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UCOは、進化する自治を構想します。大阪というまちが、市民が強い住民自治を取り戻すこと…

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UCOは、進化する自治を構想します。大阪というまちが、市民が強い住民自治を取り戻すことが、大阪の未来を切り開くと考えています。住民の一人一人が自らの力を信じて一歩踏み出すことで、道が拓けると信じています。ここで掲載する記事は、そのためのヒントとなるでしょう。

マガジン

  • uco講座

    ucoでは、「進化する自治を構想する」をテーマに、様々な視点から自治のあり方や市政への反映の手法などを探っていこうと考えています。地域社会を構成する市民の多様性や、地域環境がもつそれぞれの事情や問題など、従来の大衆性を前提とした自治体運営、行政のあり方は、すでに時代にそぐわなくなってきていると考えます。  公的枠組みの中での自治と協働、あるいは、地域で勝手に行いながらも、地域住民を巻き込み、新しいコミュニティを形成している地域など、新しい協働のかたちや、独自のコミュニティを形成している事例など、実際の取り組みを現地交流や体験学習を通じて研究し、理解を深めていこうとするものです。

  • 進化する自治を構想する

    大阪市、あるいは大阪府で、医療、福祉、教育、あるいは経済、都市計画、交通など様々な事業に対して、住民の声が届きにくい。また住民の意見、要望を届ける場や機会が少ないということを、多くの市民は皮膚感覚として持っているように思っている。例えば陳情書や請願書、あるいは市民モニターやパブリックコメントなどの制度はあっても、行政に対してよほど関心がない限り、制度の利用や行動を起こすことは少なく、また利用したとしても声が届かないことを多くの人が感じています。 大阪などの都市部では住民と行政、住民と議会との距離感が遠く、行政との関係性が薄い。現代の社会環境の中であるべき住民自治のあり方や方向性、理想的な住民自治のイメージをつくっていく。UCOの共同代表の山口達也といしだはじめが新しい住民参加型行政を構想します。

  • 大阪市をウォッチしよう!!

    名古屋市から移り住み、2020年の住民投票を経験。その時に設置された大阪市廃止・特別区設置法定協議会の傍聴をきっかけに、大阪市の行政のあり方に疑問を持った山田明さん。一市民の目から見た、大阪市の行政や議会についての疑問や課題についてご紹介します。  山田 明[やまだ あきら]  大阪市淀川区在住。名古屋市立大学名誉教授。専門は地方財政・地域政策論。著書に『公共事業と財政』『災後の新聞』『自治体ポピュリズムを問う(共著)』など。

  • 「うえまち」大阪考

    「町(街)づくり」「住まい・暮らしづくり」活動を通して、地域社会および地域経済の活性化に寄与することを目的に、2004年設立した「NPO法人-まち・すまいづくり」。 上町台地界隈の歴史や文化にとどまらず、上町台地で活躍する人たちの姿を通して、魅力ある町にするためにはどうしたらいいか。「うえまち寄席」をはじめ歴史や文化にかかわる勉強会の開催や、地域交流の拠点「まち・すまい会所」の活動を通じて得た知見をもとにこの先の「大阪」を考えます。

  • 堀内たかおの「府議会チェック」

    2023年4月の統一地方選挙で、自身が住む阿倍野区の府議会議員選挙で立候補者が一人で無投票になることを知り、「それではいけない」と申請1週間前に立候補を表明。前代未聞の選挙未経験者の直前立候補と「カジノはあかん!」をスローガンとした2週間の選挙活動を実践。カジノ反対票15,110票を獲得するも落選した。住民投票条例署名で知った大阪府議会の現状に危機感を抱いた一市民から見た大阪府政を根掘り葉掘りレポートします。  堀内 孝雄[ほりうち たかお] 1951年岐阜県高山市生まれ、親の仕事で高山から北九州小倉、名古屋を経て、大学から大阪府民。桃山学院大学卒、生活協同組合、コンビニ経営、建築会社(一部上場)定年退職した後、介護職員(デイサービス、老人ホーム)「経験。その後、都構想反対やカジノ住民投票のボランティアに携わり、阿倍野区の府議会議員選挙を無投票にさせない為自ら立候補。

