なかにし ゆうすけ

神戸市在住/柔道整復師/鍼灸学校2年生/デイサービスで機能訓練を担当しています/他人の…

なかにし ゆうすけ

神戸市在住/柔道整復師/鍼灸学校2年生/デイサービスで機能訓練を担当しています/他人の幸せの為に生きる/ご高齢の方が気軽に集まれる場所を作る/そのために日々精進していきます 学びながら感じたことや日々の健康に繋がる情報を発信していきます

最近の記事

副腎疲労

慢性的な痛みなどの身体の不調に対して、 自律神経系を調整することはよくあることだと思いますが、 さらにその先を考える必要があるかと思います。 慢性的な痛みがストレスになると視床下部が興奮して、交感神経優位にさせます。 視床下部が興奮するということは副腎皮質刺激ホルモンも分泌が促されます。 交感神経が優位になり、 カテコールアミンの分泌が促されて血糖値を上げる働きに加えて、 そもそもの刺激ホルモンも分泌される。 その結果、引き起こされるのが副腎疲労です。 副腎

    • 百会のツボの取り方

      百会というツボは世間一般に広く知られているツボの 1 つかと思います。 頭のてっぺん付近にあり誰でも簡単に刺激できます。 西洋医学的に考えても、自律神経の調整に使え、 肩こりや不眠、眩暈や頭痛などにも応用のきく便利なツボです。 中医学的に解釈すると、 百会は名前の通り色んな経絡が循って会う陽中の陽のツボです。 肝火が上炎したり、 熱がこもったり、 気を降ろすことが出来ていない場合などに 百会に反応がでます。 刺激の仕方としては、 熱を散らすためならトント

      • 腸内環境のお話

        何かと話題に上がってくる腸内環境。 脳と腸の相関関係は科学的にも徐々に証明されつつあり、 中医学でも小腸と心の関係性や心主神志の働きと 元神の府である脳との関係性 脾胃が気血生化の源であることなどから、 腸(消化器)の重要性は述べられています。 私も去年の冬ごろから食(栄養)の勉強を始めてから、 腸内環境を整えることについて自分の身体で実験し ながら考えるようになりました。 軽い断食をしたり、 栄養素を色々変えて摂ってみたり、 朝ご飯を抜いてみたり、

        • 27歳になりました

          今日で27歳になりました。 私には人生の最終目標、治療家としての目標、 33歳までの目標、60歳までの目標、 色々あるのですが、 27歳の目標は ズバリ 「許せる心を持つこと」です。 「怒る」ことはほとんど無いのですが、 今までは「相手にせずに放っておく」という手段をとってきました。 しかし、これでは心のどこかに「憤り」が残り それが知らず知らずのうちに、表情や行動に出てしまうことがありました。 なので、27歳の目標は 「許せる心を持つこと」を実践して

          noteを始めて1年が経ちました

          何か新しいものに手をつけたくて、 発信力なり、継続力なり、アウトプット力なり 何かしら将来の為になればと思い、 友人に教えてもらって始めました。 始めはオンラインサロンなんかもと考えましたが、 その部分は今は思考停止中。 鍼灸師の資格を取った来年以降で考えていこうかなと練っています。 ここまで、この投稿で46投稿目 1週間に1度のペースでと考えていましたが、 何週間かサボりましたね。 私の尊敬する方は毎日ブログを更新し続けているのですが、 その凄さを実感

          noteを始めて1年が経ちました

          健康のために油を摂ろう

          先日、食事療法の勉強会を受けました。 そこで油のお話がありました。 油は胆汁やホルモンの原料にもなります。 細胞膜もそもそもリン脂質です。 脳も脂肪成分が含まれています。 一般的に油は中性脂肪を高くしてしまうイメージが ありますが、 それは油+糖分が過剰になったときだそうです。 胆汁が作られにくいと脂質の代謝が上手くいきませんし、 ホルモンが作られにくいと当然バランスを崩します。 細胞膜はリン脂質なので、 細胞の中に栄養を届けたり、 細胞の中から毒素を

          健康のために油を摂ろう

          鍼灸学生2年生が終わって

          2年生が終わり、一通りの中医学の理論は学び終わりました。 学んで感じたことはやはり細やかな臨床経験の積み重ねが大事だということです。 中医学の基礎を学んだときは、これを応用すれば良いだけだからいかに基礎を固められるかだと考えていました。 それもそうなのですが、、、   いざ、応用科目になってくると、 1 つの所見を切り取っても色んな角度からの見方があることがよく分かりました。 食欲不振ひとつにしても、 もともとの脾の弱さなのか、 胃が強すぎるのか、 なにかのタ

          鍼灸学生2年生が終わって

          病因病理

          中医学の素晴らしいところは どんな症状・病気でも病因病理を理論的に組み立て られるところだと思っています。 西洋医学のなかでは原因不明とされていたり 加齢やストレスという大雑把なものが原因とされて いたりする病まだまだが多いです。 加齢が原因であれば皆年を取れば同じ病気にかから ないと可笑しいわけで、 ストレスだって恐怖を感じている人もいれば、怒り や悲しみを感じている人もいます。 そこを細かく読み解けるのが 中医学の良さだと思います。 例えば、過敏性

