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どこでも住める働き方を選択した夫婦が「数ヶ月単位で移り住む生活」を始めて1年3ヶ月。いま考える暮らし方、生き方。

#どこでも住めるとしたら」という興味深い企画があったので、これまで自分が暮らした地域や「住=生き方」について振り返ってみることにした。このお題は、私たち夫婦が1年3ヶ月前から追い続けている問いだ。この機会に、「どこに住みたいか」今の自分の気持ちも整理したいと思う。

■はじめに

私たち夫婦が「数ヶ月単位で移り住む生活」を始めたのは、2021年12月。
1~6ヶ月単位で、いろいろな自治体に移り住んでいる。

まだ、定住したい!ここだ!と思える地には出会っていない。
そしてこの先、そのような地に出会えるのかもわからない。
そんな私が今考える「どこでも住めるとしたら」

結論から言ってしまうと、どこでも住めるとしたら、そのときどきのライフスタイルに合わせて住みたい場所に移り住みたい。

なので、いつでも移り住めるように、常に身軽な状態でいたいと思う。


では、いい機会なので、順を追って私の「住=生き方」について振り返って気持ちを整理してみたい。

①場所の制約があった時代

私は山口県で生まれ、高校卒業まで山口県で暮らした。
このときまでは、自分の意思で住む場所を変えることは難しかったと思う。

ちなみに、父親が(たぶん怖くて)飛行機に乗れないおかげで、子どもの頃の旅行は専ら九州にドライブ。
そう、九州山口以外の地域をほぼ見ずに育った。

中学の修学旅行で北海道に行ったときは、「同じ日本でもこんなに気候が違うんだ、日本にこんな景色があったんだ」と感動したのを覚えている。

そして、他の地域をあまり見ずに育った反動からか、大学は海外へ直接進学。就職は東京。

大学も就職先も、学びたいこと、やりたい仕事ができるところを選んだため、こだわりをもって場所で選んだわけではない。

また、就職先の会社は出社勤務だった。今であればウィルス感染拡大の影響で勤務体系も変わっているのかもしれないが、私が働いていた頃は、住む場所は必然的に会社に通える範囲内であった。

正直、この頃の私は「どこにでも住めるとしたら」なんて考えたこともなかった。

②場所の制約から解放されて

2019年、私も夫も会社を退職し、フリーランスとして歩み始めた。これが「住む場所=生き方」の転機となる。

出社しなければならぬ場所が消えたことで、東京にいる理由がなくなった。

固定費も下がるだろうし、もっと自然に近いところで暮らしたいとも考え、地方移住を検討し始めた。
私と夫、両方の出身地に近い中国地方の某町を移住候補地とし、足を運ぶ計画も練った。


このタイミングだった。2020年に入って例のウィルスが流行。県を跨いでの移動がしづらくなる。ましてや東京から地方には行きづらい雰囲気。某町に足を運ぶ計画も流れた。


それでも東京を離れたいと思い、2020年の夏、東京近郊の田舎に一旦移り住んだ。


なんと私は、この一旦移り住んだ小さな町に、1年間という期間で素早く飽きてしまった。山に囲まれた盆地ということもあり、閉塞感も生まれていた。


〈適当に選んだ地ではなく、自分が惹かれた地に住まないと楽しくない。暮らせない。〉そう強く思った。

幸い、夫も同意見だった。
私たち2人が考えた結果は、

〈じゃあ、いろんな地域に住んでみて、ここだと思った場所で暮らそう。〉


2021年12月、私たちの「住みたい場所探し」の旅が始まった。

③自分がどこに住みたいかを知る遊牧ライフ(現在進行形)

2021年12月から今現在、私たちは数ヶ月単位で移り住む生活を送っている。暮らした地域は10自治体。

今のところ、以前から憧れのあった大地、北海道内だけを転々としているが、ここだという地にはまだ出会っていない。

北海道に固執しているわけではないので、北海道内でここだと思える地に出会えなければ、他の県や海外も行ってみてもいい。

この遊牧ライフは無期限。来年にはどこかに定住するかもしれないし、この先10年20年続けているかもしれない。

それでいいと思っている。

また、数ヶ月単位で移り住む生活を送ってわかったことが2つある。

1つ目は、仮に一旦定住しても、いつでも動ける状態でありたい、ということ。
他に気に入った地がでてきたら、その地に移り住む。
そのときどきの望むライフスタイルに合わせて移り住む。
そんな状態でいたい。

2つ目は、ホテル暮らしやバンライフ(車中泊生活)は嫌だ、自分の家が必要ということ。

いつでも動ける状態でいたいんなら、バンライフやホテル暮らしが向いているんじゃ?と思うかもしれない。

が、数ヶ月間ずつ家で暮らす(数ヶ月ごとに引越しがある)ことと、バンライフやホテル暮らしは全くの別物だと、数ヶ月単位で移り住む生活を送って認識した。

私の場合、毎日自炊がしたいし、広々したベッドで寝たいし、居間や寝室など区切られた空間もほしい。根っからのお家好きなのだ。

バンライフやホテル暮らしのアドレスホッパー生活は、個人的には望まない。

この2つのことがわかっただけでも、私にとっての「どこにでも住めるとしたらどこに住みたいのか、どう生きたいのか」が見えてきた気がする。


■最後に

日本の地方・都会、海外で暮らした経験も踏まえ、今の私が率直に思う住みたい場所は、「日本の地方都市もしくは都会=自分にとって生きやすい場所」だ。

どんな環境が生きやすいのかは、もちろん人それぞれ。

私は子どもの頃から、地方の田舎から出たい!と感じ続けていた。
大人になって都会で暮らし、もう一度田舎暮らしやってみたが、やっぱり田舎は性に合わないと感じた。

私にとって居心地のいい地域は、ある程度の規模の都市(人口15万人以上ぐらいの都市)なのではないかと、遊牧ライフを通じて気付いた。


そして、海外ではなく日本がいいな、とも感じる。なんだかんだ日本が好き。

ただ、これはあくまで私個人の考える住みたい場所。
夫にとっての住みたい場所(=生きやすい場所)はどこなのだろう。


2人が暮らしてみたい場所で、2人で暮らせる。
これだけで十分幸せだよな。


#どこでも住めるとしたら


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