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病院にAIロボットが導入されたら絶対にこうなるでしょってやつを50個書きました。看護師目線〜病棟〜


AIに人間の仕事を取って代わられる等と言われ始めて数年経ちましたが全く導入の気配がありませんね。病院で働く看護師としては早くこまごまとした雑務を全てAIロボットに投げ出したい気持ちしかないのですが、そこまで順風に業務が回るまでのAIロボット導入プロセスは面倒くさいのでやりたくないんですぶっちゃけ。全部業者さんにやってほしい。今回はどんなとこが面倒くさいのかとか、このミス絶対発生するだろっていう思いつくやつを50個書いてみました。どうぞ。



1. AIロボットの充電が出来ていないことを次の勤務の人に発見されてしまい、「ちょっと!今からごはん配膳なのに3号機の充電ないんですけど?今日3号機使ってたチーム誰?今日私が配膳して回らないといけないじゃん、どうすんの?」と怒られて怖い。

怖い



2. 医者が自分のパソコンを充電するためにAIロボットの充電コードを抜いて差し直すのを忘れるという業務妨害が起こる。



テロリスト?




3. AIロボットの充電コードに「抜かないで!絶対!」と書いた黄色いテープを貼り付ける雑務が発生する。(医者への対策)



これ看護師の仕事なん?




4. 普通に端子の不具合で充電ができていない。



ほら〜看護師のせいじゃないやつを看護師のせいにしないでください




5. 充電ができていないトラブルが続出したため、ただでさえめんどくさいAIロボット点検項目に「充電コードがささっているか、充電ランプが点灯しているか」が追加される。



大事な点検なのはわかるよ




6. 充電端子の接続が悪くて業者に点検を依頼するが、代替で来たAIロボットがポンコツで仕事が捗らない。



初期設定またやんのめんどくせ〜初期設定資料どこにあるかわからなくて探すとこから始まる




7. 新規患者システム設定で悪戦苦闘しているときに担当部屋のナースコールが鳴って「あああ」と発狂しながら病室に向かう。



あああ




8. 年配の看護師さんに数々のトラブル報告ついでに相談してみると「全部人間がやってればこんなことならないからねえ。人間は充電が切れて動かなくなることもないし、業務入力しなくても言えば動くしトラブルにも対応できるし。やっぱり看護ってのは心だから機械なんか入れちゃだめなんだよ。」と言われる。



いや、うん。そういう話してない。




9. 年配の看護師さんから「機械のことはよく分かんないから若い人にやってほしいわ〜ほら〜私オバサンだから(笑)スマートフォンだって電話かけるのでいっぱいいっぱいよ〜」と言われ機械の点検とメンテナンスは若年看護師で主に回す。呼吸器はみれるのにAI点検できないわけないでしょと裏でみんなで言う。



めんどくさいだけだろ




9. AIロボットが複数台いる場合は無難な愛称をつけて識別する。さくら号とかひまわりちゃんとか。他病棟のAIロボットと時々名前被る。



さくらが多いね




10. AIロボットが自由に走り回れるために床のコード類をベッドに沿わせたり宙に浮かせてまとめたりして以前より環境整備基準が厳しくなる。



AIのせいで業務増えてない?



11. 患者さんからナースコールで「さくらちゃん(AIロボット3号機)がコードに引っかかって動けなくなってるから助けてあげて」と報告がある。



子供がいる人の気持ちがなんとなく分かる瞬間




12. 患者さんが昼ごはんに食べたシュークリームのビニール袋を車輪に巻き込んで動けなくなる。



換気してると風で床に舞うんだよね




13. ナースステーション内の狭すぎる通路にはさまって動けなくなる。



たまに師長も挟まっている




14. 病棟内の専用Wi-Fiの不調で動けなくなる。



災害時のような無力さを感じる瞬間




15. 謎のエラーを吐いて動けなくなる。



神様〜




16. ステーションのテーブルの上からはみ出ている書類にぶつかってバサバサと落とすが書類は人間が拾う。書類をはみ出して置くなと上司にお叱りを受ける。



なんで?




17. 滑舌が悪いと指示を聞き取ってくれないため、はっきり喋るように心がけるけどそれを同僚とかに見られてるとなんかちょっと恥ずかしい。



よっ402号室の清拭タオルを回収してきてくださいっ////




18. AIロボット導入をしている分、看護師の数は減らされているため、AIロボットがエラーとかで動けなくなるとありえない量の業務を人間だけでこなすことになる。



人災だよこれは




19. 機械を信用しすぎると危険ということが医療職者には刷り込まれているため、AIロボットが薬箱に分配してくれたものを人の目でダブルチェックする。



業務減ってなくない?




20. AIロボット動作確認のため、AIロボットのやることなすことを隣でただ見守る時間が月に数回ある。



業務増えてない?これ看護師がやるやつ?




21. 患者さんのおむつ交換に看護師二人で行ったあと「私達も嗅覚センサーをオフにできたらいいのにね〜」とかいう会話がポロッと出る。



早く儀体化してぇ〜




22. 夜勤で巡視してるときに扉を開けたらいきなりAIロボットがいてビビる。



やめろや




23. 誰も設定してない意味不明な動作をすることがあり、自称幽霊が見える2年目看護師が必要以上に怖がる。



そういうのこわいからやめて




24. 確かに夜中の2時にいきなり「すみません、よく聞こえませんでした」と誰も何も言ってないのに反応されると怖い。



だから怖いって!




