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【読書メモ】『タルト・タタンの夢』(著:近藤史恵)

少し前、家内が旅行先でいただいたフランス料理、美味しかったよねぇ、なんて話していて思い出したのが『タルト・タタンの夢』との一冊。

作者は近藤史恵さん、私が初めて読んだのは自転車競技を題材にした『サクリファイス』でしたが、こちらの舞台は気取らないフランス料理店とどうにもお腹がすく内容で、連作短編形式となります。

メニューは全部で7品、“タルト・タタン”から始まり、“ロニョン・ド・ヴォー”、“ガレット・デ・ロワ”、“カスレ”などなど。正直フランス料理にはさして馴染みがなかったのですが、読み進めるうちに料理とそれにあうワインを知ることができます、、空腹を覚えながら。

リストランテというよりはビストロといった感じで、店の名前からして“パ・マル”、フランス語で「悪くない」と、ちょっと人を喰った感じでもあるこのお店。それだけに身近に感じる料理(とワイン)が、美味しそうでたまりません。

そして、そんな料理と共に提供されるのが日常のちょっとしたミステリーと、その謎解き。どこか北森さんの「香菜里屋シリーズ」や『居酒屋ぼったくり』を思いだしながらさらっと読めてしまいます。

なんのかんのと、このお店の“ヴァン・ショー”を是非飲んでみたいなと。ちなみに第2弾は『ヴァン・ショーをあなたに』とのタイトルだったりもします、現時点(2024年7月)で文庫版は第3弾『マカロンはマカロン』まで出てるのかな、、単行本では第4弾の『間の悪いスフレ』が出ているようで、文庫に落ちてくるのが楽しみです。

と思ったら数年前にドラマ化もされてたのですね、、そういや家内が観ていたような、うろ覚えですが。西島さんは似合ってますね、アマプラでそのうちプライム対象にならないかな、、

ちなみに、家内が言っていたのはこちら、、

(撮影:2022年9月16日 @ MA MAISON)

富士五湖湖畔(西湖)の「MA MAISON(マ・メゾン)」さん、雰囲気も素敵でまた行きたいなぁ、なんて思いながら。

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