タカオ

いい歳なのに、急に「タンタンに似てるって言われませんか!?」などとよく言われます。似て…

タカオ

いい歳なのに、急に「タンタンに似てるって言われませんか!?」などとよく言われます。似てません。 東京在住のライター兼コンテンツ制作者。器用なのでライター、ウェブ制作のほか、動画撮影編集、ゲームのシナリオ作成から産業スパイ(?)までなんでもできますが、お金儲けは下手くそです。ゲイ。

最近の記事

認めたくない─「最底辺の業界」

夜も更け、だいぶん酔いが回っていました。 同じくらい酔っ払った誰かに、「最底辺の人間、最底辺の業界って何だと思う?」なんて、それ自体が最低の質問をされました。 「職業に貴賎なし」──ぼくがいつも、いつもいつも言っている信条です。 自分が一度も就職したことがないこともあり(大学を卒業した後、ずっとフリーでやっています)、頼まれればいろんな仕事をします。だからこその「職業に貴賎なし」なのかもしれません。 が、その直前の数年間に嫌な依頼が続いていたせいでしょうか。その時は即答してし

    • 「ゲイってどういう生き物?」

      「ぼく、ゲイですよ」──誰かに問われればぼくはそう答えています。そもそも隠していません。わざわざ自分から言ったりはしませんが、家族も友人もみな知っています。 もしかしたらそれでぼくを嫌って避けていたり、裏で何か言っていたりするのかもしれません。が、気にしていません。 気にしないまま、ふつうの社会人生活を送っています。 しかしそうすると、たまにお酒の席などで、悪意などまったくなく、「えっ? じゃあ、ゲイの人って──」といろいろ聞かれたりもします。 最近一番驚いたのが、「ゲイの

      • 自分が「発狂」していることに気付かなかった一日

        長くても半日ほどの短時間ですが、ぼく自身が「発狂していた」経験が何度かあります。 一番鮮明に覚えているのは…… :::::::: もともと不眠症のぼくはその日も朝方まで眠ることが出来ず、ベッドに寝転んでぼーっと天井を眺めていたんです。 そしたらその天井板に、どこからか丸くて赤いぼんやりとした光が投写され、ぼくの大好きな映画『Mr.インクレディブル』の次回作予告映像が流れてきました。たいへん手の込んだ面白い内容で、「さすがPIXAR!」と感心しながら見ていました。 :

        • 街中のティッシュやチラシ配り、受け取りますか?

          ぼくは「人を人として扱わない」ことがキライで──というか、そういうことができないので、ティッシュやチラシが要らないときでも、急いでいるときでも、片手で軽く「要らない」と合図しながら、ちょっと会釈をする、みたいな仕草をします。 ■ ところが、のお話 その① ピンク系の外国人お姉さんの場合 ぼくが住んでいるマンションは、いわゆる「歓楽街」を通るのが一番近道です。 で、おそらくは東アジアから来た女性たちが、「オニーサン、寄ッテッテー!」 「今モウ ママ帰ッタカラ、何デモ出来ルヨー

        認めたくない─「最底辺の業界」

          家庭教師、中三男子にコンドームを買い与える

          今でもずっと「あれで正しかったのかな」と思い出すことがあります。 勉強を見ていた中三男子に、コンドームを買って与え、しかも使い方を絵に描いて教えてやったことがあります。 親御さんから時給3,000円ももらってたのに、ぼくは何をやってるんだ……とはその時から思っていました。 ただね、ホントもうどうしようもなかったんです。 学校では「寝た子を起こすな」と、「雄しべと雌しべ」以上の性教育を行ってない。 15歳男子、もう、興味はシンシン。 そこに嬉しそうに「センセ、カノジ

          家庭教師、中三男子にコンドームを買い与える

          「同性パートナーシップ宣言」してみた!

          今日はみなさんに非常にめずらしい写真をお見せしましょう。 なにやら聞いたことはあるけれど、実際には見たことのないはずのカードです。 そう、現在国会でどうだこうだされている(んだかどうかよく分からない)「同性婚」の、その下にある(ようなないような)「事実婚」の、それにも満たない「パートナーシップ宣言」のカードです。 小さい文字でいろんなことが書いてありますが、要約すると、 「法的にはなーんも意味はないけれど、このカードを見たら優しくしてあげてね ♫」 としか書いてないです。

          「同性パートナーシップ宣言」してみた!

          坂の上の小さな床屋

          東京に出て来て初めての、急行も停まらない私鉄沿線の町。 緩い坂道を上がると、いかにも古い三色看板が回っています。 そこに「ぼく専属の」理容師さんがいました。知らないうちにそうなってた。 一年ほど近所を回ってその床屋さんに決めたのは、単に「マッサージがめちゃくちゃ上手かったから」です。どんなに上手に切ってもらっても、どうせ二週間もすれば髪は崩れる。それよりも束の間のマッサージのほうがぼくには重要でした。 一人で店を切り盛りしている理容師さんは、年が近いのは分かっていたけれど

          坂の上の小さな床屋

          【投稿少年】手のひらを裏返して頬にあてる「オカマしぐさ」

          〈朝日新聞 東京版 「声」欄 2017年01月24日掲載〉 中学2年、14歳のときでした。 文字数の制限で加減しましたが、本当に言われたのは「おまえコレだけになるよ、気持ち悪い。あういう人種には、人間的魅力がないからな」でした。 ショックを受けると同時に「人間的魅力ってなに?」という疑問を持ったので、一文字漏らさず覚えています。 当時は、今でいう「オネェキャラの人」がなぜかテレビ業界に激増していた第一期(?)で、イケメンが登場すれば「キャーー抱いてーーー♬♬」と身悶えする

          【投稿少年】手のひらを裏返して頬にあてる「オカマしぐさ」

          【投稿少年】はじめまして。

          初めて新聞や雑誌に文章を投稿したのは小学校4年生のときだったと思います。 新聞投稿の掲載料は当時たしか郵便為替で1,500円。 10歳の田舎の少年にとっては「おおぉおおぉおおお!!!」と雄叫びを上げる金額でした。 そこからぼくの投稿癖が始まります。 当時は小学生が新聞に投書をしてくるのが珍しかったのか、出せばほとんど載ります。ぼくは幼いながらも自分の意見を世の中に晒すことによってさらによい社会を──などと思っているわけはなく、テイのいいお小遣い稼ぎにしていました。 今ではさ

          【投稿少年】はじめまして。