今すぐ作ろう別名義
もうすぐ7月ですね。
アーティストやフリーランスの皆さんに、騙されたと思ってやってみて欲しいことがあります。
今すぐに、別名義を作ってみてください。
なんのこっちゃと思われるかもしれないけど、行き詰まりに不安がある方にはとても効果があると思います。
自分の活動の幅を拡大し続けるためにもなるし、ちょっと踏み出してみると景色が変わります。
そんな別名義のススメをお伝えします。
別名義とは?
僕は、今でこそガリバー宇田川という名前で音楽も講師も企画も執筆もおこないますが、これまで様々な別名義での活動をしてきました。
思えば、有名アーティストやタレントさんにも、別名義を駆使したり、ビジネスをされている方も沢山いるんですよね。
・ガリバー宇田川
人生や命の大切さについて歌うソロ歌手。
歌の仕事もこの名義。
・Umami+
企画やクリエイティブをする時の屋号。
・国産プレミアム
3人組の社会貢献音楽ユニット。
・EXTLA
メンバーも曲調も固定しない実験的な音楽プロジェクト。
・NPO法人日本アーティスト協会 代表理事
僕が生涯かけて運営すると決めている法人。
法人間取引はこの法人でおこないます。
・パラレルキャリアでは本名
社会人としては本名で活動。
このように明確に使い分けてきた結果、「ガリバー宇田川」名義でやっていることが一番多くなったので、ガリバー宇田川の定義を「アーティスト専門家」に変えたのが今年の3月。
カッコよく言うとリブランディングして、書籍を出したり教育やマーケティングの知識を前面に出して活動することにしました。
ガリバー宇田川という存在を俯瞰してみた時に、今後求められる役割はこうだろうなと。
ソロでの歌ももちろんやりますが、EXTLAでの英語曲の評判が良かったので、当面の音楽活動はEXTLA名義でやると思います。
それぞれの名義で役割や存在する階層が違うことで、業界を飛び越えて接点を増やすことができています。
名義=接点・経路を増やす
難しい言葉で言うと、今回お伝えしていることの正体は「オムニチャネル」です。
お客さんの流入や商品の流通経路のことを、マーケティング用語で「チャネル」といいます。
これに、韓国語でお母さんのこと…ではなくラテン語や英語で「すべての」を意味するのが「オムニ」という言葉。
SNSや広告やリアルでの接点など、すべての経路を駆使して自分にたどり着いてもらう戦略のことを、オムニチャネル戦略といいます。
僕が届けたいことでも、僕の届け方と、受け取り手が望む届き方がイコールだとは限らない。
考えてみたら、歌手がビジネスの話をするのって、なんか雑味・嫌味な感じがあるじゃないですか。
ビジネスを四六時中やってる人からすれば(アーティストもやってるんだけどそう見えないだろうし)、「アーティストが何しゃしゃってんだよ!」と。そこまでは無いか。
でも、アーティスト専門家だったり、NPO法人代表が言ってることとして受け止めれば、ちゃんと交渉の席についてくれる。
なら、肩肘張ってアーティストぶらずにそうするだけですよね。
とはいえ「僕がやることは、どこを切ってもガリバー宇田川」と冗談めかして自己紹介することがあるように、どこから僕を知ってもらっても、僕の神経が通っている一部です。
僕にとって、アーティストというのは職業でありアイデンティティであり、生き方そのものです。
それを誰かに認められても認められなくても、僕がアーティストであることは紛れもない事実。
だから、承認欲求混じりにそのスタンスでゴリ押ししてバリアを張られるより、相手が受け止めやすい肩書や名義や届け方に変換すればいい。
最終的に届けたいことを、受け取り手が嫌味なく受け取ってくれる形をとることが大切だと思っています。
toC向けとtoB向けの門を構える
toCというのはカスタマー、つまりお客さんですね。
アーティストならファンや一般消費者のことです。
toBはビジネス、つまり会社です。
アーティストならプロダクションやレコード会社やイベンター、スポンサーです。
toCに大切なのは、あらゆるファンサービス。
あなたを気に入ってくれた人に対して、精一杯価値を提供することです。
それをオムニチャネルで考えると、ライブ、物販、SNS、その他イベント、配信など。
toBに必要なのは、相手の利益やイメージアップに貢献すること。
売上の分配とか、集客支援、PR協力、クリエイティブ制作など。
それぞれの門を構えておくと、お互いにやりやすいし、信頼も得られます。
その門を分かりやすくするために、名義分けは必要なのです。
同業者ウケは無視してOK
これはねぇ…僕は昔から言ってるんだけど、業界内のウケは気にしなくていいと思ってるんです。
高いレベルでのコラボなんかはもちろんいいと思うんですよ。
今ならなおさら動画配信コラボなんかも絶大な効果がありますし。
ただ、大人が声をかけるのは、ビジネスです。
なんとなくの好みではなく、数字や利益を生むニオイがする人に声がかかるんです。
つまり、どんな形であれ大人か興味を持つ状況や現象を起こすことが必須課題なわけです。
業界内で味方を作って一緒にやっていくのもいいし、全然違う角度から成果を出して見せてもいい。
中途半端に自分の活動を制限するのが一番良くないです。
チャレンジのための環境は自分で作れる
チャレンジするために何かを捨てなければいけないと思っている人も多いと思います。
でも、何ひとつ捨てる必要は無いんです。
だって、ただ増やすだけなんだから。
現実的に手が回らないとか、手数多すぎてわけわかんなくなっちゃうとか、あると思います。
でも、絶対に捨てちゃダメ。
もし今あなたがやっていることで稼げていないとしたら、あなたが思っているいっぱいいっぱいは全然足りていないと思った方がいい。
ムカつく言い方して申し訳ないけど、僕もある時、お金を稼いでいる人に比べて自分の甘さを痛感したんです。
自分がいっぱいいっぱいだからって、何かを捨てるのはダメ。
仕事として誰かの迷惑になるとか、もっとあっちに時間を割かなければいけなくなったら、自然と淘汰すべきものが見えてくるから。
それまではどうか踏ん張ってください。
さいごに
名義分けにはメリットしかありません。
ただ、間違いなく今よりやることも考えることも増えます。
繰り返しになりますが、ほとんどのアーティストは食っていくために必要な行動量が足りていません。
他のどの職業の人よりも圧倒的に。
これは、やるべきことが不明確だったり、やりたいのにやるべきじゃないかも?という葛藤があるからかもしれません。
参考までに、営業の仕事をしている人でも、アポを取れる確率は3%〜10%というのが相場です。
つまり、100人にアタックして3〜10人に届けるチャンスがようやく得られるということ。
しかも、その道のプロがやっても、です。
10しかアクションしていないのに10を求めてしまっていませんか?
僕も、世に発しているひとつのプロジェクトの影で、9は余裕で失敗してたりします。
このPodcastでも話しているので、聴いてみてください。
まぐれはあっても、基本的にチリツモなんですよね。
気持ちでなんとかなるとか、魔法や裏技があればいいんですけど。
幅を広げると、別の目線や知見が身につき、発見が多いです。
ブランディングや活動を拡大する意味でも、今回の名義分けはとても有用なので、ぜひ試してみてください。
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最後までご覧いただきありがとうございました!
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ガリバー宇田川(アーティスト専門家)
メジャー経験のある現役シンガーで日本アーティスト協会代表理事。
アーティストの社会進出とキャリア形成の支援がミッション。
企業の採用コンサル、PR企画、講師育成などもおこなう。
📩udagawa@umamitasu.com
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