見出し画像

『異世界転生』を逸脱した「超世界転生エグゾドライブ」に乗り込め

【警告】これから紹介する作品は「完結済み」なので貴方は摂取時機を計る必要なく摂取できる。

【追記】広報Twitterでなんらかが公開されたので注目のため更新しました。たぶん劇場アニメ化だと思う。


貴方!リアル書店におでかけしていますか?

この数十年ほどブームになり続けている一大ジャンルがあります。それが『異世界』そして『転生』モノと呼ばれる『異世界転生』ジャンルです。新刊コーナーに大量に居座り続けているアレです。

『異世界転生』ジャンルが誕生して数世紀。21世紀の現在、このジャンルはありとあらゆるアプローチで異世界を食い物にしてきました。それに飽きたらず創造者(クリエイター)は様々な異世界転移手段&転生死亡ケースのバリエーションを獲得しついには多ジャンルを取り込み肥大化しています。

また、このジャンルは常に新しい視点からの転生人生を模索する性質のため「その手があったか~~っ!!」という発見も多く、その間口の広さからプロアマ問わず大量の競技者が生まれ続けているエクストリームジャンルなのです。知っていましたか? 私は今知りました。

そんな競技人口とファン需要が過剰に釣りあった業界には時として異形なる『英雄』が生まれることがあります。一般的な常識をはるかに逸脱した存在、それが『超世界転生エグゾドライブ -激闘!異世界全日本大会編』です。

異世界・転生って●●なんでしょ?

実際、私もこの手のジャンルに対する不穏な先入観があり、さらに「恐怖の口が目女」を探しているときにリアル書店を何軒もはしごした際に食傷するくらいお見舞いされて「なんでこんなに似たような作品が山ほどあってしかも売れているんだ!!コワイ!!もう近づかない!!」と思っていたのですが、これだけ売れたりバリエーションが豊かなのには理由があるに違いないと思い直して向き合ってみようと考えたんです。

(このあたりはJTKさんが推してる「異修羅」やhatikadukiさんの推してる「本好きの下剋上」の摂取が先入観をやわらげる役割を果たしてくれました。ありがとうございます)

「エグゾドライブ」は、ハード #人が死ぬ 小説ノベル『異修羅』でおなじみの珪素先生の作品です。爽快なスピード感と青春の香りと轢殺がミックスされたコロコロやボンボンやチャンピオンで連載されていそうな倫理観のブレーキを外した対戦型異世界救世ファンタジー頭脳バトルアクションボイズンガルズが繰り広げられていきます。

おおまかな概要(理解しなくても大丈夫)

エグゾドライブの特徴は、世界中で異世界転生が広まった結果《「異世界救世」はもはや娯楽の一種と化した》という設定です。人々は転生装置を利用して選択した異世界へ飛び込み「C(チート)メモリ※」を駆使して異世界の問題を救いクリア条件を満たして帰還する。一連の流れがゲームや映画のような娯楽として親しまれています。

※C(チート)メモリ:いわゆるズルッコ行為(チート)を転生者にもたらすメモリーチップでカードゲームのようにデバイスへ装着した状態で転生する。超速度での成長や交渉能力に対してのブースト、価値観の逆転、超絶な幸運等の人智を超えた効果をもたらす。なお、異世界転生においては「チートは反則にあらず」いかに巧妙で強力なチートの組み合わせを使いこなすかが高得点攻略のカギとなっている。

キッズ間で主流になっている娯楽は転生者同士の対戦型異世界救世であり、関東大会、全国大会、世界大会へと続くキャリアアップのレールがいつの間にか敷かれています。凄い世界だ。世界各地でCメモリの開発が行われており新たなCメモリの出現が消費経済を支えています。恐らく2年ごとに基本セットが1サイクルというような悠長なペースではなく「ハハハハ!金を刷っているようだ!!」と叫んだKONMAI社員のような暗黒ギガコーポが出現しているのでしょう。(これに関しては作中に言及はない、はず)

転生者(ドライバー)の少年少女は新たに出現した悪のCメモリを使う組織を追い全国大会を目指します。立ちはだかる黒いCメモリ使い、外宇宙からの侵略者、そして......異世界で行方不明になった父親。

異世界でのベッタベタな展開(高度なナイナイアルアル)と奇妙奇天烈摩訶不思議な設定。魅力的なキャラクターたちが揃った新機軸の異世界転生小説。夏休みの課題図書にもぜひ活用してみよう!!

とりあえず、プロローグの「異世界転生用轢殺トラック」にダブル轢殺されるオープニングシークエンスまで読んでみて!!

#平成最後の夏 。あなたも異世界を救ってみませんか?

未来へ

このレビューはあえて最初の数試合を読んだ時点で書いています。
予想は裏切り期待を裏切らない。珪素先生の作品が読めるのは   だけ!!今年の夏は縺ッ逡ー荳也阜霆「逕溘お繧ーゾ繝峨Λ繧、繝悶〒友驕斐↓蟾ョ繧つけちゃおうぜ!!

この小説は絶対に面白い。
やくそうを一個ずつ売ったり買ったりして乱数調整をしながら。
小田原にて。


この記事が参加している募集

コンテンツ会議

いつもたくさんのチヤホヤをありがとうございます。頂いたサポートは取材に使用したり他の記事のサポートに使用させてもらっています。