【読書メモ】『現代語古事記』(著:竹田恒泰)
日本にとっての国体は「天皇家」が体現してくださっていると思います、連綿と、光も闇も含めて。最近ちょいちょい耳にする「グローバルヒストリー」なんて、ただの進歩史観の亜種でしかないような、、いつまでたっても形を変えて下駄の雪の如くに残っているものですねぇ、注意しないと。
なんて考えながら思い出したのが『現代語古事記』との一冊。明治天皇の玄孫でもある著者の竹田さんが、わかりやすい解説とともに『古事記』の全体を俯瞰している内容となります。
いきなり「神様の名前は忘れましょう」にはビックリしましたが、確かに漢字だらけの似たような名前は、いちいち覚えてられないですしね。こうのさんの『ぼおるぺん古事記』などで頭のウォーミングアップをしてから読むと、よりスルッと入ってくるかも、、非常に読みやすかったです。
個人的には「事実」と「真実」を明示的に使い分けているのもわかりやすく。確かに、キリスト教の信者に「処女受胎」なんて科学的にあり得ない、とは真面目には言えませんしね。。
日本人としての「大きな物語」を伝えていくためにも本棚に並べておきたいなぁ、なんて思いながら。
なお本日は、紀子様のお誕生日だったようで、悠仁様の進路についてもお話しされたようです。一応、昨年まで受験生の親をやっていた身としては非常に共感を覚える内容でした。
悠仁様がこの先どこで学ばれるにしても「好きなこと、学びたいことに取り組み、自分の興味を大事に持ち続けてほしいと願っています。学ぶ場所は、長男自身がしっかり考え、決めたことを尊重したいと思っております」は、その通りです、と、大学生活を謳歌している息子を眺めながら。
また、高校生で既に査読論文をまとめられて学会にも招聘されるとは、どれだけの快挙なのか、「智識を世界に求め大に皇基を振起すべし」をまさしく体現されていますし、ご両親ともに博士号(秋篠宮様は理学、紀子様は人文学)を修められているだけあります。
日本人であるならば、いくつになっても「学んでいく」との姿勢は大切にしていきたいところです、興味の対象は何でもいいと思いますし、学ぶ場所もどこでもいいと思いながら。