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負の感情を手放す方法

前回、自分の心のなかに真っ黒な、負の感情が凝り固まったものがあることに気づいたという記事を書きました。

ただの良い人を演じていた私は、自然と起こる怒りや悲しみを無視してしまっていることにすら気づきませんでした。「私は良い人間だからこれくらいで怒ったりしない」と言い聞かせていたのです。

本当の感情の目を向けず、吐き出してあげることなく溜めてしまったたくさんの負の感情に、心が耐え切れなくなって、大爆発を起こすようにして統合失調症を発症したのだと思います。

2回目に発症してから数年を迎えた今も、黒い固まりはまだまだ心の中に残っていますし、日常生活のなかで怒りや悲しみを感じる度にその黒いものは増殖している気がします。

しかし、その凝り固まった真っ黒なものは、ある方法により少しずつほぐれて浄化されていくことがわかりました。

それは、ノートに怒りや悲しみを書きなぐることです。

人に怒りを感じてもストレートには言えない。だったら、自分だけのノートに怒りや悲しみをぶちまけようという発想です。

コツとしては、

①心の底からの本音を書く。どんなに汚い言葉でも、そう思っているなら書いて吐き出す。(感情を手放す)

②一回そのことを書いて客観的に眺めたら、あとは放置すること。(毎日のように同じことについて書くと、意識がそちらに向きすぎて、負の感情に苛まれる。)

③書いたあと、冷静な状態で、怒りの矛先である人に「これは嫌です」と勇気を出して伝えてみる。(同じことの繰り返しを防ぐ。家族でも言わなきゃ伝わらない。)

④固執するのではなく、あくまで「手放す」「解放する」というイメージで行うこと。

世間一般では、喜ぶことや楽しむことや感謝などは良いこととして奨励されているように感じます。私自身も、そうあるように心がけてきました。

しかし、人間である以上、怒りや悲しみという感情はあって当然ですし、人生でそれらを経験しない人はいません。かといって、ストレートに相手に伝えることも難しい。私にとっては、そういった負の感情を無視せずきちんと認めてあげたうえで手放すことが、先決なのです。手放さないと新たなプラス要素は自分のなかにやってきてはくれませんから。

ちなみに、私はノートに書いたあとは「よく書けたね」と自分を褒めています。そうすると、負の感情がスーッと成仏(?)してくれるような気がします。