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竹藪に1億円

ウチの近くには原生林があります。



健康のためと称して、僕は毎日、1億円を探しにこの森の中を歩いている。


どうしてそんなことをしているのか?と言えば、過去にそういう実例があったからだ。


1980年4月25日、トラック運転手であるOは東京都中央区銀座3丁目の道路脇で現金1億円入りの風呂敷包みを発見。拾得物として警察に届け出た。


この事件を契機に、竹藪=1億円、というコンセプトは一般に広く認知されることになりました。


だから、竹藪を見ると


「1億円があるかもしれない。念のため探しておくか」


という、気持ちが湧き、探さずにはいられないわけです。


そして、やはり人間という生き物は欲深いものであって、平日の昼間から、結構な人達が森の中をうろついています。

(仕事はどうしてるの?みんな働いてないの?)


皆、ウィンドブレーカーを着込み、登山用のスティックを持って散策しているが、この人たちは、僕と同じく、健康のためと称した1億円探しに来ているのだ。


その証拠に、すれ違う人々の目は血走っており、酸性の強いヨダレを垂らしながら、森の細部に意識を配らせている。


出典 伊藤潤二


1億円を見つけたら、スティックで刺されるかもしれない・・・。


森を歩くにも、そんな感じで細心の注意を払う必要があるのです。

くさりかたびらの着用は必須ですね。


私見では、そろそろ竹藪の1億円ムーブメントが来ると予想している。


それが証拠にGoogle検索をすると、それとおぼしき検索候補が出現するようになっており、皆、竹藪に対してかなりの興味を持っていると推察出来ます。



果たして1億円を手に入れるのは誰なのか・・・。


19世紀のアメリカで巻き起こった、ゴールドラッシュを彷彿とさせるムーブメントになることを願ってやみません。

夢があるよね。

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