25. ちょっと出っ張ってるところに聴診器を掛ける人がいて、AI導入・管理委員会の看護師に「そういうのが不具合につながるんです」と怒られる。



すみませんでした…




26. 医長がAIロボットを孫みたいに可愛がっているので癒やされる。



ずっと見ていられる




27. 「今日の飲み会はえーと、いち、に、さん、、、8人来るのかな?あっさくらちゃん(AIロボット3号機)はロボットだった(笑)」で笑いを取ろうとする中年医師がいて面倒くさい。



アハハー(無)




28. アニメオタクの2年目看護師がやたらAIロボットに詳しく、トラブルにも強いので助かる。



「攻殻機動隊とか好きなんですよ」わかる




29. AIロボットが導入されてからSiriが使えるようになった年配看護師が続出する。



おばさん看護師は無邪気だ




30. セクハラしてくる患者にしつこくされた時に「そういえばうちすごい可愛い看護師がいるんですよ〜」とか言ってさくらちゃん(AIロボット3号機)をあてがう。



さくらちゃんもご飯に誘えよかわいそうだろ




31. セクハラ患者対策用に刑法174条から178条まで読み上げの設定をしようとするが、外部ネットと接続できない設定となっているため諦める。



くっ…




32. 「さくらちゃん(AIロボット3号機)がうちの病棟に迷い込んで帰れなくなっていたので」と隣の病棟の事務員さんがAIロボットと手を繋いで連れ戻してくれる。



子供育てるのってこの100倍大変なんだろうな




33. さくらちゃん(AIロボット3号機)の足元に茶色い液体が付着しており、誰かの血液?と不審に思っていたところ、下膳の際に煮物の汁をぶちまけていただけと判明する。(下膳カウンターの前が同じ色の汁まみれになっていた)



なーんだよかった〜(マジやめて)




34. 認知症の患者さんがAIロボットを孫だと思い込んでハツラツとしているのを見て癒される。



疲れているときに平和すぎる光景を見ると涙が出そうになるよね




35. 外来に置いてあるAIロボットはまた違う設定をされてるのでたまたま通りがかってエラー吐いてるやつに遭遇してもよくわからなくて困る。



事務の人だれか助けて




36. 自分の病棟のAIロボットが書類とか検体の搬送で病棟外に出ているのを見かけると頑張れと思う。他の病棟のAIには愛着がないので何も思わない。



うちの子が一番かわいい




37. 仕事が終わってお疲れ様でしたーと帰るとき、AIロボットも「お疲れ様でした」と誰が設定してくれたのか言ってくれる仕様になったのでほっこりする。



愛嬌って大切だなと思い直す




38. どこで入手してきたのか知らないけど、噂好きの看護師が「ここの設定をね、こうするとすごい便利なのよ!」と確かにめちゃくちゃ便利な機能を導入してくれる。



まじでどこから聞いてくるのその情報




39. 病院経理の田中さんが「AI一台につき◯◯◯万円になりますのでお取り扱いの方注意して運用してください」と説明会で圧をかけてくる。



その金で給料上げてくれよ




40. 休憩室で主婦ナースたちが「家にもさ〜こういう感じの家事とかやってくれるロボット欲しいよね〜そしたら私土日に旦那置いて出かけてさ〜」「代わりに義実家行ってくれる機能も欲しいよね」「子供の遊びに付き合ってくれるだけでかなり助かる」と話に花が咲く。



みんな色々大変なんだな




41. すごいおしゃべりな患者さんにつかまってAIロボットがなかなかナースステーションに帰ってこないので次の仕事が進まず看護師が迎えに行く。



AIがつかまる前は看護師がよくつかまっていた




42. OPE後のせん妄患者さんに一撃を喰らわされ点検送りになる。家族が死ぬほど謝る。



仕方ないことなので大丈夫ですよ…(始末書私が書くんかなこれ)




43. お見舞いについてきた子供に全集中・水の呼吸、生生流転を喰らわされ点検送りになる。両親が死ぬほど謝る。



子供のすることですから…(これ始末書書かされるやつだ嫌だな)




44. 外来受診に来た患者さんが間違えて病棟に来てしまい、適当に捕まえた病棟AIロボットに話しかけるも病棟仕様のため患者さんからの質問に答えられず、結局人間に話しかける。



業務〜良い子だ増えないで〜




45. 編み物が趣味の患者さんがAIロボットにとお洋服を作ってくれるが、AI導入・管理委員会に問い合わせると原則装飾禁止とのことで、通りがかった医長の孫に贈られることになる。



萬屋医長




46. AIロボットがコピーやらスキャンやらなんやらを全部やってくれるようになったのにハンコの文化が無くならない。



しかもAIには出来ないので人間が押す




47. 患者さんが転倒した時に書く転倒・転落報告書はいいとして、AIロボットが転倒した時に発見者が始末書を書かされるのが納得いかないし面倒臭い。



業務〜〜〜〜〜〜増えてる〜〜〜〜〜〜




48. 交通事故で入院してきた工学部の男子大学生がAI開発について勉強しているというので、みんなで寄ってたかって「こういうとこをもっと便利にして欲しい!」「将来頼むね!」「家用のこういうやつも開発して欲しい」と要求し困らせる。



ふだん高齢者が多い病棟に若い子が入ってくるとみんな興味津々




49. 23時ごろOPEが終わって私服で病棟に立ち寄った医者が時間外の部外者侵入アラームを鳴らされる。



先生白衣脱ぐと本当そのへんにいるおじさんですね




50. 3年後、耐久性とアップデートの都合で新しいAIシステムとロボットが導入されることになり、みんなでお別れ会をする。



3年間ありがとう




以上です。みなさんまだまだ面白いのがあると思いますのでぜひコメントで教えてください。次は外来で書きたいです。

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