          目に見えて世界を信じるか信じないか

          中医学は精気学説をもとに 「気」という目に見えないものを扱い、 さらにその目に見えないものを陰陽や五行に分けて考える哲学です。 目に見えないものを目に見えないものとして受け入れて理論を展開するので、 分からない人や信じない人からすれば非常に怪しく映ってしまいがちです。 正確には「気」を扱っている人は「気」が見えていたり、感じていたりするわけですが、、、 私たち治療家の中にも「気」を信じる人や信じない人、必要と感じている人や感じていない人がいます。 「気」を扱わなくて

          目に見えて世界を信じるか信じないか

          人間は人それぞれ

          人とコミュニケーションをとるうえで大前提として 「他人はコントロールできない」 という視点が大切だというのは広くゆわれていることかと思います。 分かっているようで時々この視点を忘れてしまいます。 他人はコントロールできないので、 何事も自らの責任 自ら何か行動するしかないわけですが その行動ですら正解かどうかなんて 誰にも分からないわけで そもそもどれも正解で、 どれもそのときの最善策なわけで、 良いかどうかなんて分からない なんとかしたいという思いが

          人間は人それぞれ

          相手の話をよく聞く

          相手の話をよく聞く 大事なことだとは分かっていてもちゃんと出来ているか自信ありますか? 「よく聞く」といっても 背景まで考え聞く 自らの表情・相手の表情に気を付ける 相槌のタイミング・声のトーン 立ち位置・角度 などなどあると思います。 その中で私が最近特に気を付けているのが、 「相手の話を遮らない」です。 相手が話をしているときに、 「それってこういうことですか?」とか 「分かります。私もそういう時こう思います。」などのように 共感しようとして相手

          相手の話をよく聞く

          シーネ固定を作る上で私が大切だと思うこと

          先日、手の舟状骨骨折をされて病院でシーネ固定を施された患者様が来られました。 「固定をしてもらったけど痛い」と訴えておられました。 どれどれと見てみると、固定範囲が足りていない… でも私が勝手に固定具を作り替えたり、 固定具になにか施したりは法律上出来ないので、 固定力が出るように包帯をまき直し、 再度病院で作り直してもらうようにお願いしました。 シーネ固定に限らず、 どんな固定をするときでもそうですが、 私が固定をする上で大切だと思うことは 「固定したい物質の質

          シーネ固定を作る上で私が大切だと思うこと

          気陥証〜気陥るという考え方〜

          中医学では「陰陽交感」といって 陰と陽が交わり合って感応しあう状態が自然界においても人の身体においても良いとされています。 ということは、人の不調というのは自ずと 陰と陽の気が上手く交わり合っていない状態のことを指すと思うのですが、 中医学の病機論のなかに気陥証というものがあります。 気は主に中焦(胃腸)で飲食物によって作られ、脾の運化作用や昇清作用、肺の宣散輸布作用によって全身にいきわたります。 胃腸が元気でしっかりと食べたものを消化でき、 肺でしっかりと空気をとり

          気陥証〜気陥るという考え方〜

          気滞証〜気が滞るという考え方〜

          中医学の考えの中の1つ「精気学説」では、 この世の全てのものは「気」で出来ているとされています。 当然、人間にも気が流れています。 気がのびやかにに流れることで人間の身体では代謝がスムーズに行われますし、 夜は寝て朝起きることが出来ますし、 気持ちよくリラックスすることが出来ます。 「病は気から」とよく言いますが、 この期の流れが滞る「気滞」の状態になると人は身体のバランスが崩れる方に傾きます。 なので、 健康な状態であるために気が心地よい状態で流れてくれること

          気滞証〜気が滞るという考え方〜

          痛みはなぜ発生するのか〜中医学的解釈〜

          「なぜ痛むのだろう?」治療家なら誰しもが考える課題です。 人によって表現の仕方が違うし、良くなったと思ったら逆戻りすることもあるし、痛みの場所がコロコロ変わったりする。 中医学では痛みの病因病機を「不通則痛」「不栄則痛」の 2 つに分けて理解します。 今回はこの 2 つを更に痛みの性質ごとに分けて書いていきます。 不通則痛 ① :気滞張痛 気の流れが滞ることによって痛みが発生するという考え方です。 痛みが強くなったり、弱くなったりして、限局的な痛みというより名の通

          痛みはなぜ発生するのか〜中医学的解釈〜

          丹田を鍛える

          「丹田」とは臍の下あたり、経穴でいうと関元穴あたりを指し、 人間の元気(人間の生命活動の維持に大切なエネルギーで呼吸や飲食物からの滋養を必要とする)が集まるところです。 身体の不調には複雑な自律神経系や脳脊髄液の循環の問題や目に見えない電磁波などによる影響が絡んできていることは徐々に証明されつつあるのかなと思います。 それらの目に見えない部分の「エネルギー」を調節するエネルギー療法と呼ばれる手技療法が多くあるわけですが、 私も今年からエネルギー療法に挑戦し、その不思議