見た

2月のはじめ、午前で授業が終わったため友達と3人で見に行った。
泣いた。絶対にもう一度見る。そう決めた。


映画の感想というよりも、映画を見て高校生の私が見る前と変わったところをつらつらと書きました。

(⠀高校生ということを伝えたいあまり、タイトルがYouTubeの「〇〇してみた系」になってる気がする(笑)

ボヘミアンラプソディ

イギリスでは10月24日、日本では11月29日に公開された、イギリスのロックバンドQueenの伝記的映画。
現在、世界の興行収入は800億円超え、日本での興行収入は100億円超えという、まさに大ヒット。

爆音映画祭(その名の通り爆音で上映される)や応援上映(手拍子をしたりかけ声をしたり一緒に歌っても良い)も大人気で、公開から3ヶ月が経った今でも上映されている。

私の隣の子は「we will rock youが少なかったから少し残念だった」と言って、涙は流さなかっくたけれど「ベースとギターの人が優しかった」と言っていた。
私の隣の隣に座っていた子は私よりも涙を流して、鼻をすする音が度々聞こえてきた。
「最高だった…ドラムの人かっこよすぎない?」と言っていた。

このメンバーで映画を見に行ったのは2度目で、1度目は『カメラを止めるな!』だった。
その時は沢山笑って、3人とも衝撃で興奮が収まらなかった。今回はただただ余韻に浸っていた。

私のおばあちゃん(エルヴィス・プレスリーと防弾少年団が好き)は私より早く見に行ったらしく、少し泣いてQueenのアルバムを何枚か買ったと電話で教えてくれた。

ネットには「60回も見た」なんてツワモノもいる。でも私だってお金の心配がなかったら、なんの問題もなく60回見に行くだろう。それほどに良かった。

アフリカのザンバジルで生まれ、インドで育ったフレディ・マーキュリー(本名はファルーク・バルサラ)がイギリスで「スマイル」(後のQueen)にボーカリストとして加入するところから始まる。

Queenの物語というよりも、後半はフレディ・マーキュリーの物語だった。

あまりストーリーについては話したくない(見ていない人に内容を打ち明けるのが好きではない)のでこれくらいにしておいて、見た人全てが言及している、目玉でもあるラスト21分(この時間は実際のライブエイドでのQueenのパフォーマンス時間で、映画本編での時間は13分)のライブエイドの再現シーンは良かった。

ただ、Queenの曲を3曲程度しか知らない状態で見に行った私にとっては「少し長いな」と感じてしまった。
どちらかというと劇中に流れるQueenの曲や、レコーディング中の曲の方が良かった。

…しかし、それは一度目の話である。
私は最初にも言ったように、Show must go onが流れるエンドロールをボーッと見つめながら「絶対にもう一度見る」と決めていた。
そしてその一週間後に違う友達と見に行った。


その一週間の間に、私は家にあったベストアルバムをスマホに入れて登下校の電車の中でずっと聴いていた。

Instagramでギタリストのブライアン・メイ、ドラマーのロジャー・テイラー、その二人とバンド活動を行ってるボーカリストのアダム・ランバート、そしてラミ・マレックジョー・マッゼロ…映画のキャストをフォローした。

TwitterではQueenとボヘミアンラプソディのファンアートを描いてる人や、Queenの記事を和訳してくれる人…閲覧垢でフォローしている人が一気に10人増えた。

セクシーでおちゃめで奇想天外で猫が好きなフレディ、美しい顔立ちで力強くドラムを叩きイタズラ好きのロジ、体が弱く運動音痴で動物を愛し、頭が良く神経質で心配性なブライアン、最後に加入し最年少でいつも柔らかく微笑み愛されるジョン

Queenを演じた4人をマイバンドと呼び、今までで1番楽しい現場と言い表したラミ、末っ子で3人からのイタズラの対象にされ愛されつつも、兄達への反撃を忘れないベンハ、実はとてもおちゃめでジョンとベンハを巡る戦いを繰り広げ少し優位なグウィリム、常に変なことをしていてカードボードベン(※1)を何故か所持しているマッゼロ、私達に「ハ〜〜イ」と高くてとても可愛い声で呼びかけてくれて、この映画がきっかけでラミと交際を始めたルーシー。

一週間で私はすっかり、Queenの楽曲(ほんの一部だけど)、Queen本人、キャストのトリコになってしまったのだ。

そして臨んだ二度目のボラプは最高だった。

Twitterの  #細かすぎて伝わらないボヘミアンラプソディ #もっとクイーンが好きになるトリビア 等のタグから学んだ、伏線やQueenやアダムのカメオ出演、工夫を見つけようと1回目より真剣に見た。

劇中で流れてくる曲も、途中で終われば頭の中で続きが再生されたし、1回目と同じように泣き、最後のライブエイドのシーンはめちゃくちゃ楽しんだ。応援上映ではなかったから静かに見ていたけど、「we will rock you」で足踏みしたり、フレディの「Ay-oh」のコールアンドレスポンスにも大声で返したかった。(もちろん心の中で全力で返した)


しっかりNHKでのQueenのドキュメンタリー、ライブ映像、スカパーでのMV特集も見た。
予定が合えばもう一度映画館で見に行くつもりだ。


ここまで読んでくださった方ありがとうございます。Queenを全然知らない方はそのまま劇場に足を運んでほしいです。一度見た人ももう一度行きましょう!



※1)カードボードベン…ボヘミアンラプソディのキャストが来日する際、急遽スケジュールが入り来日出来なくなったベン・ハーディの実寸大カードボードのこと。どこに行くにも連れて行かれ、本物のベンの代わりに日本を楽しんだ。
特にジョー・マッゼロのInstagramに登場し、中を深めあっている。


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