ぼーひー

デンマーク語勉強中 旅好き、アウトドア好き、読書好き、アホなこと好き、北欧好き

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最近の記事

四万十川を下る(日記)

大正〜江川崎(約34km)  今回の計画は1泊2日。およそ半分地点である「道の駅四万十とおわ」が今日の目標地点だ。そこでテントを張り、明日早朝に出発し、江川崎まで行く予定だ。  朝9時、道の駅四万十大正のポイントからスタートした。最初の瀬で早くも転覆しそうになった。パックラフトはかなり安定しているはずなのに何故だろうと不思議に思い、後ろを見るとロープで縛ったはずの荷物がズレて大きく右側に偏っていた。あぶないあぶない。一息つく間も無く瀬が連続していた。荷物を積んでのツーリン

    • 加藤諦三(読書記録)

       「日本人であるならば、人は調和して、助け合って、信頼しあって生きていくものであり、そういうふうにあるべきだというバカバカしい考え方があるから、だからこそ人は常にほんとうのことを言えないのである。絶えずウソをつかなければ生きていけない文化が日本の文化である。」 甘えを断つ より  冒頭の一節に惹かれ最後まで読んだ。  良い子を演じる子供は親に褒められたり、叱られたくないがために良い子を演じる。物事の表面よりも一段深いところにある動機をすっかり忘れてしまっていると後々困ったこ

      • 友だち幻想(読者記録)

         「100%分かり合える他者はいない」ということを前提とした上で、良い人間関係を築いていくべきだという主張は自分にはしっくりきた。  何かのグループに属し息苦しさを感じながらも付き合っていかなければならない人にとって、この本は実用的だと思う。  また、社会の中で自由を得るためにはルールは不可欠であることやそのルールは最小限であるべきだという考えは今の自分の職場の状況に当てはめると非常に納得した。

        • 石鎚山に登る(日記)

           川の流れを眺めているとこの流れはどこから来たのだろうと元を辿ってみたくなるのは僕だけだろうか。川で仕事をしていながら僕はこの川のことをほとんど何も知らないような気がする。毎日限られた区間を行ったり来たりするだけだからだ。この川が始まる場所に行ってみたいというのはこの仕事を始めて以来の思いであった。  前日から土小屋登山口に入り、車の中で寝た。外はかなり寒いようだ。携帯が冷たかった。持参の寝袋も高級なものではないので、とにかく足が冷えて寝れなかった。  六時半出発。ひたす

        四万十川を下る(日記)

          岡山弾丸無計画ツアー(2日目)

           土器川の河川敷にテントを張って寝ようとしたら、野良犬たちのお出迎えがあった。8匹はいただろうか。犬たちの縄張りに勝手にテントを張るのは悪いので(怖いだけ)、少し進んだとこにある駐車スペースに車を止め、車中泊をすることにした。  気持ちよく寝ていると、12時を回った頃にコンコンと窓を叩く音がした。お巡りさんだった。職務質問は爽やかに対応するに限る。刃物は持っていないかと聞かれる。無いと答える。一昨日の京王線無差別殺傷事件の影響だろうか。香川県の美味しいうどん屋を教えてもらっ

          岡山弾丸無計画ツアー(2日目)

          岡山弾丸無計画ツアー(1日目)

           喫茶店に併設された本屋で星野道夫の写真集を読んだ。ただなんと無く手に取った本だったが、調べると偶然にもその本のタイトルと同じ名前で展覧会が開催されていた。岡山県立美術館「悠久の時を旅する」  高知からは車で二時間半。決して近いとは言えないが、今日はこれから始まる3連休の初日である。家でゴロゴロ過ごすより幾らかマシだろう。何より星野道夫展に行きたい。懐かしい友達に会いたい。  岡山到着は明日。今日は香川県丸亀市で泊まることにした。  うどん県ということでうどんを食べに行

          岡山弾丸無計画ツアー(1日目)

          くじゅう連山に登る(日記)

          2021年10月8日(金)  高校時代の友人とくじゅう連山に登ることになった。過去に一度、山梨県の扇山という山に登ったことがあるだけの素人が日本百名山に数えられる名峰を登れるのだろうかと少し心配はしたが、「百名山と言われるような山は、それだけ登る人も多いから道も整備されているよ」という山の大先輩の声に胸を撫で下ろす貧弱な僕であった。  僕たちは高校を卒業してから初めて会った。およそ10年ぶりである。会話に多少のぎこちなさはあったが、県外で会う同郷人へ抱く安心感には特別なも