最近の記事

市内有数のベッドタウンとなった東淀川区にいまも根付く水の歴史

発展の歴史から想起する来るべき大阪の姿  ucoでは、大阪の未来を描くベースとして、大阪市のたどってきた道のりを再検証する企画を進めています。その一つが大阪市をかたちづくってきた歴史を、その土地の成り立ちと経済、文化など様々な要素を持った「区」から見つめ直そうという試みです。  これは江戸時代の大坂の中心地であった「大坂三郷」を基礎としながらも、3つではなく「北区」・「東区」・「南区」・「西区」の4つの区から始まり、近代化、人口爆発、そして戦後復興を経て現在の24区となった

    • 戦後の復興を牽引した東淀川区から未来の大阪を描く

       区150年。現在の大阪市は24の行政区で構成されている。大阪の近代は、江戸から明治に代わって間もなくの1879(明治12)年に4つの区の誕生をもってはじまるが、この時点で大阪市はまだない。その後、区を統括する自治体として大阪市がはじまり、近代化、工業化共に人口増大と市域拡大を重ねて、新たな区が誕生していき、現在の大阪市をかたちづくってきた。  区の成り立ちは一通りではなく、時代や発展のしかたによりさまざまな個性を持ち、街並みをかたちづくる景観も雰囲気も異なり、それぞれの風

      • 「進化する自治を構想する」パート1 第4回 市民参加型予算から見る市民自治

        住民が実感する自治、行政の実現性日時 2024年6月30日(日) 14:00~16:00(13:30受付開始) 会場 クレオ大阪西会議室(大阪市立男女共同参画センター 西部館) 内容 市民参加自治と行政との協働の未来 講師 柏原誠(大阪経済大学准教授・行政学・地方自治)    栗本裕見(大阪公立大学客員研究員・政治学、地域自治)    関 耕平[リモート](島根大学 教授/財政学・地方財政論) 定員 12名 受講料 一般 3,000円/学生 1,500円(税込) ucoは、

        • uco講座「大阪の未来を構想する」行財政編パート1大阪市行財政の軌跡とその特質を考える第5回 低成長期と地方分権改革下で混迷する市政(失われた10年・20年・30年)

          第5回 低成長期と地方分権改革下で混迷する市政(失われた10年・20年・30年) 講師 木村 収(元大阪市立大学教授・阪南大学教授)  「大阪の未来を構想する」行財政編パート1として、大阪市政のスタートから現在までの行財政を振り返り、現在の大阪市をかたちづくってきた特性と、これからの大阪市政は何を根底とするのかを探る「大阪市行財政の軌跡とその特質を考える」を全5回で実施いたします。 長く大阪市の行財政にも携わってきた木村収先生を講師にお迎えしてお送りします。  2002

        市内有数のベッドタウンとなった東淀川区にいまも根付く水の歴史

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        • uco講座
          13本
        • 進化する自治を構想する
          25本
        • 大阪市をウォッチしよう!!
          26本
        • 「うえまち」大阪考
          7本
        • 堀内たかおの「府議会チェック」
          20本
        • 里山から自治を考える
          21本

        記事

          uco区150年講座 川に抱かれ多様な生活文化が共存する淀川区古地図さんぽ

          淀川区は名前の通り川に抱かれ、船運だけでなく陸路の要衝で、古くから往来が盛んな地域でした。大阪市街と他地域の境界にあたり、近代以後は十三が私鉄ターミナルとして発展。川を隔てて梅田を臨みつつ多様な生活文化が商店街や脇道に共存する襞のある街に惹かれる人は今も少なくありません。 その昔は大坂冬の陣でも豊臣方が守兵を置き、江戸時代には参勤交代の大名行列も通った西国街道の要衝の町。今も多くの商店街を抱え、大阪の一面を発信し続ける淀川区を古地図の研究者で作家の本渡章さんと散策します。

