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オンラインの授業・会議にありがちな“あのアウェー感”をなくしたい!(内容と使い方)

私たちにできることって?

20.5.18更新
カード(札)表示をよりスムーズにするための専用Webページを作りましたので、記載のリンク等を更新しました。


皆さま健康に過ごされていますでしょうか。
このような状況でも、生活や社会を維持するために頑張っている方がたくさんいらっしゃいます(最大限の敬意と感謝を込めて拍手👏)。
また、それぞれの専門能力やコンテンツを使って、この局面を乗り切るための貢献している方も大勢います。

私たちも在宅勤務をしながら、これまでの仕事で培った技能を使って何か役に立てることはないかと考えています。

その中で、私たちが日頃取り組んでいる(広義の)UXデザインを活用して、ささやかなツールをひとつ、つくってみました。

これです。

例

スクリーンショット 2020-04-24 12.09.43

「何?」かというと、
オンラインでの大人数の会議や授業でリアクションするための「札」をシリーズでデザインしてみました。
そう、テレビ番組(主に低予算)でよく「⭕️」とか挙げている“あれ”のアレンジです。

2オンライン会議札 コピー 18

大人数のオンラインでのコミュニケーション回路を増やしたい(しかも手軽に)

この間、SNSなどを通じてオンラインでの会議や授業について、必要な環境整備、zoomなど会議ツールの習得、運用における悩みやコツの共有が、急速かつ世界的に進んでいます。

大きな課題には既にたくさんの方が取り組まれていますが、私たちが注目したのは、もう少し些細だけど重要だと感じたこと。
それは、「大人数の会議や授業での『無反応』」(に感じる)という問題です。

これは、先生やファシリテーターにとっては「場の反応が見えない」とか「一本調子になってペースがつかみづらい」といった悩みに繋がったり、何よりも「発言したりしない、声の小さな生徒/参加者のケアがしづらい」という問題点があります。
(私たちがリアルな場ではいかに言葉以外からも多くの情報を入手して応答しているのかがよくわかります)

マガジン表紙 – 1

一方の生徒/参加者の側も突然「はい、今日から大きな表情やジェスチャーでリアクションしてください!」のも違和感がありますし、チャットで議論するというのも慣れや適性があるでしょう。

そこで、

・生徒/参加者にとって、些細なことでも気軽にリアクションしやすい
・先生/ファシリテーターにとって、場の雰囲気を直感的につかみやすい

ようにするために、日本の絵文字やスタンプの文化、習慣を活用して新しい気軽なやりとりをつくれないかと考えました。

それがこの「オンライン会議・授業用リアクションカード」です。

マガジン表紙 – 2

ジャスチャーやざわめきの代わりになって、話者と場とのコミュニケーションのループができる。
クイズやアンケートなどのやりとりが気軽にできる。

チュートリアル(使い方)

まず最初に、ファシリテーター/先生がこのツールのリンク先を参加者全員に伝えてスマホで表示できるように共有してください。

カード表示用ページURL(①、②いずれか)
【①Webページ】note版よりも少しだけスムーズにカードを選べます。
http://www.ucilab.yrk.co.jp/reactioncard/index

【②note】iPhone5/SEの方、上記だと見切れる方はこちら
ボディランゲージ版:https://note.com/ucilab/n/na7056c84d80a
数字版:https://note.com/ucilab/n/nef3fe1f37548


また、それぞれの意味やタイミングなども開始時にルールとして伝えるのをおすすめします。

※ひとりが突然使い始めても先生が戸惑います(笑)。生徒/参加者の方は、このサイトを「やってみましょう!」と先生/ファシリテーターに伝えてからみんなではじめましょう。

webサイト版

説明 – 1

note版

説明 – 2


カードの種類は、とりあえずこのボディーランゲージ版15種類と数字版6種類を用意しました。
・数が多いとさっと選べない
・先生もちゃんと見えなくても、視覚的にわかる
という視点から、数を絞り、意味にも余白があるように(いろいろアレンジして使えるように)デザインしています。

感想要望をお寄せください!

もちろん、これはあくまでプロトタイプですので、
「もっとこういう意味のカードが欲しい!」というご要望や、
「こういう使い方もできる!」という声を是非お寄せください。

また、商業目的のものではないので、ご自身でアレンジしてもらっても構いません(こんなふうにしたらもっと良くなった!というのはぜひ教えてください)。

ささやかですが、どこかでお役に立ちますように。

渡辺隆史 プロフィール
UCI Lab.所長(株式会社 YRK and)。
ラボ全体の司令塔的なひと。全プロジェクトの入り口での設計や調査やコンセプト創造における統合(Synthesis)のパートなどを行っています。
UCI Lab.のメンバー像「共感する人」「まとめる人」「絵で話す人」の中の「まとめる人」。
田中陽子 プロフィール
UCI Lab.デザイン・プランナー(株式会社 YRK  and)。
メンバー像のうち「絵で話す人」。主にUXストーリーの作成やグラフィック制作等、ビジュアル化を担当。


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