          くじゅう連山に登る(日記)

          悠久の時を旅する(読書記録)

           高校一年生の時の英語の教科書の一番初めに星野道夫さんが載っていた。不真面目な生徒だった僕は内容など真剣に読んでいるわけもなく、もしあの時、少しでも彼がしたことに興味を持っていたら人生にプラスの影響があっただろうに、と今になって愚かな後悔をしている。 とはいえ、教科書の見開き1ページ目を飾っていた川を渡るカリブーの群れの写真は今でも鮮明に思い出せる。馬鹿な僕も無意識のうちにこの写真に魅せられていたのだろう。 岡山県立美術館で開催中の星野道夫特別展は残すところあと1週間。高

          悠久の時を旅する(読書記録)

          デンマークの熱い夜(日記)

          2020.春  学校の地下にあるバーはその日、年に一度の同窓会で異常な賑わいを見せていた。1時間もすると人ごみは50人以上にも膨れ上がり、背が高く陽気なデンマーク人が酒を飲んで踊るので、僕は圧倒されて隅のベンチで丸くなっているほかなかった。  ある一人の男性に目がとまった。バーの中にはビリヤード台が一台ある。そこでデンマーク人たちの中にアジア系の男性が1人混ざり、こなれたデンマーク語を交わしながらダンスには目もくれずビリヤードに興じていた。彼は日本人と似ていてどこか違う。

          デンマークの熱い夜(日記)

          由良の蒼い洞窟(日記)

          2021年9月22日  今度の休みは近くの山へ登山に行こうと準備を始めた矢先、「山は紅葉が始まってからがええやろう。明日は大潮やけんシーカヤックで洞窟に行こうや」という社長の一声で行き先は180度方向を変え海へと向かうことになった。  愛媛県は宇和島市、由良半島。四国の西の端から木の枝のように突き出たリアス式海岸の先端部に到着した。堤防から海を覗くと、青ブダイが一匹退屈そうに泳いでいた。鮮やかな青。僕の生まれ故郷では見ない派手な色味の魚を見て自然と気分は高揚した。  蒼

          由良の蒼い洞窟(日記)

          秋の渓谷は寒いぞ!(日記)

           今日の仕事はキャニオニングだった。10月も終盤に差し掛かるこの時期、渓谷の水はかなり冷たかった。それを知って尚、或いは知らなかったのかもしれないが、ともかく予約して頂いたお客さんに楽しんで貰おう。  お母さんと小学生の兄弟を渓谷に連れ出した。普段は見かけないヤマガラがお出迎えしてくれた。色の豊富さと配色の絶妙さが好きである。  多少水が冷たくても男子小学生には関係ない。元気いっぱい遊んでもらった。ただ、最後の方は寒さに耐えられず体は震えて最初の元気は無くなっていた。天然

          秋の渓谷は寒いぞ!(日記)

          羆嵐(読書記録)

          YouTube書評で誰かが言っていた、「怖すぎて夜1人では読めなかった」という言葉に背中を押され購入。 正直、言うほど怖くはなかった。ただ、実際に自分の体の何倍もある巨大羆を目の前にしたら1番に腰を抜かす自信はある。個人的には羆の暴走よりも熊狩の達人の存在に惹かれた。僕の中二の部分をくすぐるカッコ良さだった。 淡々と事実を追っていく記録文学。 ノンフィクションにはそれ自体の凄みがあって好きだなあ。

          羆嵐(読書記録)

          カヌーの秋(日記)

           石鎚山の東陵ルートを登りに行くはずだったが、直前にお客さんの予約が入り断念。結構楽しみにしていただけにショックだった。しかし、そんなことお客さんにとっては何も関係はないのだ。東京から高知まで来てくれるのだから精一杯のサービスをしよう。こう考えを切り替えるのに6時間ほど要した。俺は子供だ。  鮎の漁期が終わる秋、川は僕らだけのものになる。普段のコースから2キロほど登ったロングコースを談笑しながら下るのが実に気持ちよかった。 2021年10月18日

          カヌーの秋(日記)