「同性パートナーシップ宣言」してみた!
今日はみなさんに非常にめずらしい写真をお見せしましょう。
なにやら聞いたことはあるけれど、実際には見たことのないはずのカードです。
そう、現在国会でどうだこうだされている(んだかどうかよく分からない)「同性婚」の、その下にある(ようなないような)「事実婚」の、それにも満たない「パートナーシップ宣言」のカードです。
小さい文字でいろんなことが書いてありますが、要約すると、
「法的にはなーんも意味はないけれど、このカードを見たら優しくしてあげてね ♫」
としか書いてないです。
「戸籍」やら「財産」やらがほぼ自動的に決まっていく「結婚」の、それより下で戸籍は認めてやらないけど「相続」「子ども」くらいは認めてやろう、という「事実婚」の、さらにさらにさらに下の、何の価値もない制度を示したクレジットカード大のただの紙切れです。
じゃあなぜそんな何の価値もないものをぼくらがわざわざ書類書いて受け取りに行ったか。
それは……
それは……
「酒場の話のネタ」です!!
LGBTのG、ゲイの集まる飲み屋で財布から出してみて、「どやっ!」と笑い合うためだけの、そのためのカードです。
ええ、分かってはいるんですよ。
「隣に住んでると気持ち悪い」という意味も、「同性カップルには生産性がない」という意味も、「男同士の結婚なんて日本の社会を壊す」という意味も。
みんなホントはちゃんと、分かっています。
だから笑い飛ばしているのです。gayって単語、元々からして「陽気な、朗らかな」って意味ですからね。
「パートナーシップ宣言」も、やっと歩み出せたただの小さな家族の一歩です。
役所で「何の役に立たないけど酒場のネタにはなる」カードを受け取った日、とりあえずセルフ写真館で記念写真だけは撮っておきました。
※とはいえ、「財産の問題」と、「病院での扱い」だけは危急になんとかしてほしい。ふたりで築いてきた財産でも、どっちかが死んでしまうとどっかの見知らぬ人のところに飛んで行ってしまうことがあります(ぼくらは法的に「他人」だから)。どちらかに突然のことが起こってICUに運ばれても、ぼくらは面会に行くことも、なんなら死に目にも会えないことがあります(ぼくらは法的に「他人」だから)。
ちなみにカードをもらった後、堂々と互いを受取人として生命保険に申し込んでみたら、堂々と速攻で断られました。笑
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