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【読書メモ】『現代語古事記』(著:竹田恒泰)

政府報告書は、初代神武天皇から第126代今上(きんじょう)天皇まで皇位が一度の例外もなく男系(父系)で継承されてきた歴史と伝統を重視し、秋篠宮皇嗣殿下、悠仁親王殿下への皇位継承の流れを「ゆるがせにしてはならない」と明記した。これを前提に皇族数確保策などを示した。

出典:「<主張>皇位継承と皇族数 「正統の流れ」確認された」
(『産経新聞』2024年4月27日)

日本にとっての国体は「天皇家」が体現してくださっていると思います、連綿と、光も闇も含めて。最近ちょいちょい耳にする「グローバルヒストリー」なんて、ただの進歩史観の亜種でしかないような、、いつまでたっても形を変えて下駄の雪の如くに残っているものですねぇ、注意しないと。

なんて考えながら思い出したのが『現代語古事記』との一冊。明治天皇の玄孫でもある著者の竹田さんが、わかりやすい解説とともに『古事記』の全体を俯瞰している内容となります。

十二、三歳くらいまでに民族の神話を学ばなかった民族は、例外なく滅んでいる

出典:『現代語古事記』

いきなり「神様の名前は忘れましょう」にはビックリしましたが、確かに漢字だらけの似たような名前は、いちいち覚えてられないですしね。こうのさんの『ぼおるぺん古事記』などで頭のウォーミングアップをしてから読むと、よりスルッと入ってくるかも、、非常に読みやすかったです。

個人的には「事実」と「真実」を明示的に使い分けているのもわかりやすく。確かに、キリスト教の信者に「処女受胎」なんて科学的にあり得ない、とは真面目には言えませんしね。。

日本人としての「大きな物語」を伝えていくためにも本棚に並べておきたいなぁ、なんて思いながら。

長男の悠仁が誕生してから18年という年月が経ったことを感慨深く思っております

暮らしの中で出会ったことや昆虫などを観察していたときの『あっ!』と思う気持ちから始まり、それが探究や創造へとつながっていく体験のひとコマひとコマが、いまの本人の成長へとつながり、支えているのだとつくづく感じています

出典:「「よりよい活動模索していく」 紀子さま58歳 文書回答全文」
(『産経新聞』2024年9月11日)

なお本日は、紀子様のお誕生日だったようで、悠仁様の進路についてもお話しされたようです。一応、昨年まで受験生の親をやっていた身としては非常に共感を覚える内容でした。

悠仁様がこの先どこで学ばれるにしても「好きなこと、学びたいことに取り組み、自分の興味を大事に持ち続けてほしいと願っています。学ぶ場所は、長男自身がしっかり考え、決めたことを尊重したいと思っております」は、その通りです、と、大学生活を謳歌している息子を眺めながら。

また、高校生で既に査読論文をまとめられて学会にも招聘されるとは、どれだけの快挙なのか、「智識を世界に求め大に皇基を振起すべし」をまさしく体現されていますし、ご両親ともに博士号(秋篠宮様は理学、紀子様は人文学)を修められているだけあります。

日本人であるならば、いくつになっても「学んでいく」との姿勢は大切にしていきたいところです、興味の対象は何でもいいと思いますし、学ぶ場所もどこでもいいと思いながら。

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