          uco区150年講座 川に抱かれ多様な生活文化が共存する淀川区古地図さんぽ

          uco講座「進化する自治を構想する」第3回 地域で勝手に広げるオルタナ・コミュニティ

          「融通しあい、助けあい、暮らしを修繕する」ucoは、地域社会を構成する市民の多様性や、地域環境がもつそれぞれの事情や問題など、従来の大衆性を前提とした自治体運営、行政のあり方は、すでに時代にそぐわなくなってきている、という課題を提起しています。 「市民・住民が行政の事業やまちづくりに関与する度合いを拡げていくことで、多くの意見が交わされ、地域の、町の多様性を担保することに繋がる」というヴィジョンを基礎として始めようとするのが、「進化する自治を構想する」講座です。 公的枠組みの

          uco講座「進化する自治を構想する」第3回 地域で勝手に広げるオルタナ・コミュニティ

          進化する自治を構想する 25「ucoが考える都市像とくらし」

           大阪の課題の一つとして「防災」があります。  建物の耐震化、上下水道の耐震化など、自治体が進めなければならない独自の事業があります。しかし、予算の問題などを含め、実際にはなかなか進んでいない。防災は命に直結する問題であり、市民も行政任せにせず、どうなっているのかという声を挙げなければ、この対応で市民も納得している、という風に思ってしまうのではないか。  防災やエネルギーの問題などを話し始めると、政治問題ととらえて、「国が」のように結び付けがちだが、実際には、それぞれ地域課

          進化する自治を構想する 25「ucoが考える都市像とくらし」

          進化する自治を構想する 24「市民と行政が向き合う場」

          2004年新しい年を迎えました。 本年もucoをよろしくお願いいたします。 能登半島を含む一帯での地震により、多くの方が被災されました。被災された方、ご親族、ご関係者のみなさまには、心より、お見舞い申し上げます。同時に、一日も早い復興をお祈りしております。 ucoでは、この半年間「進化する自治を構想する」というテーマのもとに、さまざまなレポートや記事を掲載してきました。  市民の「自治参加」という面で、年初に2つのできごとがありました。この二つがある意味対照的であると共に

          進化する自治を構想する 24「市民と行政が向き合う場」

          大阪市をウォッチしよう!! 26 「膨らみ続ける「夢洲万博」コスト」

           最近は大阪・関西万博のことを「夢洲万博」と呼ぶようにしている。万博会場の夢洲は軟弱地盤と脆弱なアクセス、そしてIRカジノ誘致と一体の開発であることで、多くの問題が噴出しているからだ。大規模イベント、とりわけ夢洲万博に特有の費用(コスト)上昇である。それにより国と地元自治体の財政負担は膨らみ続けている。19日に公表された内閣官房国際博覧会推進本部事務局・経済産業省商務・サ―ビスグループ「大阪・関西万博に関連する国の費用について」、大阪府市万博推進局「大阪・関西万博に要する府市

          大阪市をウォッチしよう!! 26 「膨らみ続ける「夢洲万博」コスト」

          大阪市をウォッチしよう!! 25 「万博開幕まで500日と入場券前売り」

           11月30日は大阪・関西万博開幕まで500日。その朝の朝日新聞1面左に、維新が提唱 重い「置き土産」と黒く囲ったタイトルが目についた。万博に関わる幹部官僚は「いつ誰が延期を言い出すか」とおびえる。閣僚のひとりは周囲に「準備は絶対に間に合わない。中止すべきだ」と漏らす。同紙24面には「くるぞ、万博。」と書かれ、大きなミャクミャクが掲載され、「前売が断然、お得」と前売チケットなどが並んでいる。前は「大阪・関西万博」と表記されていたと思うが、大阪・関西の文字は消えていた。前売チケ

          大阪市をウォッチしよう!! 25 「万博開幕まで500日と入場券前売り」

          大阪市をウォッチしよう!! 24 「液状化対策工事とIR工事」

           写真は大阪市会の都市経済委員会質疑で配布された「IR事業用地の液状化対策工事について」。大阪府・大阪市IR推進局、12月と書かれている。  4日に着手された液状化対策工事の施工業者は竹中工務店・竹中土木共同企業体と大林組。対策工法はセメント系固化工法、対策面積は建物直下約21ha、概算額約255億円となっている。  IR全体スケジュールに注目した。液状化対策・地中障害物撤去・土壌汚染対策という土地課題対策は2027年度あたりまで。環境アセスメント・確認申請等の設計・行政手

