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デザインの基礎から見るブランドデザイン

地域の『有る』を広げるデザイン事務所包むデザインのツツムです。


包むデザインでは、デザインをしていく中で気をつけなければならない項目の1つに「クライアントのイメージ」があります。

クライアントのイメージとは、企業・サービス・商品などが今まで培ってきたイメージで「お客さま層」「お客さまの感じるイメージ」「たどってきた歴史」など主に企業・サービス・商品がどう思われているか?というモノです。

クライアント 担当者さんの持たれるイメージなどもとても重要ですが、デザイナーとして「クライアントのイメージ」にあっているものかどうかを見つめて、イメージと違うものならデザイナー側から提案が必要な場合もあります。

企業のイメージを新しく

企業のイメージを新しくしたい!というご依頼を頂く事があります。
ここでクライアントに伝えることは「リセットではなく良い点を伸ばしましょう」です。

デザインを全く新しいイメージにすることによって今までファンだった方が離れてしまう可能性があります。

高齢者向けのサービスを提供する企業が、若い人にウケるデザインをしてしまうと高齢者のファンにとっていい印象を持たれない可能性があります。

文字が小さく細くて見えづらい、色合いがしっくり来ないなど…そういった理由でファンがさってしまうことはよくあることです。

今あるいいイメージと関連のあるイメージを探す

ブランドイメージをリセットするのではなく、新しくする方法の1つに「今あるイメージに近い項目を足して、ネガティブなイメージを引く」があります。

例えば、高齢者向けサービスで「見やすいが今までは少し古くて暗い印象」を「古さを伝統的」「暗いを赴き」に変えていく、今ある「見やすい」イメージを継承。また経営理念が今まで盛り込まれているデザインではないので経営理念も意識してデザインしてもよいかもしれません。

いいところを継承しながら新しいデザインをつくる

デザインをつくる際に今までファンにも親しまれるようにするのはとても大切なことです。今のファンがもついい印象を継承しながらデザインする必要があります。

そのためには、ファンへのインタビューやファンになってくれる方の傾向などを調べることが大切です。

次に大切になってくることは、今あるデザインの分析です。
いいところを継承しながら悪いところを改善していく事が重要です。

空間にも意味がある?余白から見るイメージ

何気ない余白ですが、じつはブランドに関わるような大きな役割を果たします。

広い余白は、高級感を演出を演出している

余白が空いているとそこにイラストや写真を入れたくなるかもしれません。
実は、その余白は高級感を演出するために空いている可能性があります。

狭い余白は、にぎやかなイメージを演出している

にぎやかな印象を演出したい場合は、余白にイラストを入れるなどするとにぎやかな印象に変わります。とはいえ、ただ単に余白を狭めるだけになると見えづらいデザインになってしまうので注意が必要です。

基本が大切!色から見るイメージ

色の基本

色には「色相」「彩度」「明度」3つの属性があります。
この3つの組み合わせや色のイメージが決まります。

色相は、赤、黄、緑、青など色味の種類を表すものです。
色相が変わるとイメージがガラリと変わります。

赤は、活動的・情熱的・感情的。
黄は、賑やかな・希望。
緑は、安らぎ・自然・バランス。
青は、爽やか・知的・清潔・冷たい。

など色相によって感じる印象は異なります。

彩度は、色の鮮やかさの事をいいます。
図のように彩度が下に行くほどにぎやかなイメージに彩度が上に行くほど落ち着いたイメージになります。

明度は、色の明るさのことをいいます。
図のように明度が下に行くほど、重厚な印象に上にいくほど柔らかい印象を与えます。

配色の基本

配色を決める時は、どのような印象を与えたいかで配色のパターンが異なります。基本的な色相環を使った配色パターンでどのようなイメージになるか代表的なものを紹介します。

同一色相

色相の個性が一番出せる配色パターンです。
色相が1つだけなため、おとなしいイメージを作ることができます。

隣接色相

色相環で隣り合う色相を用いてつくる配色です。
こちらもおとなしくやわらかなイメージの配色になります。

配色の中で一番失敗しにくいモノです。

隣接補色色相

補色の両隣りの色を使った3色の配色。
調和の取れた配色として使われます。

中差色相


色相環で90度の位置にある色同士を使った配色。
中程度のコントラストをつけたい時に使います。バランスもよく安定感出る配色です。

補色色相

色相環で反対側に位置する補色の関係にある色相。
大変インパクトの強い配色です。

まとめ

デザインをする上で「クライアントのイメージ」を追求してクライアントのファンを増やしていくことが重要です。クライアントのイメージとは、違うイメージのデザインをつくってしまうとファンが離れていく可能性もあります。

今回は、余白と色からイメージを読み取りました。他にも線・図・イラストなどにも同じことが言えます。

デザインをつくる際には、必ずデザインする企業・サービス・商品の研究とクライアントのお客さまの事を知ることが大切です。

包むデザインではWebサイト・グラフィック・ロゴなど幅広くデザイン制作をしております。今までの制作事例は制作ストーリーとしてまとめていますので合わせてぜひお読みくださいませ!

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