          大阪市をウォッチしよう!! 24 「液状化対策工事とIR工事」

          大阪市をウォッチしよう!! 23 「大阪市会への陳情書提出と委員会審査の傍聴」

           11月22日に大阪市会へ4通の陳情書提出。一度に4通も提出したのは初めてだ。それだけ大阪市の行財政運営に問題があるからだ。12月6日の都市経済委員会、8日の建設港湾委員会で陳情書が審査されるので、長時間にわたり傍聴した。私の陳情書のうち、前回、22回で話したIRカジノ環境影響評価準備書「説明会」に関わる条例見直し、万博の規模縮小と万博工事・開催中のIR工事中止については、維新の反対により不採択になった。維新が過半数を占めているので、維新が反対すると、陳情書は不採択になってし

          大阪市をウォッチしよう!! 23 「大阪市会への陳情書提出と委員会審査の傍聴」

          大阪市をウォッチしよう!! 22 「大阪IR環境影響評価「説明会」」

           夢洲にカジノ設置を計画している事業者である「大阪IR株式会社」が、設置、工事のための環境アセスメントの一工程である「大阪・夢洲地区特定複合観光施設設置運営事業環境影響評価準備書」(環境アセスメント準備書)が、10月25日に公開され、同27日から市民が閲覧できる縦覧がはじまった。縦覧期間は、令和5年10月27日(金曜日)から令和5年11月27日(月曜日)まで。意見書提出は、令和5年10月27日(金曜日)から令和5年12月11日(月曜日)までであった。  私は865ページの準

          大阪市をウォッチしよう!! 22 「大阪IR環境影響評価「説明会」」

          進化する自治を構想する 23「止められない大阪文化の喪失」

          単年度サイクル  竹村さんの話を伺っていて、やはり、大阪の芸術も食も、歴史的積み重ねによるその奥深さについて、多くの方々には理解されていない現実を感じます。  わかりやすいことがもてはやされていて、理解するのには時間がかかる、手間ひまかけてじっくり考えるという思考が失われてきています。  企業の業績にしても、学校の成績にしても、短期間でどれだけ伸びるかが評価軸であり、行政も単年度主義であることから、1年以内に成果をあげるかということが重要視されていて、そのサイクルに慣らされ

          進化する自治を構想する 23「止められない大阪文化の喪失」

          uco区150年講座 古代と近代の歴史が交錯する此花区古地図さんぽ

          古くは、延暦23年(804年)遣唐使の航路安全を祈願して祭壇を造り、一行の帰路を迎えるため澪標を立てたという、故事に由来する「澪標住吉神社」。また、鎌倉時代に村と港の繁栄を祈念して建立された鴉宮(この花えびす)など、複数の古社が点在する一方、大阪鉄工所跡碑や日本初の沈埋トンネルといった近代大阪の片りんを持つ地域。また、現代建築の象徴ともいえる舞洲工場やUSJといった湾岸エリアの発展も垣間見える此花区。古代、近代、現代の街とくらしを古地図の研究者で作家の本渡章さんと散策します。

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          「うえまち」大阪考 07「楽しくネットワークを広げる」

          ネットワークが必要なのは高齢者も同じ  高齢者にとって非常に重要なのが、終の棲家(ついのすみか)です。男性の健康寿命にほとんど近づいている私ですが、とりあえず、食べたい物を食べ、行きたいところに行き、という暮らしを平々凡々と続けていくことに、大きな価値があると思っています。  前回、次世代に新たなネットワークが必要、という話をしましたが、高齢者も短い残りの人生に対して、居場所というか、ネットワークが必要です。 来期のうえまち  継続は力なりと言いますが、大阪歴史博物館と

          「うえまち」大阪考 07「楽しくネットワークを広げる」